佐々木俊尚氏の 「脱原発に向かうためのネット論壇の課題。佐々木俊尚「『落ち着くところに落ち着く』では、日本社会は進歩しない」」
を読んだことです。ネットユーザ一人一人においてネットが単一な内容になる、すなわちネット上で単一の意見にしか接しない、いわゆる「半径ワンクリック」の問題が大きくなっていることを感じました。ネットの大きな長所のひとつは、制限の無さから生じる多様性です。しかし、人の性(さが)が、それを利用する際に単一的なものにしがちです。
人の性(さが)を苦なく矯正することが、機械がもつ役割のひとつです。
しかし、最もよく使われるネット上の機械である検索エンジンは、ネット上の多様な意見を順位づけして表示することによって、単一的にしてしまいます。検索結果最初のページにはファーストオピニオン、セカンドオピニオンしか表示されないのです。検索結果をどんどん読んでいけば、多様なサードオピニオンに出会います。しかし、人は検索結果最初のページでほとんど満足してしまい、それ以上を読むことは少なく、多様なサードオピニオンに出会わないのです。
ネットの長所である多様性を活かすには、新たな機械が必要です。
例えば、意見サーチ ――みんなの多様な意見を紹介 。少し下った検索結果順位のページを紹介します。