クラウゼヴィッツ「戦争論」

     

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購入: 2000/10/26 (上巻), 中巻・下巻は不明
松岡正剛の千夜千冊『戦争論』

関連項目へのリンクはこちら
関連:
凡庸・優柔不断な上級指揮者の能力、あるいは一位・トップの価値
http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/wm-c_0405230.html#3

クラウゼヴィッツについて改めて学ぶ
http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/za_0406063.html#1

クラウゼヴィッツ「戦争とはなにか」翻訳と註釈
http://clinamen.ff.tku.ac.jp/Clausewitz/Was_ist_der_Krieg.html

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この本からの引用、または非常に関連する記事

全 11 件

凡庸・優柔不断な上級指揮者の能力、あるいは一位・トップの価値

記事ページ 発行: 2004年05月23日

>フランスの箴言に「第一位になると光を失う者も第二位では輝く」(一) とあるが、
>この言句に盛られている人生経験を成立せしめる最も主要な根拠は実にここにある。
>歴史が凡庸な、或は優柔不断な将帥として記載しているような将軍の殆どすべては、
>下級指揮官としては勇敢と果断とによって傑出した軍人であった。

 >(一) ヴォルテールの句 (Tel brille au second rang qui s'eclipse au primier.
 > Voltaire: Henriade)。


["eclipse" の "e" はアクセント付き]

(クラウゼヴィッツ=著 篠田英雄=訳: 戦争論 (上) (岩波書店,1968) pp.282-283 より)

関連:
戦争論英語版「On War」
http://www.clausewitz.com/CWZHOME/On_War/ONWARTOC.html
Securitygirl.net クラウゼヴィッツ
http://www.securitygirl.net/clausewitz.html

(トップの価値 「沈黙の艦隊」より)
http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/za_0401160.html#3
−移転→ http://takagi1.net/g-sys/inw2/3_za_0401160.html
http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/za_0404180.html#2
−移転→ http://takagi1.net/g-sys/inw2/2_za_0404180.html
「戦争論」読むの再開しました。

 

クラウゼヴィッツについて改めて学ぶ

記事ページ 発行: 2004年06月06日

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%8
http://www.securitygirl.net/clausewitz.html *


・いつの時代の人か

1780年 6月1日〜1831年11月16日。

フランス革命(1789)、ナポレオン戦争(1803〜1815)の時代。

 ナポレオン戦争 - Wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%9D%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%B3%E6%88%A6%E4%BA%89

  トラファルガーの海戦も、ナポレオン戦争の一部
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B5%B7%E6%88%A6

   関連: ネルソン提督の目
   http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/wm-c_0405230.html#2
−移転→ http://takagi1.net/g-sys/inw2/2_wm-c_0405230.html
 ナポレオン・ボナパルト - Wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%9D%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%8A%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%88

そのころ、日本では...

 浅間山噴火(1783)、田沼時代の終焉(意知暗殺1784、意次罷免1786)、老中首座・
 松平定信による寛政の改革(1787〜1793)そして、ロシア・イギリスによるあいつぐ
 開国要求、シーボルト事件(1828)。

 関連: 日本史年号
 http://falconwing.hp.infoseek.co.jp/academic/jh/nengo/index.html
−移転→ http://takagi1.net/academic/jh/nengo/index.html
・どこの国の人か

プロイセンの軍人。

( * より)
>1806年、ワイマールで、ナポレオン軍との衝突にプロイセン軍が敗退した際、
>陣中にあったクラウゼヴィッツは捕らえられ、捕虜となりましたが、解放
>されてベルリンに戻ったのち、ナポレオン支配下のプロイセンで軍隊を再建し、
>少しずつ力を蓄えました。その後ナポレオンのロシア遠征に参戦することを拒み、
>逆にロシア軍に身を投じ、見事ナポレオン軍を退散させた後プロイセン軍に復帰
>し、1815年のワーテルローの戦いで、イギリス軍と協力してナポレオン軍を撃破
>しました。

・正式名は

カール・フィーリプ・ゴットリープ・フォン・クラウゼヴィッツ
Carl Phillip Gottlieb von Clausewitz

関連:
クラウゼヴィッツの誤用
http://www.bekkoame.ne.jp/~bandaru/deta012.htm

(「戦争論」読むの再開しました)
http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/wm-c_0405230.html#3
−移転→ http://takagi1.net/g-sys/inw2/3_wm-c_0405230.html

 

ランチェスターの法則「べからず集」 --- *2 戦力の集中

記事ページ

 

ラチェットの精神

記事ページ 発行: 2008年04月02日

社会人になって丸2年がたったが、いま思うのは、いかにして社会を逆戻りさせないか、ということである。

そのためには、成果を確実に刻み付けていかねばならない。

そうでなければ、社会は錆び付いていってしまう。我々は社会を研ぎ澄まさねばならないのだ *。

 * この文章の発想の元:
ヘンリー・ペトロスキー=著, 中島 秀人・綾野 博之=訳 : 橋はなぜ落ちたのか―設計の失敗学 (朝日選書, 2001) p.211.

>こうして、技術の失われた偉大な教訓のいくつかが再発見され、未来の技術者の中で、技術的思考と判断は、錆び付くどころか研ぎ澄まされることになるだろう。

中学生になったら自らの手で人を殺せることを認識すべきだという話を聞いたことがある。

私は社会人になってから、自らの死を想定しなければならないと感じている。

古来よりある事柄について纏めようと文章を書いていた人間が、纏め終わる前に死んでしまうことがある。

例えば、クラウゼヴィッツ「戦争論」は、クラウゼヴィッツの死後、夫人 マリー・フォン・クラウゼヴィッツによって刊行された。よって、少なくとも推敲の面で、「戦争論」は未完成の作品なのである。

いろいろな思索をいつか纏めるために頭のなかにしまっておくだけでは、自らの死によって、その情報は消滅し、社会を逆戻りしてしまう。

随時、成果を確実に刻み付けていかねばならない。

関連:
小林 一三 : 私の行き方 (PHP文庫, 2006) p.32.

> 慶大の卒業生で、宝塚の大劇場で座席券の売りさばきやその取り扱いの仕事をしていたMという青年は、...いつもいつもその残務がキチンとして、その晩当人が仮に死んだとしても、翌日誰にでも分かるように片付けている。



関連:
「後につづく者たちが、我々よりも苦しまない世の中」にするためには
( (1) 生産性の向上 手段2: 前例の創出 )
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0803200.html#1

スペシャリストとは対極にいる私がやるべきこと
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0709170.html#1

考えを集積していく
http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/za_0404180.html#4

言葉にする努力
http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/za_0405180.html#4

メメント・モリ
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1600.html

 

仕事とは条件をクリアして期限までに納品すること

記事ページ 発行: 2008年06月15日

日垣 隆 : ラクをしないと成果は出ない (大和書房, 2008) p.18.

> 仕事の定義とは、と聞かれたら、「条件をクリアして期限までに納品すること」と私は即答します。

ルルーシュさんの「条件はすべてクリアされた」(条件はクリア - コードギアス用語集@はてな)という言葉が思い出されます。

戦闘においては、

 狭義の条件のクリア = 決定的な損害を敵に与える一連行動に対する障害の排除

 大局的な条件のクリア = 戦闘における勝利

であり、

 「納品する」もの = 敵戦力の破壊・敵の国土・敵の権益

です。
関連:
クラウゼヴィッツ=著 篠田英雄=訳: 戦争論 (中) (岩波書店, 1968) pp.21-22.

> 勝者はこの時機を利用して、物理的諸力の破壊による本来の利益を獲得せねばならない。こうして得たところの利益だけが、確実に勝者の有に帰するのである。

... 会戦中の損失は、多かれ少なかれ勝者と敗者とに共通である、しかし会戦後の損失はそうではない。この損失は、通例は敗者の側だけにあり、或は少なくとも敗者の側の方が莫大である。


 

給養方式が戦争を規定する

記事ページ 発行: 2008年07月21日

クラウゼヴィッツ=著 篠田英雄=訳: 戦争論 (中) (岩波書店, 1968) p.233.

>戦争が給養方式を規定するのか、それとも給養が戦争を規定するのか、という問題である。この問題に対する解答はこうである。―― 戦争の遂行に必要な自余いっさいの条件が許す限り、先ず給養方式が戦争を規定するだろう、しかしこれらの条件が従来の給養方式に反対し始め、もはやその存続を許さないようになると、逆に戦争が給養方式を規定するのである、と。

はじめてこの文章に出会ったとき、「給養方式が戦争を規定する」の意味がわからなかった。

しかし、マーチン・ファン クレフェルト「補給戦―何が勝敗を決定するのか」を読んで、意味がわかった。

  「腹が減っては戦はできぬ」。だから、「腹が減らないように戦をする」、

ということなのだ。

具体的には、次の2点があたる。
  • 現地徴発が成功するように、豊かな穀倉地帯を進軍する。
  • 食糧を求めるために頻繁に移動する。*1

*   *   *

マーチン・ファン・クレフェルト=著, 佐藤 佐三郎=訳 : 補給戦――何が勝敗を決定するのか (中公文庫, 2006) p.31.

>結論は再び兵站上の考慮が戦略より優先されることになった。


*1: これは、第一次大戦以後、補給物資の主が、食糧から弾薬に変わることによって、解消された。さらに、今度は、頻繁な移動が、かえって不可能になった。

マーチン・ファン・クレフェルト=著, 佐藤 佐三郎=訳 : 補給戦――何が勝敗を決定するのか (中公文庫, 2006) p.387.

>新しい必要物質[:弾薬]は、基地からの絶え間ない補充でまかなうしかなかった。そのために、今や停止中の軍隊を維持するのは比較的容易になり、急速に移動中の軍隊を維持するほうがほとんど不可能になった。


関連:
補給艦は楽しい
http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/wm-c_0409240.html#2

 

事故は体系的、戦略的に対策を打てば減る

記事ページ 発行: 2008年08月15日

山之内 秀一郎 : なぜ起こる鉄道事故 (朝日文庫, 2005) p.305.

>事故は体系的、戦略的に対策を打てば減るのである。

山之内氏の文章は、「体系的、戦略的」で一つの意味を為している。

「体系的、戦略的」とは、トップダウン形態であることを意味する。

それには、以下の3項目が必要だと考える。

  • マスタープランやロードマップを策定する。 *1
  • 上級管理者を資源 *1 として投入する。
  • 資源を集中投入する *2 。

*1 :
戸部 良一, 寺本 義也, 鎌田 伸一, 杉之尾 孝生, 村井 友秀, 野中 郁次郎 : 失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫, 1991) pp.344-345.

>組織の戦略とは、外部環境の生みだす機会(opportunities)や脅威(threats)に適合するように、組織がその資源を蓄積・展開することである。

>そのためには、まず組織はその戦略的使命(ストラテジック・ミッション)を定義しなければならない。つまり、軍事組織として環境要因のなかにいかなる機会・脅威が潜在的に存在するかを主体的に洞察し、彼(敵)と我(味方)の強みや弱みを相対的に分析し、いかなる方向と領域で我の資源を最も効果的に展開するかについての基本的なデザインを描かなければならない。

*2 :
クラウゼヴィッツ=著 篠田英雄=訳: 戦争論 (上) (岩波書店, 1968) p.314.

>戦術と戦略との差異に関する結論は、―― 戦術は兵力を小出しに(継続的に)使用しても差支えないが、戦略は兵力を必ず同時的に使用せねばならない、ということである。


 

2005/12/ 8: 12月8日といえば

記事ページ 発行: 2005年12月08日

「大本営陸海軍部午前六時発表、帝国陸海軍は今八日未明西太平洋上において米英軍と戦闘状態に入れり」

>秘匿と迅速とは、奇襲を支える二個の要件である。そしてこの両者は、政府および将帥における旺盛な遂行力と軍における厳正な軍紀によって初めて可能となる。怯懦と弛緩した軍紀とをもってしては、奇襲の成功などはまったくの論外である。

(クラウゼヴィッツ=著 篠田英雄=訳: 戦争論 (上) (岩波書店, 1968) p.299 より)

 

追撃できますか

記事ページ 発行: 2010年09月04日

戦闘の利益は追撃によって得られる。追撃できるだけの資源をもつこと。

クラウゼヴィッツ=著 篠田英雄=訳: 戦争論 (中) (岩波書店, 1968) pp.21-22.

> 勝者はこの時機を利用して、物理的諸力の破壊による本来の利益を獲得せねばならない。こうして得たところの利益だけが、確実に勝者の有に帰するのである。

>... 会戦中の損失は、多かれ少なかれ勝者と敗者とに共通である、しかし会戦後の損失はそうではない。この損失は、通例は敗者の側だけにあり、或は少なくとも敗者の側の方が莫大である。



 

圧倒性と奇策の違い

記事ページ

上級指揮者は、圧倒性を追求する。なぜならば、圧倒性が、他者に我が意志を強制するからだ。すなわち、圧倒性が戦略の成果の源泉であるからだ。

圧倒性のためには、複数の任務遂行パッケージが堅牢に機能していなければならない。任務遂行パッケージを活動させ、意図した順序で、あるいは意図した時期に同時に、成果を発現させる。圧倒性の根源は、先行性と順序性・同時性 (両性質はともに、組み合わせを意味する。「アイデアは新しい組み合わせである」) である。故に、上級指揮者は、時期に関心をもつ。

任務遂行パッケージが堅牢性を損ねるような、すなわち圧倒性の堤(つつみ)にわざわざ穴が生じるような奇策は要らない。「戦略は兵力を必ず同時的に使用せねばならない」のである。当たり前のことを当たり前のように実行する平凡性が必要である。当たり前に実施すべき・確認すべき事項を実施・確認し、当たり前のように工夫を続け、当たり前のように実り多い領域を見つけていかなければならない。

中級以上の指揮者は、大計を構築し、また、予めリスクに備え、他者に我が意志を強制するために、事案を引き起こし、 事案の処理に操作を加える。その際の活動主体は、任務遂行パッケージであり、これを日頃から整備する。

下級指揮者は、奇策・個々の工夫に満足する。資源が限られる中、“何とか成し遂げる、何とかやっていく”(:これは、英語manageの意味である)ために有効な手段は、奇策・個々の工夫である。「戦術は兵力を小出しに(継続的に)使用しても差支えない」のである。

関連:
中西 輝政 : 情報を読む技術 EPUB版 (サンマーク出版, 2012) p.186.

 どのような世界でも、自分と相手のめざすものや理想とする形が百パーセント一致することはきわめて稀です。そこで相手をこちらの意に沿うように動かそうと思ったら、相手の心に影響を与えて行動を変えさせる、あるいは好ましい方向にコントロールする。つまるところ「戦略」とは、このことに尽きます。

  関連の関連:
  「戦略」という言葉は2つの意味に使われている
クラウゼヴィッツ=著 篠田英雄=訳: 戦争論 (上) (岩波書店, 1968) p.314.
戦術と戦略との差異に関する結論は、―― 戦術は兵力を小出しに(継続的に)使用しても差支えないが、戦略は兵力を必ず同時的に使用せねばならない、ということである。

任務遂行能力パッケージの構成、任務遂行能力の要件(DOTMLPF) 本記事での「任務遂行パッケージ」は、リンク先の「任務遂行能力パッケージ」ほど大がかりなものを限定していない。たとえば、特許 1通だけでも「任務遂行パッケージ」になる。

能力を最大限に生かすために、手続きや問題の回避策を用意しておく


 

内部分裂を待つのも愚なり

記事ページ 発行: 2007年11月11日

敵集団が自然崩壊局面に入ったとしても、優位側は決して、それを放置してはならない。

それは、二つの意味による。


1.戦闘の実りは追撃によって収穫できる

  クラウゼヴィッツ=著 篠田英雄=訳: 戦争論 (中) (岩波書店, 1968) pp.21-22.
  http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-267.html

  > 勝者はこの時機を利用して、物理的諸力の破壊による本来の利益を獲得せねばならない。
  >こうして得たところの利益だけが、確実に勝者の有に帰するのである。

  >... 会戦中の損失は、多かれ少なかれ勝者と敗者とに共通である、しかし会戦後の損失は
  >そうではない。この損失は、通例は敗者の側だけにあり、或は少なくとも敗者の側の方が
  >莫大である。

2.油断は一転して敗北を生む

  関連:
  圧倒的優位は油断を誘い、思考を単純化する。
  http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-377.html

 

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