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処理: 2004/11/26
■ 雑リーフ ■
<1>水のクラスター −伝搬する誤解−
<2>信頼性、安定性、頑強性
<3>日本マンガ「将太の寿司」、韓国で経営必読書として注目浴びる
<4>「The sound of music」
<5>「Study nature, not books.」
<1>
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▼水のクラスター −伝搬する誤解−
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/water/water_cluster.html
I 先生が「水のクラスター」という言葉を使われたので、科学的な用語として認め
られているのかな、と思ったが、そうではないようだ。
> なお、真下[:故・真下悟教授(東海大学理学部)]が論文中で主張した
>「液体中に水分子が平均して6個以上まとまって存在できないと、液体全体としては
>水の性質をもたなくなる」ということは、この通りの意味であって、液体の水は
>5ないし6個の水分子の小集団が集まってできている、ということを意味しない。
>... 水の小集合体モデルは、後に述べるように、水の研究の早い時期に提案され、
>水の誘電率の大きさを説明しないという理由で捨てられたモデルである。
> 間違いであることの説明は、「水の構造と物性」カウズマン/アイゼンバーグ著、
>(関、松尾訳)、みすず書房 (1975) のp.260にある。(この本の原著は、
> THE STRUCTURE AND PROPERTIES OF WATER, D.Eisenberg and W. Kauzmann,
> Clarendon Press, London, 1969である)
> 訳本での説明は以下の通り。
> 水を水分子の小さな集合体の平衡混合物と考える一連のモデルがかつては
>広く受入れられたが、現在では歴史的な意味しかもたない。...
> 最近のデータは、小集合体モデルが正しくないことを確証している。
>分光学的データ(第4.7(b)節)は水がはっきりと区別される小数の分子種から
>成るのではないことを示す。また、誘電緩和時間の分布が小さい(第4.6(a)節)
>ことから、種々の集合体が水の中に存在するとしても、それは10-11s以上に
>わたって持続するものでないことがわかる。水分子の間に強い角度の相関がある
>ことは、大きい誘電定数の値から明らかであるが、これは小集合体モデルによって
>説明されない。
「モデル」についての記述もある:
>論文に書かれる実験事実と、それを説明するモデルは別々に理解し、モデルについては
>他の説明がありうるかもしれないという前提で取り扱う。我々は普段からそうしている。
>しかし、浄水器関係のウェブページを見ると、本来作業仮説であったものが、あたかも
>事実のように書かれている。
関連: モデル @ モデルとパラメタリゼーション
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/ezh/ac_0409280.html#1
−移転→ http://takagi1.net/ezhtml/ezh/ac_0409280.html#1
<2>
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▼信頼性、安定性、頑強性
http://info.gee.kyoto-u.ac.jp/users/ono/info/1st/mgp00011.html
>信頼性: reliability 精度が高い, 確度が高い, 失敗しない
>精度 : precision 標準偏差の大きさ
>確度 : accuracy 真値と平均値との偏差
>安定性: stability どのような状況下でも正常である
>頑強性: robustness 大きな乱れを与えても破綻しない
>一般に研究では精度ばかりが評価対象となりがちだが、実用上は安定性や
>頑強性が非常に重要。
<3>
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▼日本マンガ「将太の寿司」、韓国で経営必読書として注目浴びる
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/11/18/20041118000067.html
>大宇(テウ)自動車販売の李東虎(イ・ドンホ)社長も感銘深く読んだ本の1冊として、
>『将太の寿司』を上げている。
> 李社長は「『料理を作る際に最も重要なのは食べる人を考える心』という節が印象
>に残った」とし、「企業を経営する立場の者として、本当に心に響く一言だ」と語った。
>『将太の寿司』は、LG ホームショッピングの姜末吉(カン・マルギル)副会長が LG 流通
>の社長だった 99年、初めて社員の必読書として指定された。しかし、その後はそれほど
>注目されなかったものの、今年に入り再び CEO たちの脚光を浴び始めた。
<4>
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▼「The sound of music」
数年前、JR東海の特急「ワイドビュー」の CM に使われていた曲は
「The sound of music」。
<5>
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▼「Study nature, not books.」
>[ルイ・]アガシの生活は、「書物ではなく自然に学べ」という彼自身の有名な
>モットーに反するものとなっていたのである。
スティーヴン・ジェイ・グールド 著 渡辺政隆/三中信宏訳 : ニワトリの歯 (上) *
(早川書房, 1997) p.157. より
* 原著 Stephen Jay Gould, HEN'S TEETH AND HORSE'S TOES Further Reflections
in Natural History, 1983
ルイ・アガシ:
19世紀のアメリカにおいて、もっとも偉大でもっとも影響力をもった博物学者。
ダーウィンの進化論に最後まで反対した。
┃ 注: 本テキストは、メールマガジンのバックナンバーではありません。
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