フランスの百科全書派が、所有によって市民を市民ならしめるものとした「技術」とは、工学知識と、知識を実用化する術なのだ、と考えます。
そして、知識の入手が比較的容易になった現代では、知識を実用化する術が重要です。
ディドロ, ダランベール=編, 桑原 武夫=訳編 : 百科全書―序論および代表項目 (1971, 岩波文庫) p.398.
多田 道太郎による解説「『百科全書』について」より。
なぜ百科全書派は技術を重視したのか。理由はかんたんである。それがブルジョアジーの利益になるからである。総じていえば「所有が市民をつくる」というブルジョア的立場が『百科全書』のほとんどを貫いており、したがってブルジョアの武器、道具としての技術が、新しく重視されることになったのである。
発想の元:
ジャパノロジー(日本学)ってなにするの? ドイツ人学生に聞く – デイリーポータルZ
そもそもテクノロジーの語源は『学び』(具体的には「知識の実用化」)
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一般の人が技術を持たねばならない