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□燃料電池ワールド Vol.2306
■2017年03月09日発行
◆燃料電池NPO pemdream
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20170213 エヌ・イー・エル水素ソリューションズ社、アイスランディック水素社による3つの水素燃料供給ステーションの契約を授与した〈PT〉
〔訳注〕オスロ(Oslo)発:エヌ・イー・エル社(Nel ASA)の子会社エヌ・イー・エル水素ソリューションズ社(Nel Hydrogen Solutions)は、3つのH2ステーション(H2Station)水素燃料供給ステーションとエヌ・イー・エル社のCシリーズ電解槽(NEL C-series electrolyser)のためにアイスランディック水素社(Icelandic Hydrogen)による契約を授与された。当初、アイスランディック水素社は、水素燃料の需要の成長と出くわすことで、燃料電池自動車の発展とネットワークの継続的で長期の拡大を目的として、中央の再生可能水素の電気分解生産と関係づけて3つの水素燃料供給ステーションを設立する予定である。アイスランディック水素社は新たに、アイスランドの石油小売り企業Skeljungur HF(所有比率90%)とエヌ・イー・エル社(所有比率10%)間で合弁企業を設立している。合弁企業の目的は、水素燃料供給ステーション・ネットワークと、アイスランドの再生可能水素生産を確立することである。Skeljungur社は、アイスランド島とフェロー諸島(Faroe Islands)で運営されている主要な石油小売企業であり、証券市場に上場されている。そして、国中に75のサービス・ステーションを持ち、200人以上を雇用している。Skeljungur社は合弁企業に水素燃料供給と小売り業の専門知識を提供する。エヌ・イー・エル社は、ヨーロッパ中に30以上の水素燃料供給ステーションを設置した運営経験だけでなく、水素生産と燃料供給設備の両方を提供する。この契約の総額は、400万ユーロを超えている。目標は、2017年末に機器を出荷し、2018年に設置することである。このことで、アイスランドの人口の80%は3つの水素燃料供給ステーションのうちの一つに到達し、世界のどの国よりも最高のシェアを占めることになる。
20170214 ブリティッシュ・コロンビア州、燃料電池産業を支援〈PT〉
〔訳注〕カナダのブリティッシュ・コロンビア州(British Columbia)政府は、ゼロ・エミッション車をより手ごろな価格にするためにクリーン・エナジー車両プログラム(Clean Energy Vehicle Program)に4000万ドルを投資している。この資金は、今後3年間にばらまかれ、バッテリー電気自動車の価格は5000ドル、水素燃料電池電気自動車は6000ドル削減される。それはまた、充電と水素燃料供給インフラの拡大に向かう。奨励金は7万7000ドル以下のゼロ・エミッション車の購入で可能である。古い車を廃棄したときに新しいバイクや電気自動車を購入するための資金を、500ドルから6000ドルの範囲で提供する州のスクラップ・イッツ・インセンティブズ(Scrap-it incentives)と組み合わせると、合計リベート額は1万1000ドルに達することが可能だ。
20170214 SFCエナジー社:カナダの子会社であるシマーク・コントロールズ社のイーフォイ・プロ燃料電池事業は、2016年も強力な成長を続けている
〔訳注〕SFCエナジー社(SFC Energy)発:カナダの子会社であるシマーク・コントロールズ社(Simark Controls)のイーフォイ・プロ燃料電池事業は、2016年は前年以上に堅調に推移している。イーフォイ・プロの販売は、2016年は40%以上増加した。イーフォイ・プロ燃料電池とともにシマーク社の完全統合電力製品は、カナダの大手石油・ガス・通信の顧客からの主要な注文で市場占有率を増やしている。
■2017年03月08日のWEB LINK NEWS
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2017/03/08 スマートシティ実現へ議論 都が円卓会議、デンマーク大臣も参加(産経新聞)
都は7日、環境先進都市の実現に向け、デンマークの大臣らも参加した『スマートシティ・環境円卓会議』を都庁内で開催した。食べ残しや売れ残りなど『食品ロス』の対策や、再生可能エネルギーの活用を検討するため、国内外の有識者を交え意見交換を行った。
会議は2部構成で行われ、第1部は『食品ロスの削減に向けて』、第2部は『水素社会の実現に向けて』という題目で開催され、以下のような提案が挙がった。
●二酸化炭素排出ゼロに向け、風力発電などから生まれたエネルギーを燃料電池バスなどの水素エネルギーとして活用。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170308-00000087-san-l13
2017/03/08 水素ステーション完成 静岡ガス、県内初の定置式(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)
静岡ガスは7日、燃料電池自動車(FCV)向けの水素を製造・販売する拠点施設「水素ステーション静岡」を静岡市駿河区に開設し、同所で竣工(しゅんこう)式を行った。戸野谷宏社長は「FCVの普及や所有者の利便性向上にとどまらず、来るべき水素社会の先駆的インフラにしたい」と語った。
ステーションは県内初の定置式。戸野谷社長や川勝平太知事、田辺信宏静岡市長らがテープカットをして低炭素社会の実現に期待を込めた。同社が導入したトヨタ自動車のFCV「MIRAI(ミライ)」とスズキが市販化を目指している燃料電池二輪車に水素を充〓(じゅうてん)するセレモニーも行った。
施設は、パナソニックが手掛ける純水素燃料電池システムの実証実験に加え、スズキの燃料電池二輪車の走行試験でも活用される。戸野谷社長は「静岡発の新しいチャレンジ」と紹介した。
水素の販売価格は1キログラム1404円(税込み)。ステーションは2016年8月に着工した。建設費は約6億1千万円。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170308-00000012-at_s-l22
2017/03/08 近未来の鉄道車両は水素燃料で走る!(ニュースイッチ)JR東日本が2020年以降の運行目指す。駅の電力も水素で
JR東日本が2017年春、太陽光を利用した水素発電システムを駅に導入するなど、水素の活用を進めている。2020年以降の運行を視野に、水素を燃料とする車両の技術を開発する。JR東日本は、30年度に鉄道エネルギー使用量を13年度比で25%、二酸化炭素(CO2)排出量は40%のそれぞれ削減を目指している。省エネルギーや環境負荷低減を目的に、再生可能エネルギー関連技術の開発を加速し、実用化につなげる。
JR東日本が導入する水素発電システムは、東芝の「H2One」。太陽光発電で作った電気で水電解装置を動かし、水素を取り出して水素貯蔵タンクに貯蔵。その水素を使って燃料電池で発電し、駅舎の電源の一部として利用する。再生可能エネルギーを利用して水素を取り出し、発電するため、CO2排出はゼロとなる。
H2Oneを設置するのは、南武線武蔵溝ノ口駅(川崎市高津区)で、政府も進める水素社会の実現に向けた「エコステ」のモデル駅とする。JR東日本は川崎市と、水素エネルギーの活用で協定を結んでいる。災害時にライフラインが寸断された場合、同駅を一時滞在場所とすることも想定している。
このほか、JR東日本はCO2の排出がゼロとなる車両を、ローカル線に多い非電化区間へ導入することを想定し、水素を燃料とする車両の開発を進めている。現状、非電化区間の多くはディーゼル車両で運行しているが、排ガスやCO2が課題となっている。JR東日本は非電化区間でも電気で走行できる蓄電池車両を開発し、栃木県の烏山線や秋田県の男鹿線などで運行。並行して、電車運行における水素の活用の可能性を検討する。
水素を燃料とする車両は、フランスのアルストムが開発に成功し実用化にこぎ着けており、18年にもドイツで運行が始まる。JR東日本は今後、技術的な課題を検討し、メーカーや地方自治体などとも連携しながら、車両の開発を目指す。
政府は水素を次世代のエネルギーと位置づけ、水素社会の実現を目指す。世界最大規模の水素製造拠点の建設や、水素ステーションの整備を検討している。また、東京海洋大学などが20年の実用化に向けて、水素の燃料電池船を開発。鉄道においてもJR東日本を中心に、水素の活用を前提とした研究開発が進む。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170308-00010002-newswitch-ind
2017/03/08 韓経:充填1回で800キロ走行…現代車「水素コンセプトカー」初公開(中央日報日本語版)
現代自動車が1回の充填で800キロ走行する新型燃料電池自動車(FCV)コンセプトカーを初めて公開した。起亜自動車はスポーツセダン「スティンガー」を、双龍自動車はニュースタイル「コランドC」(輸出型コランド)を発表し、欧州市場を狙っている。
現代車は7日、スイスで開幕した「2017ジュネーブモーターショー」で「FE水素車コンセプトカー」を発表した。今回のコンセプトカーには1回の充填で800キロ以上の走行が可能な第4世代燃料電池システムが採用された。現代車はこの技術を来年発売する予定の次世代燃料電池車に採用する予定だ。ヤン・ウンチョル現代車研究開発総括副会長は「燃料電池車のコンセプトカーは窮極のエコ技術と呼ばれる水素エネルギーを基盤にした水素社会の実現に一段階近づく重要な進歩になるだろう」と強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170308-00000025-cnippou-kr
2017/03/08 ホンダとGMの燃料電池システム生産会社、初代社長にGMのソーヘイブ・ハック氏(レスポンス)
ホンダとGM(ゼネラルモーターズ)は、1月3日に設立した次世代燃料電池システムを生産する合弁会社「フューエルセル・システム・マニュファクチャリング(FCSM)」の経営体制を発表した。
新会社FCSMでは、ホンダとGMが共同開発を進めている車載用の次世代燃料電池システムを合弁で生産する計画。デトロイト郊外にあるGMの既存バッテリーパック生産工場を活用し、2020年頃に量産を開始する予定で、今後、両社がそれぞれ発売する製品に搭載する。
新会社FCSMは、社長職を両社が持ち回りで指名する経営方法を採用しており、初代社長にはオペレーショナル・エクセレンスのディレクターを務めたGMのソーヘイブ・ハック氏が就任する。副社長には現在ホンダの執行役員で米国生産子会社の社長を務める神阪知己(こうさか ともみ)氏が就任。両者は合弁会社の生産における執行および監督を担う。GMとホンダは、社長と副社長の職を2年毎に持ち回りで指名する予定。
また、FCSMは両社が指名する各3名の取締役で構成する取締役会を設置する。取締役会議長は両社が持ち回りで指名し、最初の取締役会議長は、ホンダの取締役 常務執行役員 四輪事業本部長を務める関口孝氏が就任する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170308-00000018-rps-bus_all
2017/03/08 水素ステーション、安全と普及のカギを握る日本の鉄鋼メーカー(日刊工業新聞電子版)
技術結集、新素材・機器が続々
鉄鋼各社が水素ステーション向け素材・機器で新たな試みを相次ぎ繰り出している。新日鉄住金は蓄圧器をはじめ、同ユニットを構成するすべての鋼材を提供できる体制を整えた。JFEコンテイナーはシームレス鋼管を使った蓄圧器を安価な水素容器とする提案を始めた。神戸製鋼所は圧縮機など主要機器を一体化した装置の小型化を進めつつ、新たな実証実験を始める。
新日鉄住金は日本製鋼所の鋼製蓄圧器にシームレス鋼管を提供。技術協力も行い、安価で軽い蓄圧器の商品化に貢献した。さらに配管や計器類などの素材として、大幅な薄肉化が可能な高圧水素用ステンレス鋼管「HRX19」を拡販中。ユニットを組むための架台でも、複雑な形状に加工できる熱押し形鋼を提案しており、「蓄圧器ユニットをすべて当社の部材で構成できる。鉄鋼会社では唯一で、日本の技術が結集したユニットだ」(古口宗樹鋼管事業部主査)と胸を張る。
特にHRX19は競合品より溶接施工性も高く、ネジ継ぎ手を溶接に置き換えることが可能。その結果、「水素の漏れを防ぐと同時に、重くて大きな継ぎ手をなくせるので、40キログラムのユニットを24キログラムに軽量化できる」(同)という。グループ会社が建設した北海道鹿追町の水素ステーションでは約200カ所を溶接で接合。「世界でもこれだけの数は初めて。継ぎ手からの漏れをなくした最も安全なステーションだ」(同)と話す。
すぐにでも出荷できる
JFEコンテイナーはシームレス鋼管の表面を炭素繊維で強化した蓄圧器を2018年度中に発売する予定。ここから炭素繊維を省いた鋼製の蓄圧器も商品化し、より低圧で使える用途を開拓する。炭素繊維がない分、強度は落ちるが、価格も安くなる。「(燃料電池車への充填に必要な耐力の)82メガパスカルもいらないという用途はいろいろある。例えば、燃料電池フォークリフトへの充填は30メガパスカルあればいい。工場地帯に充填装置を置くなら蓄圧器は多少、重くてもいい」(今井賢一郎総務部長)と算段する。
すでに「ニーズさえあれば、すぐにでも出荷できる」(同)という段階。将来は再生可能エネルギー由来の余剰電力をいったん水素に変換し、貯蔵するための容器として普及を目指す。
神鋼は蓄圧器と圧縮機、冷凍機などを一体化し、コンパクトにした「ハイアックミニ」の米国モデルを発売。設計変更や配置の最適化で設置面積を10%削減した。18年度には国内でも同じく30%削減した次期モデルを投入する計画だ。
他方、ハイアックミニとグループ会社の電解水素発生器を使い、再エネ電力や夜間電力による水電解水素を水素ステーションで一部、利用する実証実験を3月中に始める。再エネ由来の水素を活用する同様の実証は政府を中心に福島県でも大々的に行われる予定。「福島はより大規模な実験。我々は1メーカーとして小さいもので成果を上げ、水素社会に貢献したい」(三浦真一水素エネルギー室次長)としている。
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