燃料電池ワールド Vol.2294 (2017/02/21 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.2294
■2017年02月21日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://merumaga.fuelcellworld.jp/

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    TEL:042・765・8800 http://www.chemix.co.jp/
                 ◇
■燃料電池関連イベント
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☆FC EXPO 2017?第13回[国際]水素・燃料電池展?【再掲】
◇会 期:3月1日(水)?3日(金)
◇会 場:東京ビッグサイト
◇主 催:リード エグジビション ジャパン 株式会社
◇共 催:水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇詳細は、http://www.fcexpo.jp/

■世界のヘッドライン〈PT→ http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog
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2017/01/31 太陽光発電を基礎とした水素生成:技術の飛躍的進歩をめざすEUプロジェクト「ペクシス(PECSYS)」〈PT〉

〔訳注〕計画面積10平方メートルまでの実証参加者。ドイツのヘルムホルツ協会(HZB)は、太陽光発電ベースの水素生成のために経済的に実現可能な技術を開発することが期待されているEUの「ホライゾン2020(Horizon 2020)」プロジェクトを調整している。それによって太陽エネルギーは、水素によって燃料として貯蔵できる化学的エネルギーに置き換えられるだろう。プロジェクトでは、水素生産の平準化されたコストがキログラム当たり5ユーロ以下にとどまることを確実にする予定だ。ドイツ、スウェーデン、イタリアからのパートナーは、最終的に10平方メートルをカバーするモジュール・アレイ(array of modules)を構築する予定である。プロジェクトは4年間実行され、250万ユーロの資金が提供される。

2017/01/31 低温固定酸化物型燃料電池の新しいカソード材料〈PT〉

〔訳注〕オーストラリア原子力科学技術機構(Australian national nuclear research and development organisation:ANSTO)は、500℃以下の極めて分解しにくい性能を示す低温固体酸化物型燃料電池(ow-temperature solid-oxide fuel cell:LT-SOFC)のために、新しいペブロスカイト・カソード材料(perovskite cathode material)で可能な相乗作用効果を調査する研究に協力してきた。固体酸化物型燃料電池は、燃料の酸化によって直接化学エネルギーを電気に変換する。固体酸化物型燃料電池は、高効率で、長期安定性を示し、低排出物を生成し、比較的低コストであるというはっきりした利点を持っている。最近、「ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)」に掲載されたクイーンズランド大学(University of Queensland)のMengran (Aaron) Li教授と化学工学科(School of Chemical Engineeringand)と化学および分子生物学科(the School of Chemistry and Molecular Biosciences)の共同執筆者(co-authors)による研究は、ニオブ(Nb5 +)とタンタル(Ta5 +)とのストロンチウムコバルト酸化物(SrCoO3-6)という有望なカソード材料の共添加(co-doping)がより優れた性能をもたらした。

2017/01/31 SFCエナジー社の独占的長期パートナーのワンベリー社、大規模な多年にわたる入札で勝利し、イーフォイ・プロ燃料電池システムのアジア最大受注を獲得〈PT〉

〔訳注〕ブルネン/ミュンヘン(Brunnthal/Munich、ドイツ)発:SFCエナジー社(SFC Energy)は、シンガポールのワンベリー・テクノロジーズ社(Oneberry Technologies Pte Ltd)から、主要製品であるイーフォイ・プロ燃料電池(EFOY Pro fuel cells)のより大きな受注を発表した。この燃料電池は、シンガポールの地下水路の洪水警報システム、高層の散水を避ける解決法、違法駐車、廃水品質のモニタリング、公共行事の警備といったシンガポールの公共警備に配置される必須の警備・監視製品のために信頼性のある系統外電源(off-grid power)を提供するために使われる。

■2017年02月20日のWEB LINK NEWS
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2017/02/20 2050年に自然エネルギー100%、脱炭素の長期シナリオ(スマートジャパン)

 WWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)が「脱炭素社会に向けた長期シナリオ2017」を2月16日に発表した。2050年までに自然エネルギーの比率を100%に高めることを目指したシナリオで、政府が「長期低炭素ビジョン」で掲げるCO2(二酸化炭素)の排出量80%削減よりも意欲的な目標を打ち出している。

 自然エネルギーを拡大させるために、太陽光と風力による発電量を大幅に伸ばす。「100%自然エネルギーシナリオ」では2050年の発電電力量に占める太陽光の比率を38%、風力の比率を19%に高める。このほかに水力・地熱・バイオマス・波力を増やして100%を目指す。

 さらに天候によって発電量が変動する太陽光や風力の余剰電力を水素に変換して、工場や自動車などの熱や燃料に活用する。WWFジャパンの想定では、太陽光と風力の電力のうち約半分を水素に変換すれば、電力の需給バランスにも影響を与えない。加えてバイオマスの導入量を電力と熱の両面で拡大して、2050年に消費するエネルギーの約20%を供給できるようにする。
次世代自動車や地熱発電に過大な期待も

 次世代自動車の役割を担うEV(電気自動車)とFCV(燃料電池自動車)のハードルも高い。2050年までにほぼすべての自動車がEVかFCVへ移行して、2030年の時点で走行する自動車の半分以上がEV/FCVになる前提だ。政府が掲げる目標値では、2030年の新車販売台数のうち30%程度をEV/FCVが占める。ハイブリッド自動車を加えても50?70%である。新車以外を含めた普及率はもっと低くなる。

 一方で自然エネルギーの拡大シナリオにも課題がある。2050年に供給する自然エネルギーの内訳を見ると、地熱と波力の発電電力量を過大に見込んでいる可能性がある。地熱の発電電力量がバイオマスを上回り、波力もバイオマスと比べて5割強の水準になっている。地熱と波力は発電できる場所が限られるため、これほど大量の電力を国内で作り出すことは極めてむずかしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170220-00000002-biz_it_sj-bus_all

2017/02/20 <話題>「スマートエネルギーWeek2017」で「水素・燃料電池展」に注目(モーニングスター)

 3月1日から3日にかけて、東京ビッグサイトで「スマートエネルギーWeek2017」が開催される。「水素・燃料電池展」や「二次電池展」「スマートグリッドEXPO」などが同時に開かれることから、投資家の関心も高まりそうだ。トランプ米大統領の規制緩和策の影響で、「水素・燃料電池」の注目度は下がり気味たが、日本や欧州での環境規制に対する関心は高く、折に触れ注目を集めそうだ。

 アイシン精は、固体酸化物形燃料電池を採用することで、世界最高水準の発電効率を実現した「エネファーム」を出展。停電時でも専用コンセントから電力を供給できる自立運転機能付きのモデルも紹介する。新コスモは、水素ステーション用ガス検知警報器や、FCV燃料電池自動車の整備点検に最適な高感度可燃性ガス検知器などを出展する。大陽日酸は、徹底的なコストダウンを実施し、低コスト化を実現した水素ステーションを紹介する。

 月島機は、下水汚泥消化ガスから水素を製造し、エネルギーとして有効活用する下水消化ガス用水素製造設備を紹介。チノーは、水素漏れ検知器、防爆形水素センサー、インライン水素センサーなどを出展する。日製鋼は、水素ステーション用蓄圧器や水素吸蔵合金「ハイドレージ」を用いた低圧・安全な水素貯蔵容器などを展示。ハマイは、FCVへ水素を供給するための水素充填ノズルを出展する。八千代工は、水素ステーションの設置コストで比較的高い比率を占める蓄圧器のコスト低減に向け、開発に取り組んでいる水素ステーション用蓄圧器やFCV用タンクを紹介する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170220-00010001-biz_mos-biz

2017/02/20 プリウスが顔も変え、先進技術てんこ盛りでも新型プリウスPHVが弱気な理由(オートックワン)
この新型プリウスPHVが売れなければ、日本でEVは当分売れない

 逆の見方をすれば、新型「プリウスPHV」が売れなければ、日本でのEV普及は相当遅れるということだ。

 トヨタとしては、累計1000万台に達したハイブリッド車という「母数の顧客」に、トヨタが目指す究極のエコカー「燃料電池車」に向けてステップアップしてもらいたい、という願いがある。高度成長期の「いつかはクラウン」のように、「いつかは燃料電池車」とでも表現すればよいだろうか。
[Text:桃田健史]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170220-00010003-autoconen-bus_all

2017/02/20 水素の金属透過を計測する電子顕微鏡、物材機構と東邦大が開発(日刊工業新聞電子版)
水素脆化の原理解明へ

 物質・材料研究機構先端材料解析研究拠点表界面物理計測グループの板倉明子グループリーダーと東邦大学理学部の宮内直弥博士研究員は、金属中を水素が通り抜ける様子を計測する電子顕微鏡を開発した。金属中の結晶粒や結晶粒の隙間など、水素が通過する場所を特定できる。水素で金属が劣化する水素脆化の解明につながる。

 電子顕微鏡の中で金属片の裏から水素ガスを供給し、金属片を通過して表にしみ出してくる水素原子に電子線を当てて、イオン化して検出する。金属の結晶粒界や特定の結晶組織など、水素がしみこみやすい部位を特定できる。水素ガスを連続して供給できるため、透過量を積算して性質を明確化できる。従来技術は一度、金属中に溶け込んだ量の水素しか計れなかった。
酸素混入など複合的な検証も

 測定時間は2000×2000画素の解像度での計測に400秒。分解能は電子顕微鏡の性能に依存し、原理的には10ナノメートル以下の計測も可能。金属片の厚みを結晶粒の直径よりも小さくすれば、結晶の種類や向きごとに水素の染みこみやすさを計れる。水素に酸素を混ぜるなど、複合的な効果も検証できる。

 水素脆化は金属中に水素がしみこんで、材料をもろくしてしまう現象。水素をエネルギー媒体として使う際に、装置配管やタンクを劣化させてしまう。だが脆化の原理が解明されていなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170220-00010001-nkogyo-ind

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