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□燃料電池ワールド Vol.2289
■2017年02月14日発行
◆燃料電池NPO pemdream
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2017/01/24 太陽水分解による水素〈PT〉
〔訳注〕ローレンス・リバモア国立研究所(Lawrence Livermore National Laboratory:LLNL)の科学者と共同研究者は、水と太陽から水素を発生させるメカニズムの微妙な曲がり角にいる。ローレンス・リバモア国立研究所のアン・ファム(Anh Pham)、カリフォルニア大学サンタクルーズ校(University of California at Santa Cruz)の助教(Assistant Professor)ユアン・ピン(Yuan Ping)、シカゴ大学の教授ジュリア・ガリ(Giulia Galli)とアルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory)は、光電気化学電池(photoelectrochemical cells:PECs)の光吸収装置(photoabsorbers)、電解質溶液(electrolytes)、触媒(catalysts)間の界面を理解するために第一原理法(first-principles methods)の使用を見直した。
2017/01/24 プラスチックを水素に変えるために新しい銅触媒を開発する科学者〈PT〉
〔訳注〕テジョン(DAEJEON、大田広域市、韓国)発:チャンウォン(昌原)大学校(Changwon National University)の科学者チームは、プラスチックやビニールのような廃棄物から水素を効率的に生産することができる環境に優しい
銅の触媒を開発した。研究者らによると、水素を発生させるために高温を使ってプラスチックやビニールを気体にする研究が活発に行われている。これは、廃棄物の処分費用が世界的に高騰する解決策の一つと見られているが、クロム(chrome)を放出する鉄クロム触媒を使用する現在の方法の一つは、クロムを放出するために複雑な前処理環境が必要であることに加えて環境問題を引き起こす。科学者たちは、銅にセリウムをコーティングすることによってセリウム ? 銅 - アルミニウム触媒を開発し、既存の挫折を克服した。
2017/01/24 エア・プロダクツ社の水素供給とバイオマス膜技術、日本で初めてのバイオマスを基盤にした水素実証プロジェクトで重要な役割を果たす〈PT〉
〔訳注〕リーハイバレー(Lehigh Valley、ペンシルバニア州)発:エア・プロダクツ社(Air Products)は本日、日本の北海道の家畜バイオマス廃棄場から得られる水素製造供給施設である「しかおい水素ファーム(Shikaoi Hydrogen Farm)」の開所式に参加したコンソーシアムの一員であると発表した。エア・プロダクツ社は、日本の小売用自動車水素燃料供給インフラを開発するために、同社の提携先である新日鐵住金パイプライン&エンジニアリング株式会社(NIPPON STEEL & SUMIKIN Pipeline & Engineering Co. Ltd.)との協力の一環として、このプロジェクトのためにスマートフュエル(SmartFuel)水素燃料供給技術を提供した。さらに、エア/プロダクツ社は、バイオガス精製プロセスに独自のプリズム(PRISM)膜技術を提供している。
■2017年02月13日のWEB LINK NEWS
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2017/02/13 見えた製造業の導入メリット、日本初の燃料電池の活用事例(スマートジャパン)
軸受製造などを手掛けるポーライト(さいたま市)は、埼玉県熊谷市の工場に産業用の燃料電池システムを導入した。ベース電源として工場の安定的な稼働や電力コストの削減に活用する狙いで、2017年1月24日から運転を開始した。製造業が燃料電池を活用するメリットが見えた好事例であり、都市ガスの供給エリア外における産業用燃料電池の活用方法としても先例となる事例だ。同年2月10日に、現地で運転開始式が開かれた。
導入した燃料電池システムは、ソフトバンクグループで発電事業を行うBloom Energy Japanが販売する産業用燃料電池システム「Bloomエナジーサーバー」。都市ガスや天然ガスを燃料に発電する固体酸化物形燃料電池(SOFC)を利用しているのが特徴のシステムだ。
今回はポーライトの「熊谷第二工場」の敷地内に設置した。合計出力250kw(キロワット)、定格発電効率は60%以上、大きさは10.1×1.3×2.1m(メートル)、重量は16.3t(トン)である。
燃料電池システムの燃料には、都市ガスを利用するのが一般的だ。しかし、今回の熊谷第二工場は、都市ガスの供給エリア外に位置しているため、利用が難しい。そこで、岩谷産業が敷地内にLNGを貯蔵しておけるLNGサテライトを新設した。使用する天然ガスの量は、年間35万Nm3を見込んでおり、月に2回程度のペースで岩谷産業がサテライトにLNGを供給するという。
LNGとSOFCで発電した電力は、24時間365日、熊谷第二工場内にある主要な設備の稼働に利用される。Bloomエナジーサーバーのみで、熊谷第二工場で利用する電力の60%まかなう見込みだ。残りの40%は系統から調達する。Bloomエナジーサーバーをベース電源として利用し、電力需要の増減に合わせて必要な量を系統から調達する仕組みだ。LNGサテライトを所有しているため、災害などの際には非常用電源としても活用できる。
Bloom Energy Japanによれば、工場敷地内にLNGサテライトを設置し、天然ガスとSOFCで発電する事例は、日本初。また、同社は国内で合計4件のBloomエナジーサーバーの導入事例があるが、製造業への導入および都市ガスの供給エリア外への設置は今回が初の案件になる。
製造業ならではの導入メリット
ポーライトは、今回のBloomエナジーサーバーの導入に当たり、合計で約4億6000万円の投資を行った。燃料電池システムに対する投資額の約3分の1を経済産業省の「エネルギー使用合理化等事業者支援補助金」、さらに埼玉県の「埼玉県業務用燃料電池導入補助金」で約5000万円をまかなっている。
では、コスト面での導入メリットはどの程度なのか。まず、熊谷第二工場における電力コストは約10%程度削減できる見込みだ。そしてもう1つの大きなメリットが、同工場にで生産している製品の製造コストを下げられるという点である。
熊谷第二工場では、燃料電池セルの中に利用されている金属セパレーターという部品を製造してる。ポーライトは今後の燃料電池市場の拡大を見越し、数年前に設備投資を行い、量産に踏み切った。実はこの金属セパレーターは、Bloomエナジーサーバーの燃料電池セルに採用されている。
同社の金属セパレーターは、クロムなどのレアメタルの金属粉末を、焼結というプロセスによって固めて製造している。焼結には多くの電力を必要とするが、もしその途中で停電などによって製造設備が停止した場合、設備内の高価な金属材料は全てムダになり、損失となってしまう。熊谷第二工場では、落雷などによる停電で、これまでに何度も製造設備を停めざるをえないことがあった。
Bloomエナジーサーバーを構成する1つのモジュールはUPS(無停電電源装置)の役割を持っている。今回の導入により、停電などが発生しても製造設備の稼働を継続させることができ、製品製造における損失の低減や効率化を図れるようになった(図4)。電力コストの削減だけにとどまらない導入メリットが期待できるというわけだ。CO2排出量の削減にも寄与できる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170213-00000011-biz_it_sj-bus_all
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました
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☆「平成28年度第4回コージェネレーション導入セミナー」・「水素エネルギー社会実現フォーラム」 http://www.f-energy.jp/cgs2016-4/ 【再掲】
福岡水素エネルギー戦略会議・福岡県では、コージェネレーション(熱電併給システム)や燃料電池の認知度向上を目的として、「システムの特長」や「最新の技術・導入事例」、「国や県の導入支援制度」などを紹介する「コージェネレーション導入セミナー」と「水素エネルギー社会実現フォーラム」を開催します! コージェネレーションや水素エネルギーに興味のある皆様の参加をお待ちしております。
◇日 時:2月17日(金)13時00分?16時00分
◇会 場:吉塚合同庁舎 603会議室(福岡市博多区吉塚本町13?50)
◇入場料:無料(定員100名)<要事前申込>
◇セミナー内容
講演1:「コージェネレーションの普及に向けた取組」
田代信二氏(経済産業省九州経済産業局資源エネルギー環境部資源エネルギー環境課課長補佐)
講演2:「LPガスを活用したコージェネレーションの特徴と最新の導入事例について」
猿渡俊雄氏(一般社団法人福岡県LPガス協会業務課長)
講演3:「地方都市での賃貸共同住宅における燃料電池を利用したエネルギーの融通プロジェクト」
中村義和氏(福岡県住宅供給公社建設事業部建設計画課課長)
講演4:「アイシン精機のエネファーム普及に向けた取り組み」
栗田健志氏(アイシン精機株式会社エネルギー技術部コジェネグループ)講演5:「福岡県のエネルギー政策(コージェネレーション及び水素エネルギーの普及促進)」
福岡県企画・地域振興部総合政策課エネルギー政策室
◇申込方法:右記URLから申込みください。 http://www.f-energy.jp/cgs2016-4/
◇締 切:2月15日(水)
◇問い合わせ先:
<コージェネレーション導入セミナーに関すること>
福岡県企画・地域振興部エネルギー政策室普及支援班
TEL:092-643-3228 E-mail:energy@pref.fukuoka.lg.jp
<水素エネルギー社会実現フォーラムに関すること>
福岡水素エネルギー戦略会議事務局(福岡県商工部新産業振興課水素班)
TEL:092-643-3448 E-mail:info@f-suiso.jp
☆かながわ環境関連産業ネットワーク「第12回 創・蓄・省エネ フォーラム」【再掲】
今回は次世代の電力安定供給を推進する企業、新たに水素・燃料電池産業参入へ挑戦するベンチャー企業及び燃料電池及びそのシステムの開発を支える共通基盤的な研究と普及拡大を推進するために企業・大学・研究機関などオールジャパンで構成された技術研究組合の方々にそれぞれの取組みや皆様への提案などについて講演いただきます。
<開催要項>
◇日 時:2月21日(火)13:30〜17:00
◇場 所:サン・エールさがみはら2階 第1研修室 http://sunyell-sagamihara.jp/
◇参加費:無料
◇定 員:80名(定員となり次第締切)
◇内 容:講演は(質疑応答含む)
13:30〜13:40 主催者よりご挨拶
13:40〜14:40 『再生可能エネルギー電力の地産地消について』
藤田 雅大氏(湘南電力株式会社企画営業課)
14:40〜15:10 『環境エネルギーベンチャー企業 水素・燃料電池産業参入への挑戦』
原 真吾氏(株式会社ER SYSTEMS代表取締役)
15:30〜16:30 『FCVの開発と普及拡大に向けた動向及び新規参入のポイント』
大仲 英巳氏(技術研究組合FC?Cubic専務理事 元トヨタ自動車株式会社 FC開発部部長)
16:30〜17:00 名刺交換会
◇申し込みはこちらから:
メールの件名を「第12回 創・蓄・省エネ フォーラム参加申込み」として、必要事項(1.会社・機関名、2.所属・役職名、3.貴名)を記入いただき、かながわ環境関連産業ネットワーク事務局 kankyou@sic-sagamihara.jp 担当:安藤、荻島、永井へ直接申し込みください。
あるいは、以下のサイトの申込フォームから、または申込書(WORD)をダウンロードし内容を明記の上、http://www.sic-sagamihara.jp/enet/news/20170104.htmlkankyou@sic-sagamihara.jp まで申し込みください。
◇主催者:(株)さがみはら産業創造センター
◇協 力:神奈川県
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□毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
□編集・発行:燃料電池NPO pemdream
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