燃料電池ワールド Vol.2313 (2017/03/21 09:04)

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□燃料電池ワールド Vol.2313
■2017年03月21日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

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2017/02/21 ハイパーソーラー社、簡単に入手可能な市販のシリコン太陽電池を使った水素生産を成功裏に実証〈PT〉

〔訳注〕サンタバーバラ(SANTA BARBARA、カリフォルニア州)発:ハイパーソーラー社(HyperSolar, Inc.)は本日、ミッドウエスト・オプトエレクトロニクス社(Midwest Optoelectronics, LLC)によって供給され、ハイパーソーラー社独自のコーティングで保護された低コストの市販シリコン太陽電池を使って、再生可能水素を成功裏に製造したと発表した。同社の研究チームは、太陽電池の異なる2つの側面で別々に水素と酸素を生成する特許出願中の太陽電池/膜部品を使った。この膜は、産業用電力設備はもとより、トヨタ「ミライ」(Toyota Mirai)やホンダ・クラリティ(Honda Clarity)のような自動車に電力を供給できる燃料電池の使用に必要な、純水素の抽出に起因することで水素と酸素が混合するのを防止する。この一体化した部品はまた、触媒表面で水素と酸素が水に再結合するのを防止して、全体の水素利用効率を大幅に改善する。

2017/02/21 南アフリカ政府の燃料電池産業創出の努力が勢いを増す〈PT〉

〔訳注〕経済成長を刺激し、雇用を創出、輸出収入を生み出し、よりクリーンなエネルギーを生み出すという南アフリカ政府(South African government)の実現可能な燃料電池製造産業発展の努力が牽引力を得ている。これは、明日からドイツ政府と協力して通商産業省(Minister of Trade and Industry)がケープタウン(Cape Town)で主催する2日間の燃料電池バス・ワークショップを前にして、通商産業大臣のロブ・デービス(Rob Davies)博士によって言われた。ワークショップの目的は、国のさまざまな都市で燃料電池バスを首尾よく発売したドイツ人から南アフリカが学べる意見発表の場を提供することである。

2017/02/21 トヨタとシェル、カリフォルニア州の水素燃料補給ネットワークに一歩近づく〈PT〉

〔訳注〕トーランス(Torrance、カリフォルニア州)発:カリフォルニア州エネルギー委員会(California Energy Commission)は2月17日、カリフォルニア州の水素燃料補給インフラを支援するための補助金の要点を述べた提案告知通知(Notice of Proposed Award:NOPA)を公示した。シェル(Shell)は、トヨタ(Toyota)と提携して、カリフォルニア州の7つの小売ステーションに水素燃料補給装置を設置し、それらのステーションを開発するために1636万2500ドルの補助金が授与される予定である。

2017/02/21 ヨークシャー救急車サービス、2台の水素自動車を艦隊に追加〈PT〉

〔訳注〕ヨークシャー救急車サービスNHSトラスト(Yorkshire Ambulance Service NHS Trust)は、イギリス政府低排出ガス車部(Office of Low Emission Vehicles:OLEV)から助成金を受けた後、2台の水素燃料電池車を艦隊に追加する予定である。艦隊に追加された2台の車は、ルノー・カングー(Renault Kangoo)電気水素ハイブリッド自動車で、水素で200マイル、電気ではさらに100マイルの走行距離を持つ。現在、ヨークシャーで唯一の燃料補給ステーションであるシェフィールド(Sheffield)にあるITMパワー社(ITM Power)の燃料補給ステーションで燃料補給が行われる。

■2017年03月17〜20日のWEB LINK NEWS
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2017/03/17 17日の朝刊(都内最終版)☆1(時事通信)
【フジサンケイ ビジネスアイ】
◆夢の水素社会「産みの苦しみ」 FCVインフラ整備鈍化 量産化進まず稼働率低調(1)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170317-00000000-jijnb_he-bus_all

2017/03/17 FCVのインフラ整備鈍化…量産化進まず稼働率低調 「1日数台のところも」(SankeiBiz)

 二酸化炭素(CO2)を排出しない究極のエコカーとして期待される燃料電池車(FCV)への関心が盛り上がらず、インフラ整備のペースは鈍化している。自動車メーカーのFCV量産化が進まず、燃料を充填(じゅうてん)する水素ステーションの稼働率は低調だ。このままでは、2020年までに累計4万台程度のFCV、160カ所の水素ステーションという国の目標達成も危うい。

 次世代エコカーをめぐっては、3分ほどで水素を満タンにできるFCVは電気自動車(EV)より利便性が高い。普及に向けては、700万円台と高額な車両価格を安く抑えることや、水素ステーションなどインフラ整備が課題だ。

 水素ステーションの運営は厳しい。設置費用は4億?6億円程度かかるが、「1日数台しか来ない水素ステーションもある」(岩谷)といい、採算がとれる段階ではない。岩谷の野村社長は「(FCVの)生産台数を増やしていくのが課題だ」と指摘する。

 FCVは量産化が難しく、2月末時点での国内累計販売台数はトヨタ自動車の「ミライ」が約1500台、ホンダの「クラリティ フューエルセル」は140台にとどまる。

 経済産業省は昨年3月に改訂した水素・燃料電池戦略のロードマップで、目標を再設定したが、もともとは「15年度内に100カ所程度」としていた目標が現在約80カ所と未達に終わり、事実上の“下方修正”だ。業界関係者は「ステーションの建設基準やガソリン同様にセルフ式を認めるなどの規制緩和を進めてほしい」と国の支援強化を求めている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170317-00000502-fsi-bus_all

2017/03/17 岩谷産業、東京ベイエリアに水素ステーションを開所…FCバスを15分で充填(レスポンス)

 岩谷産業は3月16日、燃料電池(FC)バスへの本格的な充填に対応する、国内初の商用水素ステーション「イワタニ水素ステーション 東京有明」を開所した。

 イワタニ水素ステーション 東京有明は、液状の水素をポンプで直接圧縮する次世代昇圧設備「液化水素ポンプ」を採用。FCバス1台を15分で充填できるなど、大型車両への本格的な水素充填に対応する。

 また同水素ステーションでは、極低温ガスである液化水素の冷熱利用で冷凍機負荷の低減を図り、電気代などのランニングコスト削減を目指すなど、新たな取り組みも進めていく。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170317-00000019-rps-bus_all

2017/03/18 「未来の車、登場です」 燃料電池自動車で出前授業(カナロコ by 神奈川新聞)

 相模原市が公用車として導入した燃料電池自動車を使い、水素エネルギーを身近に感じてもらう出前授業が14日、市立鶴園小学校(同市南区上鶴間本町)で行われた。

 事前にエネルギーについて学んだ6年生91人が校庭で車を見学。市環境政策課の職員が、車に積んだ水素と空気中の酸素を化学反応させて取り出した電気で車のモーターを回す仕組みを説明した。

 環境学習の一環として、希望する学校に車と職員を派遣する試みで、今回が初実施。見学会はクラスごとに行われ、先生の「未来の車の登場です」の紹介とともに校舎の陰から青い車体のトヨタミライがゆっくり現れると、子どもたちから拍手が起こった。走行はしなかったがモーターを回した車に全員が試乗し、静かさや乗り心地を実感した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170318-00016516-kana-l14

2017/03/18 BRT運行会社の設立延期へ 東京都と京成バス(朝日新聞デジタル)

 東京都と京成バス(千葉県市川市)は、2020年東京五輪・パラリンピックで臨海部と都心を結ぶBRT(バス高速輸送システム)の運行会社の設立を、延期する方針を固めた。当初は今春を予定していたが、築地市場から豊洲市場への移転延期で、運行ルートの整備の見通しが立たなくなった。大会で輸送の柱となるシステムの開業にも不透明感が漂ってきた。

 BRTは全長約18メートルの連節バス(定員129人)や燃料電池バス(同77人)を想定。移転後の築地市場跡地も通る都道環状2号線(環2)を経由して新橋と勝どきや晴海、豊洲を結ぶルートで19年に運行を始め、20年大会後は虎ノ門と有明、晴海なども結ぶルートを加える予定だった。

 しかし、昨夏に小池百合子都知事が築地市場の移転延期を決めたため、環2の開通時期やルートが見通せず、京成バスや都は、官民出資で17年春ごろを予定した新会社設立の延期を決めた。都などによると、設立時期や計画は今夏以降とされる市場移転の判断次第。都都市整備局によると、20年大会までのBRT開業を目指す方針は同じだが、市場の動向次第では「19年中の開業が遅れる可能性は否定できない」(都担当者)という。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170318-00000078-asahi-bus_all

2017/03/19 浪江町に水素製造拠点 旧原発予定地、30ヘクタール造成(福島民報)

 東京電力福島第一原発事故で被災した福島県内を水素の一大供給地とする国の福島新エネ社会構想で、国や県などは世界最大規模の水素製造工場の立地場所を浪江町の浪江・小高原発の旧建設予定地とする方向で最終調整に入った。東北電力が町に無償譲渡する約120ヘクタールのうち、約30ヘクタールを造成し平成32年までの供給開始を目指す。

 東北電力が町に無償譲渡する旧原発予定地は沿岸部の避難指示解除準備区域にあり、3月31日に解除される。関係者によると、必要な面積を確保でき、無償譲渡のため経費削減が見込めることから水素製造拠点の最適地として浮上した。

 NEDOなどによると、調査期間は今年9月までの予定だったが順調に推移しているため、6?7月ごろに結果を取りまとめ専門家による評価・審査を実施する。事業計画が適当と認められれば、8?9月にも水素工場の用地造成などに着手できる見込みという。町が造成し、事業主体に無償提供する方向で検討されている。

 町は復興計画で、家庭用燃料電池(エネファーム)や燃料電池自動車(FCV)などの導入による水素エネルギーの地産地消を掲げている。水素工場が立地すれば、計画実現に弾みが付くと期待されている。
■世界最大規模の計画    

 東芝が世界最大規模となる最大1万キロワット級の水素製造装置の設計と開発に当たり、東北電力が送電網など電力系統システムの整備と制御、岩谷産業が水素の貯蔵や輸送を担う。液化して県内外の水素ステーション向けに販売する。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170319-00000292-fminpo-l07

2017/03/20 ミライどんな感じ?燃料電池車でエコ学ぶ 京都・亀岡で試乗会(京都新聞)

 京都府亀岡市宮前町の地球環境子ども村で19日、環境自動車教室があり、親子連れがトヨタの燃料電池車「MIRAI(ミライ)」に試乗した。水素で走る究極のエコカーについて理解を深めた。

 身近な自動車を通じて環境問題への関心を高めてもらうため市が昨年に続いて企画した。京都トヨタ自動車(京都市南区)が協力し、講師も派遣した。

 市内の未就学児から中学生までの子どもと保護者ら約35人が参加した。ミライに補給した水素が酸素と反応して電気を作る仕組みや走行性能などを聞き、温室効果ガスが出ないことに驚いていた。

 試乗したつつじケ丘小3年の北川瑛理さんは「音が静かで揺れも普通の車より小さかった。大人になったら乗ってみたい」と話した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170320-00000012-kyt-l26

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