郊外住宅地の はじまり

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日本初の電鉄会社開発の郊外住宅地、郊外分譲住宅地は、箕面有馬電気軌道(現、阪急電鉄)が開発した 池田室町(大阪府池田市室町[むろまち]) です。

販売にあたっては、日本初の住宅ローン(NHK「その時歴史が動いた」2001/1/24で言及) が設定されました。


↑前半が、室町住宅地の紹介


13:05~ (NHK「その時歴史が動いた」2001/1/24)

池田市広報紙「広報いけだ」1996年6月号には、以下とあります:

小林(一三)氏はその沿線に郊外住宅地の開発を考え、大阪方面に通勤する人達を自社の鉄道で運ぶという計画を立てた。そのため、創立当初から路線沿いの各地に約25万坪という膨大な土地を購入。その手初めが池田の2万7000坪で、路線開通3カ月後の明治43年(1910) 6月から分譲を始めた。

室町住宅は当初、「池田新市街地新築落成」と大きく見出しをつけたチラシが発行され、大いに宣伝された。売り出しのパンフレットによると、100坪を1邸宅(1区画)として、建坪20~30坪で2階建て。これを2500~3000円で200戸販売する、と宣伝文句に乗せている。頭金50円、残金は10カ年で月々24円の月賦払いというユニークな商法で「池田新市街地」の販売は大変好評であった。

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