民主主義の手触り

春秋. 日本経済新聞, 2024/ 6/16 朝刊, 1面.

三宅玲子さんの「本屋のない人生なんて」は、そんな取り組みを追いかけたノンフィクションだ。

▼取材した書店には「民主主義の手触りが確かにあった」という指摘が印象に残る。思えば本屋というものは、その空間自体が多様な考え方や生き方を教える不思議な場所である。子どものころ、近所の本屋でオトナの世界をのぞいた人も多いだろう。