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 ■ Antenna!≪アンテナ≫ 興味深いwebニュース ■ # 2007/08/03
 
<1>真の IT革命 は電子図書館の完成によってなされる
<2>一次情報と二次情報、その作成主体、および二次情報の標準化
<3>電子図書館を完成させるのは Google か、Google ブック検索
<4>私の高校生時代の思考課題「エヴァンゲリオンの作り方」
 
 
<1>
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▼真の IT革命 は電子図書館の完成によってなされる
 
産業革命により、人類は低コストでエネルギーを得ることができるようになった。
 
それに匹敵するものとされる IT革命を、私は情報伝達の低コスト・高速大容量化を
さすものだと考えていた。
 
しかし、それは、軍事において起こっている 情報RMA (Revolution in Military Affairs,
軍事における革命) の民生展開にすぎない。
 
 軍事における革命 - Wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E9%9D%A9%E5%91%BD 
 
軍事においては、情報の速さ、正確さが生死を決定する。敵の位置が分からぬ状態
での射撃は、「当たらなければ、どうということはない」と一蹴されるどころか、
味方の位置を敵に教え、補給を逼迫する。
 
しかし、民生において、「情報伝達の低コスト・高速大容量化」は産業革命に匹敵する
革命をもたらしたであろうか。
 
私は、IT革命以前の社会をよく知らない年代である。私より前の年代の人たちは、違った
認識をお持ちなのかもしれない。しかし、私にすれば、産業革命に匹敵するものとは
到底 思えないのである。
 
 長尾 真 : 電子図書館 (岩波書店, 1994) p.55, 87, 89 において、次のことが書かれている
(注: 引用ではない)。
 
  電子図書館では、司書の参考業務(リファレンスサービス)は、部分的にコンピュータによる
  自動化がされる。それは、「OPAC」のような書誌検索に留まらない。
 
まず、ここで注意しなければならないのは、氏のいう「電子図書館」の定義である。それは
現行の図書館に付随するものとしての「電子図書館」ではない。
 
現在の情報環境を最大限に活かした図書館システムである。
 
 関連:
 電子図書館は 3種類に分けられる
 http://nhm.blog75.fc2.com/blog-entry-124.html 
 
この電子図書館により、人類は低コストで最高品質の知を得ることができるようになる。
つまり、低コストで欲しい資料あるいは解答を明示的に決定し、入手できる。
 
ここではあえて"最高品質"と書いたが、低コストで得られるものならば、わざわざ
"最高品質"であるとの認識はもたれないだろう。
 
IT革命の本質は、低コストで(最高品質の)知を得られる状態への移行である。
 
そして、そのためには、電子図書館の完成が必要である。
 
関連:
長尾 真「電子図書館」
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1393.html  
 
 
<2>
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▼一次情報と二次情報、その作成主体、および二次情報の標準化
 
 一次情報 : 書籍の中身、本文。
 
 二次情報 : 書誌データあるいは図書目録と呼ばれる。
       書名、著者名、出版社名、発行年、分類など。
 
電子図書館は、世界に 1つあればよいのではないか。
 
なお、1つだけではサービスの向上努力がされないとか、その1つが非常事態に陥ったらすべて終わりに
なってしまうなどの心配を排除した上の「 1つあればよい」である。
 
長尾 真 : 電子図書館 (岩波書店, 1994) p.99 において、次のことが書かれている。
 
  細分化された多数の専門図書館が生じるだろう。時代あわせてそれは変化する。
 
確かに二次情報は図書館によって違ってもいいだろう *。しかし、一次情報(と基本的な二次情報)は
最も効率がよいスケールの組織によって作られるだろう。
 
 * 二次情報には流通性が必要である。そのためには、二次情報の標準化が必須である。
 
それは、世界政府があればそれが設立・管理・運営すべきものになる。
 
関連:
長尾 真「電子図書館」
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1393.html  
 
 
<3>
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▼電子図書館を完成させるのは Google か、Google ブック検索
 
世界政府の象徴は、ある年代の人々にとって H. G. ウェルズ * なのかもしれないが、現在に
おいては Google ** である。
 
 * ハーバート・ジョージ・ウェルズ - Wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/H%E3%83%BBG%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%BA 
 
 ** 梅田 望夫 : ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書, 2006) pp.14-15.
   http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-391.html 
 
   >「世界政府っていうものが仮にあるとして、そこで開発しなければならないはずの
   >システムは全部グーグルで作ろう。それがグーグル開発陣のミッションなんだよね」
   > グーグルに勤める友人は私にこう言った。
 
電子図書館を完成させるのは Google ではないだろうか。少なくともそれを否定する
有力な根拠を、私はもたない。
 
2004年11月 6日に Google は、英語版で書籍全文検索サービス「Google Print」を開始した。
 
その後、「Google Book Search」に名称が変更された。
 
そして、2007年 7月 5日、日本語版のサービスが開始された。
 
 Google ブック検索
 http://books.google.co.jp/ 
 
 Googleでも“立ち読み”可能に――書籍検索が国内で開始 - ITmedia Biz.ID
 http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0707/05/news076.html 
 
スタンフォード大学の博士号取得者の集団たる Google の目的が“立ち読み”をできる
ようにするためだとは全く思えない。
 
そして、Google お得意の全文検索技術であるが、全文検索技術の書籍に対する最適化作業だけで
彼らの好奇心をいつまでも満たせるとは到底 考えられないのである。
 
 
<4>
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▼私の高校生時代の思考課題「エヴァンゲリオンの作り方」
 
私は高校2年生から大学1回生にかけて、アニメーション作品
「新世紀エヴァンゲリオン」に触発され、個体防御を中心においた兵器
の実現を私的な思考課題にしていました。
 
それから 8年がたった今回、その成果をまとめました。7月13日より
公開しております。
 
  エヴァンゲリオンの作り方――個体防御を中心においた兵器
  http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/ezh/er0_0707130.html 
−移転→ http://takagi1.net/ezhtml/ezh/er0_0707130.html 
 
関連:
私の小学 4年生から中学生時代の思考課題「広義タイムマシン論」
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/inw_0705200.html#4 
−移転→ http://takagi1.net/ezhtml/inw3/inw_0705200.html#4 
 
 
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