存在が世界を変える「キャベバンバン CBB-001」

こういう「余計な」器具を作ることによって、

U.F.O.専用キャベツ落としデバイス『キャベバンバン CBB-001』堂々完成!! – YouTube

こんな器具を手間を掛けて手に入れなくても、フタをたたけばいいんだよ、と行動を促しているわけですね。

#キャベバンバン PROJECT MOVIE by NISSIN #KnockKnockCabbages

列車に、料金が高いグリーン車を繋いでおけば、普通座席の乗客が多少座り心地が悪くても苦情をいわなくなるのと同じ原理ですね。

さすが、日清食品。さすが、「食足りて世は平らか」。世界はどうすれば変わるか、を実践しているね。

初出:
Facebook 2018/ 5/21

今いるこの世界をいかにユニークな視点で見るか


Sony Japan | Stories | サイバースペースを創造した作家とそれを現実にする男 ソニーコンピュータサイエンス研究所

SF小説『ニューロマンサー』の著者ウィリアム・ギブスン氏と、ソニーコンピュータサイエンス研究所の暦本純一氏の対談。

5:38~

[暦本氏:]
エンジニアや研究者にとってインスピレーションのもとになるのは
ゲームチェンジすることだと思います
ですからSF的発想はとても重要なのです

[ギブソン氏:]
それはいいですね

6:28~

[ギブソン氏:]
私はSFというのは 未来を予測するというよりは
私たちが今いるこの世界をいかにユニークな視点で見るか
というのが重要だと思うのです

「BEATLESS」第14話から思考した、未来の作られ方

2018年 5月 4日の24時以降(日付は 5月 5日)、連休中の深夜遅くの風呂上がりに、ふとテレビをつけると「BEATLESS」第14話が放送されていたので、視聴しました。内容(1) (2)から想起された思考です:

社会は、社会が思い込んだ未来(つまり、社会の多くの構成者が確信した未来)に向かって急進します

社会が思い込んだ未来は、社会の思考によって描かれます。

社会の思考は、現在、境界条件、支配方程式を連立させた予測計算です ※。

支配方程式の形態を挙げます。

 ・テーゼ

 ・過去の事件のストーリー、即ち、因果関係・相関関係

これらについて、社会の多くの構成者が共有している場合、それが未来に及ぼす影響は大きいです。

※ 社会の思考のサブ計算(構成者による、社会との通信速度に同期しない演算)が、関心です。関心とは、分析および総合であり、繰り返し計算です。つまり、解の探求です。

Twitterは、自由・政治力に関連する

2018年 5月 4日に NHK総合 にて放送(22:45~23:35)された「アーススキャナー~“空白地帯”の謎に迫る~」(BSプレミアムでの過去の放送を編集したもののようです)では、シーランド公国が紹介されていました。

その中で、同「国」の成立には、“海賊ラジオ”が関係していると解説されました。「国旗」の右下の黒色は、“海賊ラジオ”を表わしているそうです。

もともと同「国」は、イギリス(連合王国)の領海外から、非合法のラジオ放送をする拠点でした。なお、合法的なラジオ放送は、公共放送BBCしかなかったのです。

同「国」の建国者 パディ・ロイ・ベーツは、ラジオ放送を自由の象徴と考えていました。

確かに、ラジオ放送などのフロー情報は、政治力に直結します:

ラジオ放送は、ロイ・ベーツによる“海賊ラジオ”が問題になった1960年代に比べて、現在は影響力が低下しています。しかし、2017年12月31日に岡田斗司夫氏は、以下のように、Twitter がラジオに相当すると述べています:

岡田斗司夫ゼミ2017年12月31日号「Youtuberは? アイドルは? 2028未来予想~10年後の話をして鬼と一緒に大爆笑! 大晦日SP」
11:07~

ネットのメディアというのは、3つの段階を経て、進化してると思います。

1つ目は、ブログです。ブログがやってきたのは、流行の発信みたいなもんで、これは、オールドメディアで例えてみればですね、なんか、新聞みたいなもんなんですね。

ブログというのは新聞と同じような文字メディアであり、読んで、どれが信頼するということで、そこをずっとフォローして読んでいくようになっていくというかたちです。なので、読み込んで分かるというのがブログ。

では、2つ目のメディア、Twitterですね。…

実は、本質的に、流れを把握するもの。ひとつひとつのTweetには、あまり意味がないんですね。Tweetが、いっぱいいっぱい出てくることによって、いま世間はどういうふうに思っているのかという、流れを知るものがTwitterである。

…ラジオに似ているんですね。ラジオの番組のひとつひとつではなくて。

ラジオというのは、流行をつくるもの。テレビというのはさ、仕掛けて作らなきゃいけないんだけれど、ラジオというのは、その日、その週あったことをすぐに伝えられる、割と軽いメディアだったんですね。

だからラジオの流れ全体で、世の中が流れていた時代があった、これはだいたい1970年代ぐらいの時代なんですけれど、深夜放送が時代を牽引していた時代ですね。

なので、僕ら、今、Twitterを見る時に、Twitterで どれだけ騒いでいるのかという、実はブログみたいに個別のブログを見るのではなく、個別のTweetを見ないですね。大きい流れとして見る。流れの把握が、Twitterの本質である。

ブログは流行の発信であって、Twitterの流れの把握であるとしたら、…
Youtube というのは、本質的にテレビなんです。


新聞が一般大衆に解放されたのが、ブログであり、ラジオが一般大衆に解放されたのが、Twitterだというふうに。

これはアナロジーで考えると、テレビが一般大衆に解放されたものが、Youtubeである、と僕は考えます。

Twitter(及び、それに類するメディア)は、自由・政治力に関連するのです。

ヒトが目指す高みは、可能性が増えた世界

ヒトが目指す高みは、可能性が増えた世界です。高みを山の頂上に例えることがよくありますが、山の頂上のような狭い場所ではなく、空のような広い場所です。

これは、他の生物(特に、動物)と同じです。有性生殖は新たな可能性を生みます。運動は、静的な世界では不可能な現象を可能にします。

ヒトが他の生物と違い、持っている知識の累積性は、より高く広い空に確固とした場所を作る柱になります。

ヒトは空に登るたびに、ヒトにより固められた地面は、神由来(人知外由来)からヒト由来になります。

既定事実化による、その未来への急進

ある未来を既定事実化することによって、その未来へと急進する例として2つが思い当たります。

一つは、共産主義革命。もう一つは、橋本 龍太郎 氏と小泉 純一郎 氏が争った2001年4月の自民党総裁選です。

橋本氏が一旦 自民党総裁になった上で、近い将来に小泉氏が自民党総裁になるというストーリーが広く共有されると、橋本氏を間に挟まずに、小泉氏が直接 次の自民党総裁になる事態へと事は動きました。

初出:
Facebook 2018/ 4/22

未来では、人-技術 間のインターフェイスと、人は密接する


Sony Japan | Stories | サイバースペースを創造した作家とそれを現実にする男 ソニーコンピュータサイエンス研究所

SF小説『ニューロマンサー』の著者ウィリアム・ギブスン氏と、ソニーコンピュータサイエンス研究所の暦本純一氏の対談。

3:57~

[ギブスン氏:]
未来の暮らしの本質は
「技術」そのものとのつながりよりも
人と技術の「インターフェイスの仕組み」との関係のほうが
より深くなるような気がします

人々は高度に進化したAIを考えがちだけれど
私はそれよりも 高度に進化したAIと
人間のハイブリッドが まず登場するんじゃないかと思う

そのようなハイブリッドが登場したら
純粋な意味でのAIの必要性がどのくらいあるというのか
オーグメンテーション[:人間の感覚の拡張] によって
私たちはただ そのことを現実として受け入れるんでしょうね

4:57~

[暦本氏:]
ヒューマンオーグメンテーションを幸福という観点から語れば
もしピアノを弾きたかったら
テクノロジーでピアノの弾き方をサポートできますから
それは単なる便利なテクノロジーということではなく
人にさらにやる気を起こさせるということです

[ギブスン氏:]
それは とても良い見方ですね

好奇心を生むためにいちばん大事なのは「ワンダー」

吉田 尚記, 石川 善樹 : どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた (KADOKAWA, 2017〈底本はKADOKAWA (2017)〉) 位置No. 774/2147.

好奇心を生むためにいちばん大事なのは、「ホワイ」(Why)ではなく、「ワンダー」(Wonder)なんです。普通のことを、いかに「不思議だ」「ワンダーだ」と思えるか。

多様である前に、無知・短慮・漫慮ではいけない

「空気」を排した首脳部の図から見いだせる国民の役割

集合知が成立するためには、国民の意見が多様でなければいけない。そして、それ以前の前提として、国民は、無知・短慮・漫慮ではいけない。

スコット・ペイジ=著, 水谷 淳=訳: 「多様な意見」はなぜ正しいのか 衆愚が集合知に変わるとき (日経BP社, 2009) p.211.

 これら四条件――(1)問題が難しくなければならない。(2)人々が賢くなければならない。(3)人々が多様でなければならない。(4)大きな母集団からある程度の大きさのグループを選ばなければならない――は、多様性が能力に勝るための十分条件である。この結果が成り立つために必要な条件というだけでなく、これらが満たされれば多様性は能力に勝るのである。

 多様性が能力に勝る定理: 条件1から4が満たされれば、ランダムに選ばれたソルバーの集団は個人で最高のソルバーからなる集団より良い出来を示す。

この定理は単なる比喩でもないし、…。論理的な真理なのだ。 [太字は、ブログ記事著者による]

スコット・ペイジ=著, 水谷 淳=訳: 「多様な意見」はなぜ正しいのか 衆愚が集合知に変わるとき (日経BP社, 2009) p.425.

 民主制が機能するには、人々が適度に正確で多様なモデルを持たなければならない。 [太字は、ブログ記事著者による]