マルクス, エンゲルス=著, 大内 兵衛, 向坂 逸郎=訳「共産党宣言」

     

評価・状態: 得られるものがあった本★★☆



購入: 2013/10/16
読了: 2013/10/27 [2+]

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経済的生産は知的歴史にとって基礎をなす

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マルクス, エンゲルス=著, 大内 兵衛, 向坂 逸郎=訳 : 共産党宣言 (岩谷文庫, 2007) p.10. (エンゲルスによる「1883年ドイツ語版への序文」)

 『宣言』をつらぬいている根本思想は次のことである。おのおのの歴史的時期の経済的生産およびそれから必然的に生れる社会組織は、その時期の政治的ならびに知的歴史にとって基礎をなす。



 

「共産党宣言」における少数の価値の過小評価

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マルクスとエンゲルスによる「共産党宣言」では、少数の価値を過小評価し、駆逐の対象にしている。*

「共産党宣言」での記述に従い、1:9としよう。

少数1が、全体の資本の9を所有している。

これは、所有のパレート則である。これだけならば駆逐の対象によいのかもしれない。

しかし、少数1が、全体の成果の9を生み出しているのである。これは、成果のパレート則である。

その中では、集中の効果、人間は集団になると一人当たりの作業量が減少するという「リンゲルマン効果」の逆も、働いているのだろう。

重要なことは、少数が全体をまかなっていることである。これは、冪乗則という統計モデルに準じた集団がもつ性質である。その少数から資本を摘み取り、多数に分配しても、全体をまかなえない。


補足:
* カンボジア共産党(クメール・ルージュ)のポル・ポトが、カンボジア国民全体にとって少数である知識人を虐殺したのも、この影響であろうか。


 

矛盾の受容

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矛盾は真実である。矛盾の受容は、止揚(アウフヘーベン)によるが、簡易な止揚として、動的・闘争・平行線がある。

矛盾は真実である:




岸田 一隆 : 科学コミュニケーション――理科の〈考え方〉をひらく (平凡社新書, 2011) p.153.
 一九九八年、国際児童図書評議会、第二十六回世界大会での、美智子皇后による基調講演の中に、次のような御言葉がありました。

  「読書は、人生の全てが、決して単純ではないことを教えてくれました。私たちは、複雑さに耐えて生きていかねばならないということ」

ボストークちゃんのインタビュー(77件) - 「葉隠について、思われていることを教えて下さい」 - ザ・インタビューズ (引用部のみ: TAKAGI-1 たんぶら)
葉隠の面白いところは、
「四の五の言わず、下らんことを考えず、即切り込みに行け」
的な発言がある一方で、
「長生きすれば誰でもいつかは一番になれる」
と真逆のことを言う点です。
世界は万事、裏と表の面を持つわけで、
「Aは正しい。だが、こっそり言うが、Bという面がある」
という二重性を秘めている点を理解している点です。

動的:
どっちも正しくて、両派の間を人が行ったり来たりしているのが良い状態

闘争:
マルクス, エンゲルス=著, 大内 兵衛, 向坂 逸郎=訳 : 共産党宣言 (岩谷文庫, 2007) p.10. (エンゲルスによる「1883年ドイツ語版への序文」)
したがって(太古の土地共有が解消して以来)全歴史は階級闘争の歴史、すなわち、社会的発展のさまざまな段階における搾取される階級と搾取する階級、支配される階級と支配する階級のあいだの闘争の歴史であった。

平行線:










 

労働運動における「闘争」

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私が、労働運動における「闘争」の意味を自分なりに理解するには、マルクスとエンゲルスによる『共産党宣言』を読む必要があった。

マルクス, エンゲルス=著, 大内 兵衛, 向坂 逸郎=訳 : 共産党宣言 (岩谷文庫, 2007) p.10. (エンゲルスによる「1883年ドイツ語版への序文」)

したがって(太古の土地共有が解消して以来)全歴史は階級闘争の歴史、すなわち、社会的発展のさまざまな段階における搾取される階級と搾取する階級、支配される階級と支配する階級のあいだの闘争の歴史であった。
私の理解では、「闘争」とは、戦略的状況における行為であり、すなわち主体同士の相互作用を指す。

私が考えるに、「闘争」は、不確定の誘導であるが、不確定が破滅を起こすことは稀であり、大抵、(主体の能力に著しい差異がない場合には)安寧が訪れる。

なぜならば、闘争が主体のレベルを保たせ、また、闘争が外乱を吸収する(外乱に乗じた闘争は、それによって利益を得た主体が、その後、外乱に対処しなければならなくなるので、外乱に対する共同戦線が発生する)ので、社会に破滅が起こらない。


 

辺境では表に現れやすい

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英国のEU離脱の大きな理由は、東ヨーロッパからの移民である。つまり、ソビエト連邦の崩壊が起点になっている。

ソ連崩壊により、東ヨーロッパの有能で安い労働力が、西側経済に組み込まれた。これが、1990年代以降の、世界的経済発展の大きな要因である。

英国のEU離脱は、その煽りが発現したものだ。EU域の辺境である英国において、それは起こった。

マルクス・エンゲルスの「共産党宣言」の1890年のドイツ語版序文において、エンゲルスが、共産主義革命の候補地として挙げていたのは、当時の世界の辺境である、アメリカとロシアであった。

「共産党宣言」序文

そして、この二つの事情は、アメリカ自身にたいしても革命的な反作用をおよぼす。全政治制度の土台である自作農の中小の土地所有は、巨大農場の競争によってしだいにやぶれ、同時に、工業地帯では、おびただしいプロレタリアートと、考えられないような資本の集積とが、はじめて発展しつつある。

 では、ロシアはどうか! 一八四八―四九年の革命当時には、ヨーロッパの君主たちだけなく、ヨーロッパのブルジョアもまた、ロシアの干渉を、ちょうどはじめて目ざめつつあったプロレタリアートからの唯一の救いと考えていた。ツァーリはヨーロッパ反動の首領である、と宣言された。今日、彼は革命の捕虜としてガッチナにいる。そして、ロシアはヨーロッパの革命的活動の前衛になっている。

辺境は、周囲との調整圧力が弱い(すなわち、大陸的ではない)ためか、保守にせよ、革新にせよ、絶妙な組み合わせではなく、大きくどちらかに振ったものが、表(おもて)に現れやすい傾向にある。

初出:
Facebook 2016/ 6/26


 

闘争とは

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闘争とは、戦略的状況、すなわち主体[:意思をもち、判断し、行動する人]の間に相互作用が生じている状態です。

アドルフ・ヒトラーは「我が闘争」に、以下を書きました。

アドルフ・ヒトラー=著, 平野 一郎, 将積 茂=訳 : わが闘争 (下) (角川e文庫, 2016〈底本は、角川文庫, 2001〉) 位置No. 265/6648.

すべての世界観というものは、それがまったく正しく、人類のためにこの上もなく価値あるものであっても、その根本原則がある闘争運動の旗印にならないときには、民族生活の実際の形成にとっては無意味なものであろう。

マルクス, エンゲルス=著, 大内 兵衛, 向坂 逸郎=訳 : 共産党宣言 (岩谷文庫, 2007) p.10. (エンゲルスによる「1883年ドイツ語版への序文」)
したがって(太古の土地共有が解消して以来)全歴史は階級闘争の歴史、すなわち、社会的発展のさまざまな段階における搾取される階級と搾取する階級、支配される階級と支配する階級のあいだの闘争の歴史であった。





 

複数の人々による行動の連続と相互作用が、未来をつくる

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