太宰治 『津軽』 「これでも、道がずいぶんよくなつたのだよ。…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 太宰治 『津軽』

現代語化

「それでもかなり道が良くなったんだよ。6、7年前は全然違った。波が引くのを待ってサッと通り抜けなきゃいけないところが何箇所もあったからね。」
「でも、今でも夜はダメだな。とても歩けないよ。」
「そう、夜はダメだ。義経も弁慶も無理だ。」
「疲れない？」
「結構健脚だね。」
「うん、まだ若いよ。」

原文 (会話文抽出)

「これでも、道がずいぶんよくなつたのだよ。六、七年前は、かうではなかつた。波のひくのを待つて素早く通り抜けなければならぬところが幾箇処もあつたのだからね。」
「でも、いまでも、夜は駄目だね。とても、歩けまい。」
「さう、夜は駄目だ。義経でも弁慶でも駄目だ。」
「疲れないか。」
「案外、健脚だね。」
「うん、未だ老いずだ。」

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