三遊亭圓朝 『名人長二』 [Gemini]
青空文庫現代語化 Home
>
書名リスト
>
三遊亭圓朝 『名人長二』
「三吉何故長二を連れて来ない、留守だったか…
「御高名は予て承知していましたが、つい掛違…
「時に親方、つかん事を聞くようだが、先頃尋…
「親方の施し道楽は至極結構だが、女房を持た…
「おい親方、この仏壇の板は此方から出したの…
「旦那……高言か高言でねえか打擲ってごらん…
「親方……恐入りました……誠に感服……名人…
「長兄い……不思議だな、一昨日あたりからズ…
「そういうと豪気に宅で奢ってるようだが、水…
「まア少しお待ちなさい、今のお方は浅草鳥越…
「伎倆の良い職人というものは、お世辞も軽薄…
「親方宅かえ」…
「はい、もう宜しゅうございます」…
「兄い……ちっと婆さんだが好い女だなア」…
「えい何か御用で」…
「親方……何にもないが、初めてだから一杯や…
「こりゃとんだ詰らないお話をいたしまして、…
「夕方だが、丁度前を通るから尋ねたのだ、も…
「お母さん、まアお待ちなせえ」…
「此方の事を知らせずとも、余所ながら彼を取…
「誰だ、何をするんだ」…
「打ちゃアがったな」…
「親方は宅かえ」…
「親方大変です、何うしたもんでしょう」…
「兼、手前……長兄のことを父さんに云ったな…
「行くのアわけアねえが、今夜はのう兼」…
「兄い、何うしたんだ、何処へ行ってたんだ、…
「長さん、珍しく今夜は御機嫌だねえ…お前さ…
「あれまアおよしよ、酔ってるから堪忍おしよ…
「あれまア危ないからおよしよ、怪我をさせて…
「黙りやアがれ、馬鹿野郎め、生意気を吐しや…
「馬鹿な野郎だ、弟子のくせに此様な書付を出…
「浅草鳥越片町幸兵衛手代萬助、本所元町與兵…
「私は固より重い御処刑になるのを覚悟で、お…
「こりゃ止むるな、控えておれ」…
「日々の御繁務さぞお気疲れ遊ばしましょう、…
「お尋ねになりました木具職の長二郎と申しま…
「如何に御前様の御意でも、こりゃ此の所では…
「私ア本当に命が三年ばかし縮まったよ」…
「やア道具屋さんも本屋さんも御精が出ます、…
「何方です」…
「まことにお気の毒な事で、何とも申そう様が…
「おや大層早かったねえ」…
「訴人長二郎、浅草鳥越片町龜甲屋手代萬助、…
「恐入りました」…
「半右衞門妻柳は、長二郎の実母ゆえ、親殺し…
青空文庫現代語化 Home
>
書名リスト
>
青空文庫現代語化 Home
リスト