2018年 5月 4日に NHK総合 にて放送(22:45~23:35)された「アーススキャナー~“空白地帯”の謎に迫る~」(BSプレミアムでの過去の放送を編集したもののようです)では、シーランド公国が紹介されていました。
その中で、同「国」の成立には、“海賊ラジオ”が関係していると解説されました。「国旗」の右下の黒色は、“海賊ラジオ”を表わしているそうです。
もともと同「国」は、イギリス(連合王国)の領海外から、非合法のラジオ放送をする拠点でした。なお、合法的なラジオ放送は、公共放送BBCしかなかったのです。
同「国」の建国者 パディ・ロイ・ベーツは、ラジオ放送を自由の象徴と考えていました。
確かに、ラジオ放送などのフロー情報は、政治力に直結します:
情報には、フロー情報とストック情報がある。フロー情報は、関心・存在感の元になる。よって、フロー情報は、政治力の元になる。 *o
— TAKAGI-1 高木 一 (@takagi1) 2018年4月6日
ラジオ放送は、ロイ・ベーツによる“海賊ラジオ”が問題になった1960年代に比べて、現在は影響力が低下しています。しかし、2017年12月31日に岡田斗司夫氏は、以下のように、Twitter がラジオに相当すると述べています:
岡田斗司夫ゼミ2017年12月31日号「Youtuberは? アイドルは? 2028未来予想~10年後の話をして鬼と一緒に大爆笑! 大晦日SP」
11:07~
ネットのメディアというのは、3つの段階を経て、進化してると思います。
1つ目は、ブログです。ブログがやってきたのは、流行の発信みたいなもんで、これは、オールドメディアで例えてみればですね、なんか、新聞みたいなもんなんですね。
ブログというのは新聞と同じような文字メディアであり、読んで、どれが信頼するということで、そこをずっとフォローして読んでいくようになっていくというかたちです。なので、読み込んで分かるというのがブログ。
…
では、2つ目のメディア、Twitterですね。…
実は、本質的に、流れを把握するもの。ひとつひとつのTweetには、あまり意味がないんですね。Tweetが、いっぱいいっぱい出てくることによって、いま世間はどういうふうに思っているのかという、流れを知るものがTwitterである。
…ラジオに似ているんですね。ラジオの番組のひとつひとつではなくて。
…
ラジオというのは、流行をつくるもの。テレビというのはさ、仕掛けて作らなきゃいけないんだけれど、ラジオというのは、その日、その週あったことをすぐに伝えられる、割と軽いメディアだったんですね。
だからラジオの流れ全体で、世の中が流れていた時代があった、これはだいたい1970年代ぐらいの時代なんですけれど、深夜放送が時代を牽引していた時代ですね。
なので、僕ら、今、Twitterを見る時に、Twitterで どれだけ騒いでいるのかという、実はブログみたいに個別のブログを見るのではなく、個別のTweetを見ないですね。大きい流れとして見る。流れの把握が、Twitterの本質である。
ブログは流行の発信であって、Twitterの流れの把握であるとしたら、…
Youtube というのは、本質的にテレビなんです。…
新聞が一般大衆に解放されたのが、ブログであり、ラジオが一般大衆に解放されたのが、Twitterだというふうに。これはアナロジーで考えると、テレビが一般大衆に解放されたものが、Youtubeである、と僕は考えます。
Twitter(及び、それに類するメディア)は、自由・政治力に関連するのです。