新しさを振りまくことが必要です と書きましたが、古さは悪ではありません。
古さは、
(1) 新しさの発想の元
であり、
(2) 新しさの実現可能性を高めるもの
です。
文学作品・芝居・映画やアニメーションなどの映像作品において、古さは (1) になります。
古さに関する権利を一定期間独占する権利が著作権で、一定期間の後は誰でも自由に利用できるようになります。
古さを利用するための設備が、図書館 です。
製造物において、古さは (1)であり(2) になります。
古さに関する権利を一定期間独占する権利が特許で、一定期間の後は誰でも自由に利用できるようになります。
古さを利用するための設備が、産業技術博物館や産業遺産 です。
上記に関するネット上の活動として、文学作品・芝居・映像作品においては 青空文庫 さんの活動が知られていますが、製造物においては あまり知られていません。
多様な未来社会の実現には、ファブ施設や家庭用3Dプリンタなどによって多様な製造物が作れることが、一翼を担うと考えられます。
必ずしもネットにこだわる必要はないのかもしれませんが、多様な未来社会においてネットの役割が大きいことは想像できるので、製造物の古さに関するネット上の活動の発展を考えようと思います。このブログでも対象にします。
なお、takagi1.net では、ネット上の産業技術博物館として しくみの発達博物館 というサイトを運営しています。
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