三遊亭圓朝 『名人長二』 「私は固より重い御処刑になるのを覚悟で、お…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『名人長二』

現代語化

「私は最初から重い処刑になるのを覚悟でお訴え申しましたので、またこのまま生き延びては天罰が当たるでしょう、今は親を殺して気が狂っていると申しているのを幸いに、助かろうなどという考えはまったくございません、親殺しの私ですから、何卒法律通り処刑していただけるようお願い申し上げます」
「ふむ……それなら幸兵衛夫婦をお前が親と言うのか」
「その通りでございます」
「どういう理由で幸兵衛夫婦を親と言うのだ、その理由を申せ」
「このことだけは親の恥になりますので申さずに処刑を受けてしまおうと思いましたが、理由を言わなければ気が狂っていると仰しゃるので、仕方がありません、その理由を申し上げますので、お聞き取りください」

原文 (会話文抽出)

「私は固より重い御処刑になるのを覚悟で、お訴え申しましたので、又此の儘生延びては天道様へ済みません、現在親を殺して気違だと云われるを幸いに、助かろうなぞという了簡は毛頭ございません、親殺しの私ですから、何卒御法通りお処刑をお願い申します」
「フム……然らば幸兵衛夫婦を其の方は親と申すのか」
「左様でございます」
「何ういう仔細で幸兵衛夫婦を親と申すのじゃ、其の仔細を申せ」
「此の事ばかりは親の恥になりますから申さずに御処刑を受けようと思いましたが、仔細を云わなけりゃア気違だと仰しゃるから、致し方がございません、其の理由を申上げますから、お聞取りをお願い申します」


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