GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『名人長二』
現代語化
「男でも気味が悪いんだから、当然でしょ」
「大屋さんは平気だねえ」
「だって自分が調べられるわけじゃないんだもの、こっちだって間違えれば捕まえられるんだから怖いに決まってる」
「今日の様子じゃ心配しなくて良さそうだね」
「お前が余計なことを言いそうにするから、俺は冷や冷やしたよ」
「行く前に大屋さんから聞いておいたから、ボロを出さずに済んだんだ、こういう時は仲間も頼りになるねえ」
「だから鰻で一杯飲ませてやったんだ」
「鰻なんてもともと食べたことがないみたいで、串までしゃぶってたよ」
「まさか」
「本当だよ、お酒もあんな良いのを飲んだことないみたいで、すごく酔ってたよ」
「俺もさっきはすごく酔ってたけど、風が寒いからすっかり醒めてしまった」
「早く帰って、また一杯やりなよ」
原文 (会話文抽出)
「私ア本当に命が三年ばかし縮まったよ」
「男でさえ不気味だもの、其の筈だ」
「大屋さんは平気だねえ」
「そうサ、自分が調べられるのじゃアないからの事た、此方とらはまかり間違えば捕縛られるのだから怖かねえ」
「今日の塩梅じゃア心配しなくっても宜いようだねえ」
「手前が余計なことを喋りそうにするから、己ア冷々したぜ」
「行く前に大屋さんから教わって置いたから、襤褸を出さずに済んだのだ、斯ういう時は兀頭も頼りになるねえ」
「それだから鰻で一杯飲ましてやったのだ」
「鰻なぞを喰ったことが無いと見えて、串までしゃぶって居たよ」
「まさか」
「本当だよ、お酒も彼様な好いのを飲んだ事アないと見えて、大層酔ったようだった」
「己も先刻は甚く酔ったが、風が寒いので悉皆醒めてしまった」
「早く帰って、又一杯おやりよ」