Vol.2331 2017/04/14発行 (2017/04/14 08:48)

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□燃料電池ワールド Vol.2331
■2017年04月14日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

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2017/03/15 警察デジタル無線システムのために非常用電源を提供する燃料電池〈PT〉

〔訳注〕ユーリッヒ(J〓lich、ドイツ)発:ユーリッヒ・エネルギー・気候研究所(J〓lich Institute for Energy and Climate Research:IEK)とノルトライン・ウェストファーレン州警察(NRW Police)の科学者たちは、共同プロジェクトを成功裏に完了した。協力は、直接メタノール燃料電池(direct methanol fuel cells:DMFC)モジュールを使って、地域の警察署の緊急電源を確保することに焦点を当てた。9カ月間の試験で、システムは72時間の緊急操作を確実に行うことができた。マーティン・ミュラー(Martin M〓ller)博士は、プラントは零度以下の冬と、35度以上の夏の両方で必要な性能を発揮することができ、満足していると語った。

2017/03/15 効率的な再生可能エネルギー、水素燃料電池をナノマテリアルズに1歩近づける〈PT〉

〔訳注〕マンチェスター・メトロポリタン大学(Manchester Metropolitan University)の研究のおかげで、水素燃料電池におけるコスト効率の良い持続可能なグリーン・エナジー貯蔵の可能性が、一歩近づいている。科学者たちは、太陽、風、波といった源から再生可能エネルギーによって作り出される要求に応じた電力を蓄えるために、2Dナノマテリアルズを使って新しい技術を実証した。「持続可能なエネルギーと燃料(Sustainable Energy and Fuels)」に掲載された研究は、2D電極材料2D-MoS2と2D-MoSe2が安価で豊富で安定したプラチナの置き換えをどのように提供し、それによって、水素燃料電池のグリーンな可能性が解明できるかを示している。

2017/03/15 デルマー・ステーション、水素燃料補給ネットワークに参加〈PT〉

〔訳注〕カリフォルニア州エネルギー委員会(California Energy Commission)は、新たな水素燃料供給ステーションをネットワークに迎え入れた。カリフォルニア州サンディエゴ(San Diego)カーメル・バレー通り3060番地に開設されているデルマー・ステーション(Del Mar station)は、石油燃料自動車を水素燃料電池電気自動車に置き換えることを検討するために必要な選択肢をカリフォルニア州民に提供している。燃料電池自動車は、全電気プラグイン車のように、スモッグを形成する公害を出すものではない。彼らは、カリフォルニア州が温暖化ガスの排出を減らすのを助ける。温室効果ガスの排出は、地球を暖かくして気候を変える。

■2017年04月13日のWEB LINK NEWS
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2017/04/13 ホンダ、新型EVとPHEVの兄弟車を同時発表【NYショー2017】(オートックワン)

 ホンダは、2017年4月12日(現地時間)から始まった2017年ニューヨークオートショー(NYショー)で、PHEV(プラグインハイブリッド)の「CLARITY PLUG-IN HYBRID」(クラリティ プラグイン ハイブリッド)と、EV(電気自動車)の「CLARITY ELECTRIC」(クラリティ エレクトリック)を同時に発表した。

 2016年3月に発表済みの市販FCV(燃料電池自動車)「CLARITY FUEL CELL」(クラリティ フューエル セル)とプラットフォームを共通化した、5人乗りミドルセダンという成り立ちが大きな特長となる。またPHEV、EV、燃料電池自動車(FCV)という3種類の電動パワートレインを同一のプラットフォームでラインナップする市販モデルも世界初の試みだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170413-00010000-autoconen-ind

2017/04/13 世界初、水素で走る通勤列車 ドイツで18年実用化へ(CNN.co.jp)

 ベルリン(CNNMoney) 騒音をほとんど出さず、排ガスも放出しない世界初の水素を動力源とする列車「ハイドレイル」の運行実験がこのほどドイツで行われ、実験は成功した。

 列車を製造したフランスのアルストムによると、ハイドレイルはこれまでのディーゼル列車に比べて騒音が60%少なく、排ガスは一切放出しない。速度や定員はディーゼル車に匹敵する。

 燃料には水素を使用。車体の上に載せた燃料電池で水素と酸素を混ぜて発電し、リチウムイオンバッテリーに蓄電する。すぐに使わない電力は貯蔵して後に使うこともでき、これによって燃費を高めている。放出するのは蒸気と水だけなので、環境にも優しい。

 これまでにドイツの5州がアルストムから計60本のハイドレイルを調達する覚書を交わしており、2018年初めまでには初の水素列車が運行を開始する見通し。

 列車は2両ごとに燃料電池1基と約94キロの水素タンクを装備する。酸素は列車周辺の大気から取り込む。タンク1杯分の水素で1日当たり約800キロまで走行でき、乗客は1度に300人が乗車できる。

 ドイツで現在運行されているディーゼル列車は4000本。欧州連合(EU)によると、欧州の鉄道網は約20%がディーゼルで運行されている。新型列車はまだ電化されていない路線での運用が期待される。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170413-35099737-cnn-int

2017/04/13 【バンコクモーターショー2017 その4】日産はバイオFVCや日本にないシルフィターボ190psを展示(clicccar)

 日産は東南アジア市場に向けた有力拠点としてタイを位置付けており、2カ所の工場ではマーチやラティオ(現在は絶版)など、日本向けモデルも生産している。

 今回のショーのテーマに合わせた環境性能車は、NV200をベースにしたe-バイオ・フューエルセルのコンセプトカーを出展していた。これは日産が先に技術発表したもので、バイオエタノールなどの燃料を使い、クルマの中でエタノールから水素を発生させて走るタイプの燃料電池車だ。

 高価で大きくて重い水素タンクを搭載する必要がなく、また取り扱いが容易なエタノールを燃料とすることで水素供給インフラの影響を受けないのが特徴だ。現在市販されている燃料電池車よりも大幅に安く、量産できるようになれば一般的な電気自動車と同じくらいの価格になると見込まれている。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170413-00461893-clicccarz-bus_all

2017/04/13 光触媒のエネルギー効率を7倍以上に、太陽光を使う水素製造のブレイクスルーか(スマートジャパン)

 太陽光を利用して水素を製造できる光触媒の研究開発が活発だ。再生可能エネルギーと水から、次世代のエネルギー源として注目されている水素を製造できる新手法として期待されている。課題は変換効率の向上だ。

 神戸大学 分子フォトサイエンス研究センターの立川貴士准教授らと、大阪大学 産業科学研究所の真嶋哲朗教授らの研究グループは、光触媒作用による水素生成量が“1桁増加”する高効率な光触媒の開発に成功したと発表した。高効率な太陽光による水素製造の実現に向けたブレークスルーとなる成果だという。

 そこで研究グループはメソ結晶に存在するnmスケールの空間を利用した「トポタクティックエピタキシャル成長」という新しい合成法を開発した。この合成法により、テンプレートとなる酸化チタン(TiO2)のメソ結晶から、結晶構造の異なるチタン酸ストロンチウム(SrTiO3)メソ結晶を、1段階の水熱反応で容易に合成することに成功した。加えて反応時間を長くすることで、表面近くの粒子だけを結晶の向きをそろえたまま大きく成長させられることを発見した。
効率7%を実現

 こうして合成したSrTiO3メソ結晶に触媒反応を促進する助触媒を付着させ、水中で紫外光を照射したところ、約7%の光エネルギー変換効率で反応が進行することがわった。一方、同じ条件でメソ結晶化していないSrTiO3ナノ粒子について実験を行った場合、効率は1%に満たなかった。メソ結晶化により反応効率が1桁向上したことになる。また、生成された電子は比較的大きな表面のナノ結晶に集まるという知見も得られた。

 以上の成果から今回開発した光触媒では、紫外線照射によって生成した電子はメソ結晶内部のナノ粒子間を効率よく移動し、消失することなく表面に生成した比較的大きなナノ結晶に集まり、高い効率で水素イオンを還元して水素を生成することが分かった。

 研究グループは今回の成果について、「メソ結晶の高い光触媒活性は“メソ結晶の規則的な構造をあえて崩す”という逆転の発想から産み出されたもので、これまでにない新しい材料設計指針の開拓につながる。また、今回対象としたSrTiO3は立方晶であるため、分子吸着や反応のしやすさという点において結晶面による違いはない。したがって、ビルディングブロックであるナノ結晶の大きさと空間配置を制御するだけで、既存システムの光エネルギー変換効率を大きく向上できる可能性が示された」と述べている。

 今後はメソ結晶化技術を可視光応答型光触媒に応用することで、太陽光でのエネルギー変換の高効率化を目指す。また今回の研究で対象としたSrTiO3を含むペロブスカイト型金属酸化物は、エレクトロニクス素子の基幹物質であることから、幅広い分野への応用展開も期待できるとした。

 なお、今回の研究成果は2017年4月6日(現地時間)にドイツ化学誌「Angewandte Chemie International Edition」のオンライン版で公開された。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170413-00000040-biz_it_sj-bus_all

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