香川県ネット・ゲーム依存症対策条例、パブリックコメントに疑惑

香川県ネット・ゲーム依存症対策条例 (2020年3月18日可決・成立、4月1日施行)の審議過程において実施されたパブリックコメントにおいて疑惑が生じています。

香川県ネット・ゲーム依存症対策条例 – Wikipedia [2020年4月30日 (木) 23:05 の版]

このパブリックコメントに対して、異例となる2615件の県内の個人・団体、71件の関連事業者、合計2686件の意見が寄せられた[34]。また、そのうちの2269件が賛成意見であり、県民に至っては全体の9割近くから賛同を得たと議会事務局は説明している[7][21][34][35]。しかし、そもそもパブリックコメントは賛否を問うものではなく、賛否の意思表示を求めてもいなかった[25]。

寄せられたパブリックコメントが公開されたのは3月12日、公開内容は概要のみで80ページの文書のうち、賛成意見はわずか1ページ、反対意見は70ページ以上となった。反対意見について大山一郎議長は「賛成意見がほとんどで、反対意見はほとんどが誤解によるもの」とコメントしている[7]。これに対して、全意見の早期公開を求め、共産党県議団と自民党議員会が3月16日に検討委員会へ申し入れを行った[7]。

3月17日に香川県は概要をホームページに掲載したが[37]、翌日には条例が可決成立されたため、十分に議論が広まる時間が取られていない点も批判の対象となっている[7]。同日、委員会からパブリックコメントの全意見の公開について、開示されるのは検討委員のみであること、開示期間は本会議終了後の18日13時から19日17時までの1日のみであること、パブリックコメントの内容をメモに取ったり口外することを禁止することを条件に公開すると回答があったことを共産党の秋山時貞県議が自身のTwitterで述べた[38]。

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