太宰治 『津軽』 「敷かさつてゐるほど」…

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青空文庫図書カード: 太宰治 『津軽』

現代語化

「敷き詰めるほど」
「陽ちやまは、キノコ採りの名人でね。」
「金木に、皇族の方がいらっしゃったんだって？」
「ありがたいことだね。」
「はい。」
「よく、金木みたいなところに、お越しになられたもんだね。」
「はい。」
「車でいらっしゃったの？」
「はい。車でお越しになりました。」
「アヤも、お目にかかれたの？」
「はい。お目にかかることができました。」
「アヤは、幸せだね。」
「はい。」

原文 (会話文抽出)

「敷かさつてゐるほど」
「陽ちやまは、きのこ取りの名人です。」
「金木へ、宮様がおいでになつたさうだね。」
「ありがたい事だな。」
「はい。」
「よく、金木みたいなところに、おいで下さつたものだな。」
「はい。」
「自動車で、おいでになつたか。」
「はい。自動車でおいでになりました。」
「アヤも、拝んだか。」
「はい。拝ませていただきました。」
「アヤは、仕合せだな。」
「はい。」

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