燃料電池ワールド Vol.2309 (2017/03/14 09:02)

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□燃料電池ワールド Vol.2309
■2017年03月14日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

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■世界のヘッドライン〈PT→ http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog
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20170215 SFCエナジー社、イーフォイ製品の米国海洋販売代理店としてゲメコ海洋アクセサリーズ社の追加を発表〈PT〉

〔訳注〕ブルンタール/ミュンヘン(Brunnthal/Munich、ドイツ)とレークシティ(Lake City、サウスカロライナ州、アメリカ)発:SFCエナジー社(SFC Energy AG)は本日、サウスカロライナ州(SC)レークシティ(Lake City)のゲメコ海洋アクセサリーズ社(Gemeco Marine Accessories)と提携することを発表した。米国では人気のあるイーフォイ・カムフォート(EFOY COMFORT)燃料電池用の海洋販売代理店としての役割を果たす。ゲメコ海洋アクセサリーズ社は1980年以降、海洋製品のスペシャリストとして、海洋エレクトロニクス販売店、ボート製造業者およびその他の海洋業界の専門家にサービスを提供している。同社は水損物の大手販売業者であり、米国の東部および中西部地域の顧客に、イーフォイ・カムフォート燃料電池および燃料カートリッジの全製品を販売する予定である。

20170215 スバールバル諸島の電力は水素から作り出すことができる〈PT〉

〔訳注〕ノルウェー本土からのケーブルを敷設するより、完全なグリーン水素燃料供給ステーションが建てられれば、世界最北の都市ロングイエールビーン市(Longyearbyen)は、電力価格を年間1億クローネ(kroner)以上節約することができるとSINTEF社の科学者は予測している。ヨーロッパ大陸のノルウェーと北極間の中間地点であるロングイエールビーン市へのエネルギー供給は、気候論争の激しい話題である。ロングイエールビーン市は、ノルウェー諸島の一つであるスバールバル諸島(Svalbard)で最大の集落であり、運営センターである。今日、ロングイエールビーン市は、ノルウェーで唯一の石炭発電所から電力と地域暖房を手に入れている。持続可能な選択肢についての論争の成り行きで、一部の政治家がすでに、ロングイエールビーン市の石炭発電所を市とノルウェー本土間のケーブルで置き換えることについて興奮して話している。それは、1000kmの海底ケーブルで遠い北方の国の前哨基地に、余剰風力と水力を送ろうというものである。SINTEF社の最近の調査によると、ケーブルではなく、液体水素の形でスバールバル諸島にエネルギーを輸送することで年間1億クローネ(1150万米ドル)以上を削減できる。推定コストには、ロングイエールビーン市に電気化学発電所の建設が含まれる。この種の発電所は、燃料電池によって排出物なしで水素から電気を生成する。

■2017年03月13日のWEB LINK NEWS
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2017/03/13 シーメンス、結果を写実的に可視化できる「STAR-CCM+ v12.02」を発表(MONOist)

 シーメンスは2017年2月22日、シミュレーションソフトウェアの最新版「STAR-CCM+ v12.02」を発表した。設計やシミュレーション結果を写実的にレンダリングできるレイトレーシング手法を導入し、可視化性能を高めた。

 さらに同バージョンは、固体酸化燃料電池(SOFC)で発生するような電気化学の解析に使用する多成分気体/液体の化学種と固体イオンモデルも含んでいる。同製品のユーザーは、SOFCの効率をさらに向上するためにデジタルツインを構築でき、よりクリーンな発電セルが得られる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170313-00000004-it_monoist-ind

2017/03/13 温暖化対策にCO2フリー水素、2030年代のエネルギー源へ(スマートジャパン)

 日本のエネルギー供給構造を水素で変革する取り組みが加速してきた。政府は1年前から検討を進めてきたCO2(二酸化炭素)フリー水素のロードマップを3月7日に公表した。2030年代には固定価格買取制度の対象から外れる発電設備が増えてくるため、CO2を排出しない再生可能エネルギーの電力を生かして水素を大量に製造する戦略だ。

 国内と海外でCO2フリー水素を安価に製造できる技術開発に取り組む一方、CO2フリーの定義を明確にしてCO2排出量の削減に反映できる制度を整備していく。利用面では燃料電池自動車や燃料電池フォークリフトを国全体に普及させながら、水素から電力や熱に転換してエネルギーとして利用できるシステムも拡大させる。

 水素がCO2フリーかどうかによって、燃料電池自動車のCO2排出量も大きく変わってくる。都市ガスや天然ガスから製造した水素を利用すると、ハイブリッド自動車のCO2排出量と大きな差はつかない。化石燃料を主体にした電力で走る電気自動車よりもCO2排出量が多くなる可能性もある。

 これに対して太陽光発電の電力で水を電気分解した水素で燃料電池自動車を走らせると、CO2排出量は電気自動車と比べても5分の1程度で済む。CO2排出量が最も低くなるのは、太陽光で発電した電力で電気自動車を走らせた場合だ。水素と違って輸送・貯蔵・充填時にもCO2をほとんど排出しないためである。CO2排出量の点では、再生可能エネルギーの電力を最大限に電気自動車で消費して、余剰分を水素に転換して燃料電池自動車に供給する方法がベストと言える。
製造コストを100円/Nm3以下に

 これから日本でも再生可能エネルギーの電力が拡大することを考えれば、CO2フリー水素を製造する有力な方法になることは間違いない。当面の課題は製造コストを低減させることだ。政府の目標では1時間あたり1Nm3(ノルマルリューベ)の水素を製造できる水電解装置のコストを26万円以下に抑える。

 ただし太陽光発電や風力発電の余剰電力を使って水素を製造する場合には、天候によって発電量が低下した時に水電解装置を稼働できなくなる。装置の設備利用率によって水素の製造コストが大きく変動してしまう。

 現在のところ燃料電池自動車に供給する水素の販売価格は1Nm3あたり100円程度であることから、CO2フリー水素の製造コストも100円/Nm3以下に抑えることが当面の目標になる。そのためには水電解装置の設備利用率を30%以上に高める必要がある。再生可能エネルギーの余剰電力を安定して確保しなくてはならない。

 海外でCO2フリー水素を製造する方法も将来に向けて有望だ。海外には化石燃料に付随して発生する水素ガスのほか、再生可能エネルギーの電力でも太陽光や風力に加えて天候の影響を受けにくい水力や地熱が豊富にある。大量の水素を低コストで輸入する体制を整備できれば、CO2フリー水素の調達量を一挙に拡大できる

 すでに海外から水素を輸入する技術の開発は進んでいる。天然ガスと同様に水素を液化して、大型タンカーで日本まで輸送する方法だ。水素を効率的に液化する方法の1つに「有機ハイドライド」がある。気体の水素ガスをトルエンに吸収してMCH(メチルシクロヘキサン)と呼ぶ液体に変換すると、常温・常圧の状態で輸送できる。日本国内でMCHから水素を取り出して利用する。

 CO2フリー水素は2020年代に各種の取り組みが広がり、2030年代には製造・輸送・貯蔵・利用のすべてで実用化が進んでいく見通しだ。固定価格買取制度の対象になっている再生可能エネルギーの発電設備も2030年代には買取期間の終了時期を迎え始める。2030年代の日本のエネルギー源としてCO2フリー水素の役割は高まっていく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170313-00000015-biz_it_sj-bus_all

2017/03/13 豊田市で次世代モビリティイベントを開催…FCシャトルバスも運行 3月16?18日(レスポンス)

 豊田市は、次世代モビリティイベント「豊田市だよ!ミライの乗り物大集合」を3月16日から18日の3日間、とよたエコフルタウンにて開催する。

 また3日間は、最寄り駅とイベント会場を結ぶシャトルバスとしてFCバスを運行する。さらに、モビリティだけでなく名古屋大学が開発した「交通ダイナミックマップ」体験も用意。Ha:mo RIDEやFCバスから位置情報を取得し、現在どの位置を走行しているかをリアルタイムにタブレットで閲覧できる。

 また、乗車するだけでなく、新しいモビリティによる「給電」も紹介。イベント開催期間中、とよたエコフルタウン内にある地産地消レストラン「ホガラカ」の電力を燃料電池自動車『MIRAI』がまかなうほか、スマートハウスの電力合成装置を使って電力を供給し、カフェも営業する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170313-00000038-rps-ent

2017/03/13 FIA、F1のV10/V12エンジン導入案を一蹴「最低3社は撤退する」。水素の可能性に言及(オートスポーツweb)

 FIA会長のジャン・トッドは、この先F1のエンジンが音の大きなV10やV12に戻ることは、「社会的に受け入れられない」ために不可能だと考えている。
■将来的には水素エンジンの可能性も

 モーターレースの行く末について話すなかで、トッドは水素エンジンの可能性にも触れている。
「水素こそが将来使われる技術だと確信している。ラリーでは5年以内に、ドライバーのいないゼロカーが走るかもしれない。モータースポーツは変化しているし、今後も変化し続ける。しかし我々は、最高の構成要素を保持していかなくてはならない」「繰り返すが、これは我々が責任を負うべきもののひとつだ。来年に何をやるかではなく、F1が2021年や2030年にどうあるべきなのか、ラリーや耐久レースはどうあるべきかということを決断する」
「モータースポーツの心は変わらないが、社会の進化を考慮しなければならない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170313-00097341-rcg-moto

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