新型コロナ検査は「自己負担で8万円」誤情報はなぜ生まれ拡散された?

新型コロナ検査は「自己負担で8万円」誤情報はなぜ生まれ拡散された? – ライブドアニュース

投稿者はJ-CASTニュースの取材に「どういう経緯で聞いてきたのか何も知らない私は、母親、病院側の人間で医療従事者が言うなら本当なんだろうなと信じ込みました」と話す。

後日、投稿者が母親に「8万円の情報はどこから?」と聞き、母親は前出の同僚に確認。すると同僚から「8万円はネットで見た。でも(中国・武漢市に政府が派遣した)チャーター便の値段だったみたい」と明かされた。同僚がネット上の情報を間違って認識し、これを母親が鵜呑みにし、さらに投稿者が鵜呑みにしてツイートしたということだ。

ITジャーナリスト「『ツイッター政局』に利用されてしまった」

今回の誤情報が大きく拡散される事態になった背景について、ITジャーナリストの井上トシユキ氏は取材に対し、「政府を攻撃する格好の燃料になってしまった」と指摘する。

ポジティブな意見には必ず反応すべし

情報が錯綜する中での有用情報の見分け方

情報が錯綜する中での有用情報の見分け方

(1) 断定調の言説は安易に信用しない。
不確実性がある中での耳心地のよい断定はギャンブルに近い。

(2) 可能性表現を使う言説にこそ耳を傾ける
条件や範囲、確率について省略せずにきちんと述べる意見こそ貴重。

(3) エビデンス提示がないものは安易に信用しない。
伝聞や推測、個人的見解は参考程度に留め、拡散しない。

(4) 情報を読む前から話者の属性で価値判断をしない。
先入観や偏見、0か1の極端な二元論的思考はリスクを増大させる。

(5) 状況は刻一刻と変化することを認識する。
「今まで通り」や「これまでの常識」は通用しないことが多い。

(6) 科学には不確実性や未解明のものがあることを認識する。
不確実なことがあるというだけで失望して科学不信に陥らない。
科学不信と科学盲信は双子の兄弟。「確からしさ」を探求すること。

(1)関連:
勇ましい断定調の主張のチェック方法

エビデンスに基づかない思い込み

何を言っても歪んで捉える人はいるけど、まずは伝える側が気を配る

原理は? 根拠は? 仕組みは?

冗談というのは

冗談と
いうのは、
みんなで
ゆかいに
笑えることを
いうのです。

ネット情報を見極めるポイント「だしいりたまご」

①「だ」=誰が言っている?
②「し」=出典はある?
③「い」=いつ発信された?
④「り」=リプライ欄にどんな意見がある?
⑤「た」=たたき(攻撃)が目的の投稿ではないか?
⑥「ま」=「まずは一旦 保留しよう」
⑦「ご」=公的情報は確認した?

体験

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今の常識で過去を断罪するのは、ちょっと、ね

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歴史とは、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのであります。 | きょうのことば | 読むページ | 大谷大学

「歴史とは、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのであります。」
E.H.カー(『歴史とは何か』岩波新書 40頁)