燃料電池ワールド Vol.2334 (2017/04/19 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.2334
■2017年04月19日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

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2017/03/17 エア・リキード・ジャパン社、九州の水素モビリティ開発のために福岡宮田ステーションを開設〈PT〉

〔訳注〕エア・リキード・ジャパン社(Air Liquide Japan)は、福岡県宮若市(Miyawaka City)に福岡宮田(Fukuoka Miyata)水素ステーションの建設を完了し、現地で開会式を行ったと発表した。

2017/03/17 イケア社のイースト・パロ・アルト市のプラグイン燃料電池システムは再生可能なサービスの拡大〈PT〉

〔訳注〕イースト・パロ・アルト(EAST PALO ALTO、カリフォルニア州)発:イケア社(IKEA)は本日、サンフランシスコ湾地域にあるイースト・パロ・アルト市(East Palo Alto)で、米国で5番目となるカリフォルニア州のバイオガス燃料電池システムの設置を完了したと発表した。

2017/03/17 カナダ政府、ダイムラーとフォードの燃料電池合弁会社に1000万ドルを投資〈PT〉

〔訳注〕バンクーバー(Vancouver、ブリティッシュコロンビア州)発:カナダ政府は、環境目標を推進し、雇用を創出し、クリーン技術分野の成長を刺激する技術を支援することに取り組んでいる。この取り組みの一環として、これらの投資の1つに、バーナビー市(Burnaby)に本社を置くドイツのダイムラー(Daimler AG)とフォード自動車(Ford Motor Company)の合弁事業であるオートモーティブ・フュエルセル社(Automotive Fuel Cell Cooperation:AFCC)への1000万ドルの返済不可能な政府資金(non-repayable contribution)が含まれている。この合弁事業を通じてオートモーティブ・フュエルセル社は、自動車用途に使われる新しい燃料電池モジュールを開発している。

■2017年04月18日のWEB LINK NEWS
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2017/04/18 水酸化物イオン伝導性、ナノシートで最大100倍(EE Times Japan)
■水素イオン伝導体に匹敵するイオン伝導率を達成

 物質・材料研究機構(NIMS)国際ナノアーキテクトニクス研究拠点の馬仁志准主任研究者や佐々木高義拠点長らの研究グループは2017年4月、水酸化物イオン伝導性が従来に比べて10?100倍と極めて高い値を示すナノシートを発見したと発表した。「この値は無機アニオン伝導体の中でも世界最高」と主張する。

 燃料電池は現在、電解質として水素イオン伝導体を用いる方式が主流だという。ところが、使用できる触媒が白金系金属に限定されるなど課題もある。伝導イオンに部材コストの安い水酸化物イオンを用いることも可能だが、既存の水酸化物イオン伝導体は、イオン伝導率が10-3?10-2S/cmと低かった。そこで研究グループは、水素イオン伝導体と同等のイオン伝導率を持つ材料開発に取り組んできた。

 研究グループは今回、化学反応によって層状複水酸化物を層1枚にした単層ナノシートを作製した。このナノシートは厚みが約0.8nmと分子レベルで、横方向は数マイクロメートルと広い表面積を持った2次元物質である。作製したナノシートをくし形の微小電極に堆積させ、シート面内方向に沿ってイオン伝導特性を測定した。

 この結果、温度と相対湿度が上昇すると、ナノシートのイオン伝導率は増加することが分かった。60℃で80%RHの環境ではイオン伝導率がほぼ10-1S/cmに達した。この値は、これまでのアニオン伝導体の中では最も高く、実用化されている燃料電池に採用されているカチオン交換膜「Nafion」のプロトン伝導率に匹敵する値だという。

 研究グループは今後、燃料電池や水電解装置の開発に向けて、発見したナノシートを固体電解質材料として応用していく予定である。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170418-00000072-it_eetimes-sci

2017/04/18 水素社会へ補助対象増 県、FCV普及目標遠く(カナロコ by 神奈川新聞)

 水素で走る燃料電池車(FCV)の普及に向け、県が導入している購入費補助金の本年度分の受け付けがスタートした。前年度に比べ1台当たりの補助額を減額する一方、対象枠を1・8倍に拡大。水素ステーションの整備促進を図る補助制度と併せ、環境負荷の少ない「水素社会」の実現を目指す。ただ黒岩祐治知事が「神奈川発、水素革命」と打ち出し、「2020年までにFCV5千台」とする目標の1割に満たない状況だ。

 FCV購入費補助金は、トヨタ自動車の「MIRAI」が80万円、ホンダの「クラリティ FUEL CELL」が82万円。国や市の補助を合算すると、負担額は車両価格の半額程度に軽減される。対象は県内の個人や企業などで、126台分の枠を確保。申請受け付けは来年2月末まで。

 また、FCVに燃料を補充する水素ステーションの整備費補助は最大4千万円。1カ所当たりの整備費は約3億9千万円で、このうち国補助金(2億5千万円)と事業者負担1億円を差し引いた額を助成する。5月12日まで受け付け、応募社数に応じて案分する。

 県によると、FCVは横浜、相模原、藤沢、海老名の4市も補助制度を導入するなどしているが、現時点の普及台数は約120台。一方、ステーションは石油元売り大手のJXエネルギー(東京都千代田区)が県内12カ所に整備したものの、横浜市(6カ所)や相模原市(2カ所)などに偏在しているという。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170418-00017237-kana-l14

2017/04/18 中国でFCV実証実験=水素ステーションも建設―トヨタ(時事通信)

 トヨタ自動車は18日、中国で燃料電池車(FCV)の実証実験を開始すると発表した。世界初のFCVの市販車「ミライ」で走行調査などを行う。江蘇省の研究開発拠点「トヨタ自動車研究開発センター」には水素ステーションを建設する。

 実証実験は2020年まで。ミライ2台による調査を今年10月に各地で始めるほか、水素ステーションでは水素の品質試験などを行う。中国国内のイベントにミライを展示し、環境にやさしいFCVをアピールする。 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170418-00000143-jij-bus_all

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