「知能=予測能力」に「いつ予測結果を発表し、行動に移す( アウトプット )のが最適であるか、という予測」と書きました。ここで、「一瞥判断」と「情報は早く、行動は遅く」を思い出しました。
両者は対極:
「一瞥判断」と「情報は早く、行動は遅く」を知った今の自分が、両者を知らなかった過去に比べて進んでいると確信するには、さらなる何かが必要だ。ただ、少なくとも、両極端を正当化できるようになった。つまり、状況に応じている限りにおいて、判断時間に関する自由を手に入れたのである。 *b
— TAKAGI-1 高木 一 (@takagi1) January 25, 2014
「情報は早く、行動は遅く」とは:
みずからの感性を大切に、歴史を愉しむ その2 直感を大切にしたチャーチルと、イギリス流行動学 – Executive Foresight Online:日立
山口
先生はご著書の中で、イギリスが選択や進路を決定する際の「知恵」として、「早く見つけ、遅く行動し、粘り強く主張し、潔く譲歩する」ということを書かれています。その一つ目の「早く見つけ」を実践するには、情報、インテリジェンスが不可欠であるということですね。中西
その言葉は、近代イギリスの外交と国家戦略の特質を端的に表現したものですが、情報を早くつかんでいるからこそ、最適な機を見て行動することができたのです。しかも、必要であれば翻意も恐れないという知恵、行動学とも言えますが、それを実践することでイギリスは世界に確固たる地位を築いてきました。チャーチルもこの行動学を意識していたと思います。よく考えるとその四つの要素は、「早く、遅く、そして粘り強く、潔く」と各々矛盾したことを言っており、表面上、逆説的で、すべてを実践するためには自己の強い心理的コントロールが必要です。それこそリベラルアーツに裏打ちされた自己陶冶つまり精神的な成熟がなければ、そのようなコントロールは難しいでしょう。
両者は同極:
一瞥判断には、十年の歳月が要り、十年の歳月を有効にする、即ち、継続を真に有効ならしめる、初期の知的土木工事が必要になる。 #*
— TAKAGI-1 高木 一 (@takagi1) December 15, 2013
関連:
矛盾の受容
https://takagi1.net/eye/archives/271