堀 栄三「大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇」

     

評価・状態: 得られるものが秀逸・多量な本★★★

堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996)

KIndle 版


文庫


購入: 2008/ 2/20 (文庫), 2015/ 8/14 (Kindle 版)
読了: 2008/ 3/25

帝国空軍設立の動きに関して、p.43に言及がある。

日本は、平時、楽観的であり、何も対策を用意しない。

危機に臨んで、駆動する。その際は一流である。

あれ、何かに似ている...

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この本からの引用、または非常に関連する記事

全 15 件

直観が誤りをおかしやすい点 --- 2.3 特異事例を過度に重視する

記事ページ

 

金じゃないんだ。時間と情報なんだ

記事ページ 発行: 2008年04月06日

これ読んで「転職考えろ」とか言ってるやつってアホだろ - I 慣性という名の惰性 I

>つかね、目新しい技術って、社会になんらかの正の効果をもたらしてるの?YouTubeがアメリカのGDPを増やしたか?

いや、違うんだ。

金じゃないんだ。時間と情報なんだ。

梅田 望夫 : ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く! (文藝春秋, 2008) p.201.

>「ニューノーマル」時代における成功とは、タイムマネジメントに尽きる。
この時代における通貨は、時間なのである。―― ロジャー・マクナミー

Success in the New Normal is all about time management.
Time is the currency of this age. ―― Roger McNamee


勝間 和代 : 効率が10倍アップする 新・知的生産 (ダイヤモンド社, 2007) p.28.

> 「情報はお金よりも大事である」「情報の生かし方次第で私たちの生産性、すなわち付加価値の量が決まってしまう」ということを最初に、呪文のように頭にたたき込んでおきましょう。


YouTubeをはじめとする動画配信サイトは時間の節約に役立ち、CGMサイト(: Consumer Generated Media )やマッシュアップサイトは情報能力を向上させる。

動画配信サイトの実際的使用は、テレビ局とそれに絡みつく前世紀的商業集団から、民の時間を解放する。

CGMサイトは、草の根の情報を吸い上げる。

そしてマッシュアップサイトは、情報の二線、三線の交差点を求解して民に提示する自動機械である。

堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996) p.51

>情報は二線、三線での交差点を求める式の取り組みをやらないと、真偽の判断は難しい。

堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996) pp.330-331.

> 例えば、ある国から入手した政治、産業などの情報の中の一部分が、別の国に駐在する武官からの軍事的な報告、または人工衛星の写真、一見それらと何の関係もないと思われるテーマを扱った学者の論文、新聞の些細な記事までCIAに集められ、CIAのエキスパートたちによって、コンピュータや頭脳を駆使して相互に関連づけられると、これまでまったく違ったルートから集まってきたバラバラのものが、一つの重要なもの――「完成された情報」になって、これを必要とする各省庁、関係機関、民間企業にまで提供される仕組みになっている。



 

「アテネの学堂」から4年が経った。そして、これから

記事ページ 発行: 2013年06月18日

2009年6月に 海部 美知 氏が、知的ネット社会という意味で「アテネの学堂」という言葉を使い、それがブログ界を賑わせました。それから、4年が経ちました。……(1)

当時、以前から、“知の活発な流通を活用した、集団及び社会における適切な解答を導き出す仕組み”に関心があった私は、これぞ そのような仕組みを形成する・改良する好機だと、「アテネの学堂」という言葉を積極的に使いました。……(2)

「アテネの学堂」というテーマ(主題)における、他者との共同作業(「アテネの学堂」の整備)を目指しました。「アテネの学堂」を、「主にインターネットを介して知的で生産的な行為をする人々と、そのような行為を支援する仕組みなどの集合体」と定義し、「アテネの学堂」分野のコンテンツの作成や Wiki を開設しました。広まった言葉「アテネの学堂」に対象を限ることが、他者と認識を共有し、共同作業をする上で有利だと考えたからです。……(3)

しかし、「アテネの学堂」の世間・ネット界の関心や議論は継続しませんでした。私は、「アテネの学堂」を、今では、“知的ネット社会”と呼んでいます。「アテネの学堂」よりも分かりやすいと思い、使っています。……(4)

さて、2009年から選挙の度に話題になるネット政治は、2012年の衆議院選挙以降、公職選挙法(ネット選挙解禁)の改正もあり継続的なテーマになっています。「アテネの学堂」は、それが生み出す成果の対象を定めていませんでしたが、ネット政治は、意思決定の最たるものである政治を成果の対象にしている仕組みです。

今、知的ネット社会(「アテネの学堂」)に範囲・抽象度を限った活動ではなく、知的側面を強化した国民多数をもって大国を形成しようとする思想「大国高民論」(たいこくこうみんろん)から知的ネット社会の形成に至る思考を編んだ「我が国に制高面を」の次期改訂版(2013/10/27追記: 同文章として、知的ネット社会の設計を、2013/10/24に公開しました) を、私の活動の中心にしようと考えています。

すなわち、以下を予定しています:

 ・知的ネット社会に関する定量的知識の作成

 ・ネット政治・ネット選挙に関する研究  (2013/12/14追記: 2013/ 7/13 に、政治 を公開しました)

 ・知的リテラシー(知的生産・知的高度化((議論の仕方など))に関する知識・技術・技能)に関する Webサイトの作成・運営  (2013/12/14追記: 2013/12/ 7 に、知的挑戦の手引き を公開しました)

 ・小学生から利用できる、産業博物館のようなWebサイトの作成・運営――ただし、世の中に当たり前のようにある良いもの(例えば、機械装置、政治制度など)が、それぞれ、偶然(ポッと出)でも、必然(独りで)でもなく、多くの人の叡智と苦心と学術的・経済的・動員的・安全的・健康的基盤から、漸進的に生み出されてきたものであることを顕らかに見せるもの。  (2013/12/14追記: 2013/11/23 に、しくみの発達博物館 を公開しました)

これに関連して、以下のWebページ群の再編を予定しています。

 ・知的ネット社会推進本部
 ・大国高民論
 ・我が国に制高面を など。
註:

(1)
「アテネの学堂」という言葉を、知的ネット空間という意味ではじめて使ったのは、海部 美知 氏であり、2009年 6月 3日のことでした。

発端は、ITmedia の岡田 有花 記者による梅田 望夫 氏へのインタビュー記事 「日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編)(2009/ 6/ 1)(後編)(2009/ 6/ 2)」です。これを受けて、海部 美知 氏が書いたブログ記事(下記)に「アテネの学堂」という表現が表われました。

梅田氏と「アテネの学堂」 - Tech Mom from Silicon Valley

梅田さんが「好き」であって、日本でもその登場を期待したネットの世界とは、「バーチャル・アテネの学堂」だったんじゃないかと思う。...

...「チープに手軽に、地理的制約もなく、自らの考えを公表したり議論したりすることができる」という特徴を使って、知的な議論が交わされ、シリコンバレーでよく使われる用語を使って大げさに言えば「世界をよりよくするため(to make the world a better place)の知識」が形成され、それが多くの人の手によって実行に移されていくことが「すごいこと」なんだと思う。
なお、「アテネの学堂」という言葉の由来は、ラファエロによる壁画「アテナイの学堂 (:アテネの学堂)」です。

(2)
以前から、知的ネット社会に興味があり *、ブログに投稿をしていた私は、それらブログ投稿をまとめ、同月13日に、「バーチャル・アテネの学堂」の作り方を公開しました。

* 2006年から2007年にかけて、自らが保有する知識の有効活用を図りたいという意志と梅田 望夫 氏の「学習の高速道路」論から、社会的における情報ストックの強化に関心をもち、特に2007年後半には、電子図書館分野を中心に図書館情報学に興味持ちました。

2008年に堀 栄三 氏著の「大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇」を読み、以後、集団における情報フローと人間による情報処理の強化に関心をもち、2009年1月1日に情報に強い国民多数が参加する一つの「面」によって、大国を形成しようとする思想「大国高民論」(たいこくこうみんろん) (左記リンク先は2009年版。まとめページはこちら)を公開しました。

(3)
私の「アテネの学堂」普及活動に関する年表:

2009/ 6/13 : 「「バーチャル・アテネの学堂」の作り方」をブログ投稿。

2009/ 7/21 : 「アテネの学堂会館」wiki開設

2009/12/31 : Tumblr「アテネの学堂たんぶら」を開始。

2010/ 1/ 1 : Twitter「アテネの学堂チャンネル」を開始。

2010/ 1/ 4 : 「アテネの学堂分野」の公開を開始 (2010/ 9/ 6 に、「「アテネの学堂」推進本部」に変更)。

2010/ 1/30 : 「「アテネの学堂」の全体構想 〜知的ネット空間の整備に関する TAKAGI-1 私案〜」発表。

2010/ 8/31 : 知的ネット空間「アテネの学堂」 5つのリストを発表。

(4)
私の「アテネの学堂」という言葉の使用停止に関する年表:

2010/12/20 : 「日本を持ち上げる方法 知的ネット社会の形成!」を発表。「アテネの学堂」という言葉を使わなかった。

2011/ 2/20 : 活動のためのFacebookページ「知的ネット社会の形成」を開設 (公開開始は2011/ 2/26)。「アテネの学堂」という言葉を使わなかった。

2012/ 6/30 : 「「アテネの学堂」推進本部」を「知的ネット社会推進本部」に名称変更。

 

「知的ネット社会の設計」 #知的ネット社会の概念設計 関連 --- 知的制高面

記事ページ

 

大本営発表

記事ページ 発行: 2008年03月16日

大本営発表は国民に対する虚飾な宣伝放送というだけではなかった。それに従って軍が動いた情報でもあった。

大本営発表 - Wikipedia [2008年3月11日 12:44 の版]

>なお、大本営が戦況を正確に把握しておらず、現場指揮官の報告した景気の良い戦果をそのまま発表したために現実と乖離した報道となった場合も多く、しばしば日本軍の現地司令官もそれを信じて悲惨な結果を招いた。



関連:
堀 栄三「大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇」
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1727.html

 

参謀本部の重要性

記事ページ 発行: 2008年06月30日

参謀本部は、平時における軍事面の国家の頭脳である。

・理性の側面――準備・研究

堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996) p.58.

>そのとき[:東京裁判]の板垣征四郎元大将の答弁が痛快だった。「相手との戦争を考慮して平時から準備するのが参謀本部で、それをしない参謀本部がどこの国にあろうか?」とやり返している。

第三善を戦場に送れ。次善は遅れる。最善はついに完成しない。つまり、最善の策をとるためには、戦争が始まる前から準備・研究していなければならない。

東亜太平洋戦争の開戦は、1941年12月 8日だが、零戦は1937年 9月に性能要求書が出され、B-29爆撃機の試作機 XB-29 は 1940年 6月27日 に発注された。零式艦上戦闘機 - Wikipedia [2008年6月24日 (火) 16:22]

>零戦の開発は昭和12年(1937年)9月に海軍から提示された「十二試艦上戦闘機計画要求書」に端を発する。三菱では前作である九六式艦上戦闘機に続いて堀越二郎技師を設計主務者として開発に取り組んだ。十二試艦上戦闘機に対する海軍の要求性能は堀越技師らが「ないものねだり」と評するほど高く、ライバルの中島飛行機が途中で辞退したため、三菱単独の開発となった。昭和14年(1939年)4月に岐阜県の陸軍各務原飛行場で試作一号機が初飛行、翌昭和15年(1940年)7月に制式採用された。

B-29 (航空機) - Wikipedia [2008年5月31日 15:49 の版]

>アメリカ陸軍の航空部門は、第二次世界大戦が始まる5年前の1934年5月に超長距離大型爆撃機開発計画「プロジェクトA」を発足させた。これは1トンの爆弾を積んで8,000km以上を飛ぶことができる爆撃機を作る計画で、長距離渡洋爆撃を想定していた。B-29はこの構想の中から生まれた機体で、1938年に完成した試作機(ボーイングXB-15)から得られた種々のデータや、新しい航空力学のデータをもとに設計製作された。1940年6月27日(ヨーロッパでの戦争は始まっていたが、真珠湾前なのでアメリカは参戦していなかった)XB-29が発注され、1942年9月21日に初飛行した。


・感性の側面――戦争を忘れない

国雖大好戦必亡 天下雖安忘戦必危
(国大なりと雖も戦を好めば必ず亡び、天下安なりと雖も戦を忘るれば必ず危し)。

 

智者は正面兵力ではない

記事ページ 発行: 2008年06月30日

堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996) p.65.

>「俊才は絶対に勇者にあらず、智者も決して戦力になり得ず」

関連:
戦艦は強力な兵器であるが、その仕事は「火力支援」と呼ばれることがある。
戦闘攻撃機・戦闘爆撃機は強力な兵器であるが、その仕事は「近接航空支援」と呼ばれることがある。

 

砲弾量の戦いになったのは第一次世界大戦以降

記事ページ 発行: 2008年07月22日

砲弾量の戦いになったのは第一次世界大戦以降である。

第一次世界大戦をほとんど戦わなかった日本軍に、第二次世界大戦に表われた砲弾量の戦いは想像しがたいものであった。

マーチン・ファン・クレフェルト=著, 佐藤 佐三郎=訳 : 補給戦――何が勝敗を決定するのか (中公文庫, 2006) p.65.

>食糧供給に比べて弾薬の補給は、はるか後年の一八七〇年の普仏戦争後まで、たいしたことではなかった。*1


普仏戦争:
マーチン・ファン・クレフェルト=著, 佐藤 佐三郎=訳 : 補給戦――何が勝敗を決定するのか (中公文庫, 2006)p.174.

>例えば五ヶ月間の作戦行動の間、平均五六発が兵士一人によって発射されたにすぎなかった。


そして、第一次世界大戦に状況は一変した。

マーチン・ファン・クレフェルト=著, 佐藤 佐三郎=訳 : 補給戦――何が勝敗を決定するのか (中公文庫, 2006) p.188.

>一八七〇〜七一年ではドイツの大砲は一門当たり平均一九九発を発射したに過ぎなかったが、一九一四年ではドイツ陸軍省によって保有されていた各砲約一〇〇〇発の弾丸が、戦争開始後一ヵ月半以内にほとんどなくなっていた。

マーチン・ファン・クレフェルト=著, 佐藤 佐三郎=訳 : 補給戦――何が勝敗を決定するのか (中公文庫, 2006)p.387.

>第一次世界大戦の最初の数ヵ月で弾薬対他の補給品の比率は逆転、第二次世界大戦では食糧は全補給物資の八ないし一二パーセントを占めるにすぎなかった。


第二次世界大戦において、米軍は日本軍に、日本軍にとって想定外であったろう砲弾量を浴びせた。

堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996) p.125.

> 巡洋艦と駆逐艦では大砲の大きさが違うが、平均して一発は八〇キロと仮定する。前述の艦砲射撃三百六十トンは四千五百発となる。米軍の上陸正面約千五百メートル(...)に四千五百発が撃ち込まれたことになり、日本軍の正面一メートルに三発、一発の有効破壊半径は百メートルあるから、まったく地獄絵そのものという以外にない。

堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996) p.238.

>五百隻を超える大艦隊の集団から、一斉に機関砲の弾幕が撃ち出された。リンガエン湾の空は一瞬にして真っ黒な雷雲に包まれたようになって、...
... 机の上では絶対に理解出来ない何十万発の弾量であった。


*1: 17世紀に関しては マーチン・ファン・クレフェルト=著, 佐藤 佐三郎=訳 : 補給戦――何が勝敗を決定するのか (中公文庫, 2006) p.65 に、18世紀に関しては 同書 p.101 に記述がある。

 

上陸の前に小島を確保する

記事ページ 発行: 2008年08月10日

堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996) pp.149-150.

大屋 角造中佐(大本営陸軍部 第2部第6課 米国班長)翻訳『米軍野外教令・上陸作戦 (極秘)』内

>「一連の小島嶼(...)は上陸地として有利なるものにして、主力の上陸に先行して、一、二の小島を占領するは有利にして、且つ必要なり。通常この種の作戦は他の上陸に比較して困難ならず」


マーチン・ファン・クレフェルト=著, 佐藤 佐三郎=訳 : 補給戦――何が勝敗を決定するのか (中公文庫, 2006) p.346.

ノルマンディー上陸作戦(「オーバーロード」作戦)を計画した人々による、連合国軍によるヨーロッパ侵攻を成功させるための最も重要な要因だと判断された事柄のひとつ:

>(c) 海浜から適当な距離のところに、かなりの能力を持つ停泊地があること(...)。そのような港湾があって初めて連合国軍の大陸拠点を長期確保できるとみなされた。



 

孤立させない、孤立しない

記事ページ 発行: 2008年08月15日

  • 機動部隊を孤独にさせない。
  • 基地部隊を孤立させない。
  • 指揮官が孤立しない。


機動部隊を孤独にさせない


戸部 良一, 寺本 義也, 鎌田 伸一, 杉之尾 孝生, 村井 友秀, 野中 郁次郎 : 失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫, 1991) p.210.

> では一体なぜ栗田長官はこの最終的な反転を決意したのであろうか。それは次のような判断によるものであった。

(1) 基地航空隊の協力が得られず、また通信不達のため小沢艦隊の牽制効果も明らかでなく、自分たちだけが孤立して戦っている。


基地部隊を孤立させない


堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996) pp.81-82.

堀氏の記憶による、寺本 熊市 中将(第四航空軍司令官)の1943年12月 3日の言葉。堀氏は、これを「点と線」という言葉にまとめた。

>みんな点(孤島)になってしまって、線ではない。線にするにはそれぞれの点(孤島)が、船や飛行機で繋がって援軍を送れなければいけない。... 大事な国防圏というものが有機的な線になっていないから、米軍は自分の好きなところへ、三倍も五倍もの兵力でやってくる。日本軍はいたるところ点になっているから玉砕以外に方法がない。あとの島は敵中に孤立した点だから米軍は放っておく、

堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996) p.194.

> 島嶼防衛の地上軍の最大の泣きどころは、自分の欲しいものを見る目を持たないことである。つまり点化孤島化(たとえ比島のような大きな島であっても)されているのであった。


指揮官が孤立しない


戸部 良一, 寺本 義也, 鎌田 伸一, 杉之尾 孝生, 村井 友秀, 野中 郁次郎 : 失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫, 1991) p.103.

> 司令長官の出撃――また、山本連合艦隊司令長官自らが主力部隊を率いて出撃したため、逆にかえって適切な作戦指導を行うことができなかった。奇襲攻撃を企図したため、主力部隊旗艦(戦艦「大和」)も無線封止となったのである。



 

組織は所属員の特性偏在化を求める

記事ページ 発行: 2008年08月21日

組織は所属員の特性偏在化を求める。

以下からの発想:

堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996) p.83.

>第一線の参謀と中央の参謀とは、やることも考えることも違わなくてはならない

動力車 - Wikipedia [2008年5月21日 04:48 の版]

>ユニット方式
鉄道車両、特に電車においては、1両で各機能を完結させず、複数の車両間で主制御器、電動発電機(MG)、空気圧縮機(CP)などの主要機器を集約分散搭載する、ユニット方式と呼ばれるシステムが採用されることがある。

MM'ユニット方式
...
これは2両の電動車をひとまとまり(=1ユニット)として取り扱い、片方の電動車に制御機器、主抵抗器、パンタグラフといった主電動機に直接関係した機器を2両分、もう片方の電動車にMG、CPといった補機類を、2両分(付随車があればその分も)に必要な規模で集約分散搭載する方式である。...

だが、この方式のメリットはそれだけではなかった。2両分の機器を集約分散搭載した結果、各機器の製造・保守コストが大幅に削減され、さらにMGやCPについては容量増=重量増ではないため、ユニット全体の軽量化が実現されたのである。


関連用語:
プランテーション・モノカルチャー経済

関連:
各国間の貧富の差の本当の理由 (資本の集中)
http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/za_0404180.html#5

選択肢が広い人間は不利か
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1316.html

2005/ 9/17: 「女王の教室」最終話
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-64.html
>[私は] マルチロール機を目指して、学生時代をとおしてチューンアップしてきました。
...
>私の生き方はあっていたのか。これは、これから分かってくるのでしょう。

 

お知らせ: 「大国高民論 2011年版」を公開しました

記事ページ 発行: 2011年09月18日

「大国高民論 2011年版」(たいこくこうみんろん・――)を、2011年 9月 2日に
公開しました。

「大国高民論」とは、知的側面を強化した国民多数をもって大国を形成しようと
する思想です。


  大国高民論 2011年版
  http://takagi1.net/taikoku-komin/2011/index.html
  
当日は、重光葵政府全権(外務大臣)と梅津美治郎大本営全権(参謀総長)が
「降伏文書」に署名した、即ち、ペンによって我が国の新たな時代を開いてから、
66年目にあたりました。

「大国高民論」の中核は、

  知的大国の実現方法として、知的制高面の構築
  http://takagi1.net/taikoku-komin/2011/index.html#method

を挙げていることです。

知的制高面の構築は、以下の2つの考えが土台になっています。

 ・「制高点の人工的創造」
 ・「線」の「点」に対する優位の拡張としての、「面」の「線」・「点」 に対する優位

そして、「制高点の人工的創造」 および 「線」の「点」に対する優位 は、
堀 栄三 陸軍中佐・陸将補(大本営陸軍部第2部参謀) によって表現 * された
寺本 熊市 陸軍中将(第四航空軍司令官) の言葉によります。

 参考:
 http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0901010.html#3
−移転→ http://takagi1.net/g-sys/inw3/3_za_0901010.html
 * 堀 栄三「大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇」
 http://homepage2.nifty.com/mukyu/books/booknet/blog-entry-1727.html
−移転→ http://takagi1.net/books/booknet/blog-entry-1727.html
関連:
「大国高民論 2011年版」を公開しました (無窮 i ラボ Blog)
http://nhm.blog75.fc2.com/blog-entry-518.html

 

必須の先行関係

記事ページ

堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996) p.158.

情報は常に作戦に先行しなければならない。





 

情報→作戦→戦闘

記事ページ 発行: 2008年03月20日

堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996) p.158.
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1727.html

>情報は常に作戦に先行しなければならない。


トム・デマルコ=著, 伊豆原 弓=訳 : デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則
(日経BP社, 1999) p.71.
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1211.html

>戦闘が始まるときには、管理者のほんとうの仕事はもう終わっている。

 

技術による制高面の創出

記事ページ 発行: 2009年01月01日

技術によって国民多数の情報能力を強化する。

● 解説


 ○「技術による制高」

技術を手段とした、制高、即ち情報の強化を意味する。

 関連:
 N900i と折り畳み傘で、情報収集能力を向上させる
 http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/wn-c_0403050.html#1
−移転→ http://takagi1.net/g-sys/inw2/1_wn-c_0403050.html
 知りすぎている人がいっぱいいると最強
 http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0808140.html#5
−移転→ http://takagi1.net/g-sys/inw3/5_za_0808140.html
 ○ 「制高面」

強化された個のネットワークを意味する。

ネットワーク=「面」は、鎖=「線」 や 個単独=「点」 に対して優位である。

 関連:
 集団の問題を解決するには、個の強化から
 http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0808150.html#1
−移転→ http://takagi1.net/g-sys/inw3/1_za_0808150.html
● 補足

「技術による制高面の創出」は、1945年 8月15日に自決された寺本 熊市 中将
(第四航空軍司令官)の言葉を一部変えた言葉である。

 ○「技術による制高」

堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996) pp.79-80.
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1727.html

著者の記憶による、寺本 熊市 中将(第四航空軍司令官)の1943年12月 3日の言葉。
堀氏は、これを「技術で作る制高」という言葉にまとめた。

 > 戦争は昔から高いところの取り合いであった。高所から見下ろす優越感と安全感、
 >低地にいて見下ろされる者の無力感と不安感、飛行機もないあの時代にクラウゼヴィッツは
 >そう書いた。その時代の高所は山であった。

 > そこへ飛行機が出現した。クラウゼヴィッツの制高点を飛行機という文明の技術で作ろう、
 >米国はそう考えた。制高点の人工的創造である。

 ○ 「制高面」

「面」の「線」・「点」 に対する優位という発想は、「線」の「点」に対する優位の拡張である。

堀 栄三 : 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫, 1996) pp.81-82.
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1727.html

堀氏の記憶による、寺本 熊市 中将(第四航空軍司令官)の1943年12月 3日の言葉。
堀氏は、これを「点と線」という言葉にまとめた。

 >みんな点(孤島)になってしまって、線ではない。線にするにはそれぞれの点(孤島)が、
 >船や飛行機で繋がって援軍を送れなければいけない。... 大事な国防圏というものが
 >有機的な線になっていないから、米軍は自分の好きなところへ、三倍も五倍もの兵力で
 >やってくる。日本軍はいたるところ点になっているから玉砕以外に方法がない。あとの島は
 >敵中に孤立した点だから米軍は放っておく

 

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