気象庁予報部 : 次世代非静力学モデルasuca. 数値予報課報告・別冊, 第60号(平成25年度), 2014/ 3. 第6章
Yin-Yang 格子の利点としては、以下のようなものが考えられる。
1. 極点がないので、極点の特殊処理が不要である。
2. 格子の大きさのばらつきが少なく、最小格子の面積が最大格子の面積の 0.71 倍以上になり、ほぼ均質な扱いができる。格子の縦横比も 1:0.71 より大きな差になることはない。
3. 緯度経度座標で計算を行うため、モデル格子をそのまま出力しても、地理的な位置がわかるので、モデル格子のモニタ・利用に都合が良い。
4. 通常の緯度経度格子を用いる場合に比べて、格子数が少なく(約 75%)、計算量が節約できる。