三遊亭圓朝 『名人長二』 「兄い、何うしたんだ、何処へ行ってたんだ、…

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青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『名人長二』

現代語化

「兄貴、どうしたんだよ、どこ行ってたんだよ、心配したぜ」
「どこ行こうと俺の勝手だ、心配すんなよ、ゲエープウー」
「やあ珍しいな、兄貴酔ってるじゃん」
「酔ってようが酔ってめえが関係ねえ、黙ってろよ」
「なんか変だよな、兄貴どうかしちゃったぜ、こう兄貴……人に心配させておいて悪態つくなんて酷いじゃねえか」
「生意気言うな、ぶん殴るぞ」
「生意気ってなんだよ、兄貴って言うと偉そうにして、お前こそ生意気だ」
「こう長二、それじゃおさまらねえな、お前がいなくなったって兼が心配してるのに、悪態つくのはよくねえ、酔ってるのか知らねえけど、ここでそんなこと言ってられねえぜ」
「ああそうだ、俺が悪かったから許してくれ」
「別に謝る必要はねえけど、聞いた話じゃ家を引き払ったとか、どこ行くつもりだ」
「どこ行こうとあんたには関係ねえ」

原文 (会話文抽出)

「兄い、何うしたんだ、何処へ行ってたんだ、己ア心配したぜ」
「何処へ行こうと己が勝手だ、心配するやつが間抜だ、ゲエープウー」
「やア珍らしい、兄い酔ってるな」
「酔おうが酔うめえが手前の厄介になりアしねえ、大きにお世話だ黙っていろ」
「何だか変だが、兄いが何うかしたぜ、コウ兄い……人にさん/″\心配をさせておいて悪体を吐くとア酷いじゃアねえか」
「生意気なことを吐かしやアがると打き擲るぞ」
「何が生意気だい、兄い/\と云やア兄いぶりアがって、手前こそ生意気だ」
「コウ長二、それじゃアおとなしくねえ、手前が居なくなったッて兼が心配しているのに、悪体を吐くのア宜くねえ、酔っているかア知らねえが、此処で其様なことをいっちゃア済むめえぜ」
「えゝ左様です、私が悪かったから御免なせえ」
「何も謝るには及ばねえが、聞きゃア手前家を仕舞ったそうだが、何処え行く積りだ」
「何処へ行こうとお前さんの知った事ちゃアねえ」


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