燃料電池ワールド Vol.2322 (2017/04/03 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.2322
■2017年04月03日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

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2017/03/03 韓国織物業界の最大のライバル、ヒョースン社とコロン社は水素燃料電池の新しい分野で戦う〈PT〉

〔訳注〕韓国繊維業界の長年のライバルであるヒョースン社(Hyosung)とコロン社(Kolon)は、スパンデックス、炭素繊維、タイヤ・コード、輸入車を含む多くの他の事業と同様に、水素燃料電池の新しい競争に直面している。業界筋は3月3日、両社は燃料電池自動車を新しい成長エンジンとして発表して、それぞれの事業拡大を急いでいる。ヒョースン社は、燃料電池の充電ネットワークを拡大している。コロン社は2006年に水素燃料電池を開発するプロジェクトを開始し、昨年末に、アメリカに本拠を置くゴア社(Gore)の膜電極接合体(membrane electrode assembly:MEA)を導入した。

2017/03/03 水素燃料電池がラスベガスに行く〈PT〉

〔訳注〕水素+燃料電池北米見本市(Hydrogen + Fuel Cells NORTH AMERICA)の初日は、9月の米国最大の太陽光発電フェアと並行して開催される。ドイツ・メッセ社(Deutsche Messe AG)は水素+燃料電池北米展示会で、北米発のエネルギー・イベントを開催する。ラスベガス(Las Vegas)のマンダレー・ベイ・コンベンションセンター(Mandalay Bay Convention Center)で9月10日から13日まで、ソーラーパワー・インターナショナル(Solar Power International:SPI)と同時に開催される。SPI2017は、700社の出展者と約2万人の来場者を予定している。115の出展者を持つ北米最大のエネルギー貯蔵イベントである水素+燃料電池北米見本市は、SPI2017の一部として開催される。太陽光トピックスに加えて、エネルギー貯蔵が焦点に追加される。

2017/03/03 注目の研究開発100賞受賞者:水素生産の触媒「モソイ」〈PT〉

〔訳注〕ブルックヘブン国立研究所(Brookhaven National Laboratory)が開発した「モソイ触媒(MoSoy Catalyst)」は、水素生産のためにバイオマスおよび安い土壌に豊富にある変移金属(inexpensive earth-abundant transition metals)から作られた低コストで耐久性がある、効果的な触媒である。2016年の研究開発100賞(2016 R&D 100 award)を受賞したこの触媒は、太陽光を使って水素(カソード)と酸素(アノード)に水を分離する太陽光化学電解セルのカソード電極として使われている。プロトン交換膜型燃料電池(proton exchange membrane fuel cells:PEMFCs)の商業化には、持続可能で手頃な水素製造が不可欠である。

2017/03/03 アバディーンの水素輸送への取り組み、業界で高い評価を受ける〈PT〉

〔訳注〕先駆的なグリーン輸送イニシアティブにおけるアバディーン市議会(Aberdeen City Council)の役割は、業界の専門家によって認められている。評議会の議長ジェニー・ラング(Jenny Laing)は、BMW、フォルクスワーゲン、メルセデスベンツUKのCEOを始め、イギリス政府や他の公共部門の組織などを含む業界代表者が加わった「最も影響を与えたグリーン100艦隊リスト(Green Fleet 100 Most Influential list)」に選ばれた。フィリップ・ハモンド首相(Chancellor Philip Hammond)は、このリストのトップに立つ。賞を受賞したアバディーン水素バス・プロジェクトは、公共および民間部門からのパートナーと資金提供者から集めた2100万ポンドで、欧州最大の水素燃料電池バス艦隊、メンテナンス施設、水素製造および燃料補給ステーションを購入し、市議会に提供した。

■2017年03月31日〜04月02日のWEB LINK NEWS
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2017/03/31 トヨタ:AI利用で燃料電池、バッテリー用新素材の開発加速(Bloomberg)

 トヨタ自動車は、長距離走行が可能な電気自動車や低価格の燃料電池の将来は、人間のように作業する機械にあるかもしれないと考えている。

 トヨタの人工知能(AI)技術の研究・開発を行うトヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)は、今後4年間で3500万ドル(約39億円)を投じ、水素燃料自動車を動かす電池や触媒に使われる新素材をAIを使って特定する。TRIは開発が大きく加速されるとしている。

 最高執行責任者(COO)のエリック・クロトコフ氏は「新たな燃料電池やバッテリー向け新素材を、デザインしたり発見したりする速度を上げたい」と電話インタビューで述べた。トヨタによると、素材研究の分野で米スタンフォード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)、英国の素材科学会社イリカなどと協力する。30日の発表文書によると、TRIは他にも複数の研究パートナーと協議中。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170331-19201252-bloom_st-bus_all

2017/03/31 大阪で「固体酸化物形燃料電池」の実証実験が始まる、2017年度の市場導入に向けて(スマートジャパン)

 日立造船は2017年3月、業務・産業用 固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)発電装置の2017年度市場導入に向けて、実証実験を実施すると発表した。大阪府立産業技術総合研究所と植物園「咲くやこの花館」(大阪市鶴見区)にSOFC装置を設置し、4000時間以上の連続運転を行い、安全性や信頼性を評価する。

 実証実験で用いるSOFC装置の使用燃料は都市ガス(13A)、定格出力は20kW級。発電効率は50%以上という。本体サイズは、2.2×4.3×2.8mである。日立造船は、食品スーパーやコンビニなど向けのSOFC装置で、2017年度の市場導入を目指すとした。

 今回の実証実験は、日立造船が、大阪府および大阪市の取り組み「H2Osakaビジョン推進会議」に参画して進めるものである。H2Osakaビジョンは、成長産業分野である水素関連事業の方向性を示し、水素エネルギーの利用の幅を拡大することで、温室効果ガスの削減をはじめ多くの社会問題の解決につなげることを目的としている。

 2020年度までをファーストステップとしており、事業者の提案から生まれたプロジェクトを積極的に推進していく。日立造船が行う実証実験も、その1つになるだろう。これにより、2020年度以降のセカンドステップにおいて、水素エネルギー産業が大阪経済の成長エンジンとして貢献する取り組みを進めていくという。
■2017年度に向けて実証が進むSOFC

 日立造船は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)事業「固体酸化物形燃料電池等実用化推進技術開発」(事業機関:2014?2017年度、2016年度予算:12億円)の助成先の1つとなっている。NEDOの助成を受けて、開発が進む業務用SOFCシステムの実用化技術は、2017年度の市場導入に向けた動きが活発となっている。

 例えばデンソーが助成先となる5kW級の業務用SOFCシステムは、飲食店や理美容院、小規模医療、福祉施設などをユーザーとして想定し、システムの検証が進んでいる。

 三菱日立パワーシステムズ、トヨタ自動車、日本特殊陶業の3社が助成先となる250kW級のシステムでは、SOFCとマイクロガスタービンを組み合わせた円筒形SOFC-マイクロガスタービンハイブリッドシステムの検証に取り組んでいるとした(関連記事:固体酸化物形燃料電池の実用化に向け実証を開始、2017年に市場投入へ)。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170331-00000049-biz_it_sj-bus_all

2017/04/01〜02 特にありません。

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