太宰治 『津軽』 [Gemini]
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太宰治 『津軽』
「ね、なぜ旅に出るの?」…
「和服でおいでになると思つてゐました。」…
「戦地で一ばん、うれしかつた事は何かね。」…
「私は、あした蟹田へ行きます。あしたの朝、…
「リンゴ酒でなくちやいけないかね。日本酒も…
「後引き」…
「貴族的なんて、そんな馬鹿な事を私たちは言…
「咳をしてゐたね。」…
「これは、いかん。」…
「撃てば則ち草に匿れ、追へば即ち山に入つた…
「予が漫遊もと医学の為なれば医事にかかれる…
「相伝ふ、昔、当国(津軽)の領主、岩城判官…
「どちらへ、いらつしやつたのですか?」…
「貞伝和尚は、今別の新山甚左衛門の子で、早…
「それぢや、その本覚寺に立寄つて、それから…
「その鯛は、いくらです。」…
「しからば、さらにもう一つお尋ねいたします…
「あそこにありまする大きな見事な額は、その…
「わるくないね。鯛もあるし、海の雨を眺めな…
「東遊記」…
「これでも、道がずいぶんよくなつたのだよ。…
「こりやどうも、やつぱりお酒を残して置いた…
「ええと、お酒はありますか。」…
「をかしい恰好。」…
「蟹は、どうしませう。あとで?」…
「誰です。」…
「この人などは、まあ、これで、ほんすぢでせ…
「停車場や何か出来て、この辺は、すつかり変…
「どうしたのでせうね。」…
「敷かさつてゐるほど」…
「これはいい。僕だつたら、ここへお城を築い…
「死んだか、死んだか。」…
「あぶないなあ。わざわざ、あんな危いところ…
「この木が、みんな山から流されて来たのです…
「久し振り。久し振り。」…
「人間」…
「あなたは、津島さんでせう。」…
「時代だぢやあ。あんたが、こんな姿で東京か…
「いぬゐばし、と言つたかしら。」…
「林檎はもう、間伐といふのか、少しづつ伐つ…
「あなたが、こつちへ来てゐるといふ事を、母…
「修つちやあ。」…
「越野たけ、といふ人を知りませんか。」…
「越野たけといふひと、どこにゐるか、ご存じ…
「おそれいります。あの、失礼ですが、越野た…
「ああ、よかつた。」…
「修治だ。」…
「何か、たべないか。」…
「久し振りだなあ。はじめは、わからなかつた…
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