経済成長大観

巨額のAIインフラ計画「スターゲイト計画」のことを知って、いろいろ思い出し、思索して書きました:

技術革新(*1)、経済に組み込まれた人口・知力の増加(*2)、真に利用できるエネルギー(*3)
→生産・消費の加速
→経済成長

*1 例: 「ムーアの法則」に表現される半導体集積→IT革命・AI

*2 例: 1990年代から、東側の安くて優秀な労働力が西側システムに組み込まれることにより、世界の産業・経済は大きな変化を遂げた
(人口を支える技術も関係する: 農業生産の向上[化学肥料・品種改良・機械化・知能化]・エネルギー)

*3 生産のためのエネルギー消費カルダシェフ・スケール

これを好む者はこれを楽しむ者に如かず

『論語』巻第三 雍也第六
金谷 治 訳注 : 論語 (岩波文庫, 1999) pp.117-118.

子曰、知之者不如好之者、
好之者不如楽之者、

子の曰わく、これを知る者はこれを好む者に如かず。
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。

先生がいわれた、「知っているというのは好むのには及ばない。好むというのは楽しむのには及ばない。」

君子の儒と為れ。小人の儒と為ること無かれ

『論語』巻第三 雍也第六
金谷 治 訳注 : 論語 (岩波文庫, 1999) pp.113-114.

子謂子夏曰、女為君子儒、無為小人儒、

子、子夏に謂いて曰わく、女(なんじ)、君子の儒と為れ。小人の儒と為ること無かれ。

先生が子夏に向かっていわれた、「お前は君子としての学者 * になりなさい。小人の学者 * にはならないように。」

*君子としての学者、小人の学者―― わが身に修養するのと、単に名誉を求めるのとの差、とするのが通説。仁斎 [:伊藤仁斎] は社会的影響力の有無によるとみた。

関連:
司馬 遼太郎 : 坂の上の雲 5 (文春文庫, 1999) p.113.

国家は貴官を大学校に学ばせた。貴官の栄達のために学ばせたのではない

時流に乗っているからという理由で急に大きくしては、いけない

時流に乗っているからという理由で急に大きくしては、いけません。

なぜならば、必ず時流は収まり、「冬の時代」が来るからです。だから、継続できないと、いけません。継続可能なサイズでないと、いけません。

未来はすでにここにある。ただ均等に行きわたっていないだけだ」。後の世から見て現在になった「未来」は、継続できたものなのです。

World-changing things always start small. ── Bill Joy
(梅田 望夫 : ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く! (文藝春秋, 2008))

Build a little, Test a little, Learn a lot. ── ウェイン・E・マイヤー提督
(大熊 康之 : 軍事システムエンジニアリング―イージスからネットワーク中心の戦闘まで、いかにシステムコンセプトは創出されたか (かや書房, 2006) p.344.)

専門家の数字は、全体を実現する

専門家は、数字を知っています。数字は「ハードポイント」であり、他の分野との接続点になり、より大きな全体を実現します。

関連:
事業を数字で表せれば、事業は意志決定者のカードになる

Be Just And Fear Not. 正しくあれ、怖れるなかれ

私の履歴書 魚谷雅彦 (28). 日本経済新聞, 2025/ 7/29, 朝刊, 40面.

構造改革を検討する際、「本当にこの決断がいいのか」と何度も何度も自問自答した。「Be Just And Fear Not.(正しくあれ、怖(おそ)れるなかれ)」という新渡戸稲造の書を思い出し