川田田福(かわた でんぷく,1721-1793)

川田田福(かわた でんぷく,1721-1793)

俳人。京都の呉服商に生まれ、与謝蕪村に俳諧を学ぶ。池田に出店を構え、日初,荒木蘭皐,稲束太忠,山川星府,井関左言ら池田の文人達と親交を結ぶ。蕪村・その跡を継いだ高井几董と池田の文人の間を仲介した。松村月溪(後の呉春)を池田に迎えた。

参考文献: 池田市・池田市教育委員会=編: 続池田学講座 ―人物誌編― (池田市・池田市教育委員会, 2009) p.52.

黒松光仲(くろまつ みつなか,1749-1821)

黒松光仲(くろまつ みつなか,1749-1821)

心学者。池田生まれ。心学の中枢講舎・明倫社(京都)で手島堵庵・和庵の教えを受けたといわれる。池田に心学講舎「立教舎」を設立した。当初は光仲ら世話人の自宅を会場にしていたが、1817年に託明寺(栄本町)の東隣に常設の会場を設けた。

参考文献: 池田市・池田市教育委員会=編: 続池田学講座 ―人物誌編― (池田市・池田市教育委員会, 2009) p.50.

猪名川政右衛門(いながわ まさえもん,1739-1800)

猪名川政右衛門(いながわ まさえもん,1739-1800)

関取。池田生まれ。1756年、初土俵。明和年間(1764-1772年)、大坂相撲での政右衛門と天満の千田川吉五郎の取組は大変な人気を博し、戯曲「関取千両幟」になる。1786年に引退。猪名川部屋創設。1792年に2代目藤島。新町の西光寺に墓。

参考文献: 池田市・池田市教育委員会=編: 続池田学講座 ―人物誌編― (池田市・池田市教育委員会, 2009) p.48.

荒木梅閭(あらき ばいろ,1748-1817)

荒木梅閭(あらき ばいろ,1748-1817) 書家・漢詩人。

荒木蘭皐の四男。書に秀で、大広寺(綾羽2丁目)の田中桐江撰文「牡丹花隠君遺愛碑」、高法寺(綾羽1丁目)の荒木李谿撰文「川田祐作居士遺愛碣」は、梅閭の筆による。荒木家代々が収集してきた書画骨董類の来歴を記す等、整理を行う。

参考文献: 池田市・池田市教育委員会=編: 続池田学講座 ―人物誌編― (池田市・池田市教育委員会, 2009) p.46.

荒木李谿(あらき りけい,1736-1807)

荒木李谿(あらき りけい,1736-1807)

漢詩人。荒木蘭皐の長男。漢詩文集『大東昭代詩紀』『東雅』。大坂の漢詩文の結社混沌社と池田の懐徳堂関係者に親しく、池田と大坂を文化的に結ぶ役割を担う。

参考文献: 池田市・池田市教育委員会=編: 続池田学講座 ―人物誌編― (池田市・池田市教育委員会, 2009) p.44.