GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『名人長二』
現代語化
「だから京都で修行に行くんだ、親方より上手い師匠に教えてもらうつもりだ」
「アホか、親父どうしましょう」
「正気で言ってるわけねえだろ」
「気でも狂ったんだろう、気にすんなよ」
「おい、兄貴、どうしたんだ、本当に頭がおかしくなったのか」
「アホか、気が狂ってるわけねえだろ、こんな下手な親方に弟子入りしてても一生成長できねえから、こっちから縁を切るんだ」
「長二、お前本当にそんなこと言うのか」
「ウソついても仕方ないだろ、俺が京都で修行して名人になっても、自分の弟子だとは言わないように縁切りの書類を書いてくれ」
「アホか、お前みたいな奴は、また弟子にしてくれって頼みに来てもこっちから断るよ」
「書類を出さないなら、俺が自分から書いていくぞ」
原文 (会話文抽出)
「黙りやアがれ、馬鹿野郎め、生意気を吐しやアがると承知しねえぞ、坂倉屋の仏壇で名を取ったと思って、高言を吐きアがるが、手前がそれほど上手になったのア誰が仕込んだんだ、其の高言は他へ行って吐くが宜い、己の目からはまだ板挽の小僧だが、己を下手だと思うなら止せ、他に対って己の弟子だというなよ」
「さア、それだから京都へ修業に行くのだ、親方より上手な師匠を取る気だ」
「呆れた野郎だ、父さん何うしよう」
「正気でいうのじゃアねえ」
「気違だろう、其様な奴に構うなよ」
「おい、兄い、どうしたんだ、本当に気でも違ったのか」
「べらぼうめ、気が違ってたまるもんか、此様な下手な親方に附いていちゃア生涯仕事の上りッこがねえから、己の方から断るんだ」
「長二、手前本当に其様なことをいうのか」
「嘘を吐いたッて仕方がねえ、私が京都で修業をして名人になッたって、己の弟子だと云わねえように縁切の書付をおくんなせえ」
「べらぼうめ、手前のような奴ア、再び弟子にしてくれろと云って来ても己の方からお断りだ」
「書付を出さねえなら、此方で書いて行こう」