まずは公開

「自分に課すべき教訓」と「善悪の基準」を混同しない

無知なる善意は脅威だよ

陰謀論は政治的・社会的関心を低下させる

自分の思っている以上にジャンル外の人はそのジャンルを知らない

メディアを選ぶ選択肢がある

教養がないことを「市民感覚」と言い換えるのはやめた方がいい

「だいじかな」・「さぎしかな」チェック

JIMA : [特別寄稿] メディアリテラシーとは何か――その概念・事例・課題

メディアリテラシーや情報リテラシー教育の世界では、批判的に考える力をスキルとみなし、繰り返し練習する必要があると考えられています。情報リテラシーの場合は、アメリカの図書館協会が開発したクラップテストと呼ばれるチェックリストを使って考えさせる授業が行われています。メディアリテラシーならば5つのキークエスチョンが有名です。私はそれらを日本語に訳したものを授業で使っています。前者を「だいじかな」チェック、後者を「さぎしかな」チェックと呼んでいます。

「だいじかな」チェック

だ だれ? この情報は誰が発信したか?
い いつ? いつ発信されたのか?
じ 事実? 情報は事実か?参照はあるか?
か 関係? 自分とどのように関係するか?
な なぜ? 情報発信の目的は何か?

「さぎしかな」チェック

さ さくしゃ? メッセージの作者は誰か?
ぎ ぎじゅつ? どんな表現技術が使われているのか?
し しちょうしゃ? 他の視聴者はどんな解釈をしているだろうか?
か かちかん? どのような価値観が表現または排除されているか?
な なぜ? なぜこのメッセージは送られたのか?

「だいじかな」チェックシート
「さぎしかな」チェックシート