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□燃料電池ワールド Vol.2268
■2017年01月16日発行
◆燃料電池NPO pemdream
※ホームページが完全復活しました。アドレスは従来通りの
http://merumaga.fuelcellworld.jp/ から入れます。サイト内は自由に閲覧できるので検索など、ご利用ください。「世界のヘッドライン」は従来は日にちごとでしたが、記事量が増えて対応できない日も出てくるので、記事の先頭にfuelcellworldの掲載日を記載して続けるだけにして、今年の1月2日分から始めます。昨年12月の記事は割愛します。
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■世界のヘッドライン
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2017/01/02 日光からの水素、しかし、まだ反応は分かりにくい〈PT〉
〔訳注〕光生成電気エネルギー(photogenerated electric energy)の貯蔵と要求に応じた放出は、いまだに人工光合成に対する主要な障害である。最近、最も期待のかかる光触媒の新しい材料として確認されたもののひとつは、安い黒鉛炭素窒化物(graphitic carbon nitride)である。科学者は現在、光のスイッチを切られた後も光生成電子(light-generated electrons)を発生できて、それらを触媒水素生成(catalytic hydrogen production)のために貯蔵できる修正された形を探求している。彼らは、ジャーナル「アンゲヴァンテ・ケミー(Angewandte Chemie)」に、この生体模倣光合成研究方法(biomimetic photosynthesis approach)を提示している。このような材料は、ドイツの「固体研究のためのマックス・プランク研究所(Max Planck Institute for Solid State Research)」でBettina V. Lotsch博士と、チューリッヒ(Zurich)とケンブリッジ(Cambridge)の協力者によって探究された。
2017/01/02 水素は英雄である:あまり知られていない水素の5つの超大な力〈PT〉
〔訳注〕アイダホ国立研究所(Idaho National Laboratory)発:
1、電気分解によるエネルギー貯蔵
2、燃料電池によるエネルギー配達
3、現代の電力網を安定させる
4、水素製造の原材料
5、廃熱の使用
エネルギー省(Department of Energy)の国立研究所は、国のエネルギー問題を解決するために水素の力を活用する方法を研究している。
2017/01/02 サフセル社、再生可能燃料からの分散型水素生成と圧縮のための先端研究計画局エナジー(Advanced Research Projects Agency-Energy:ARPA-E)から300万ドルを授与〈PT〉
〔訳注〕パサデナ(PASADENA、カリフォルニア州)発:サフセル社(SAFCell Inc.)は、米国エネルギー省(U.S. Department of Energy)の先端研究計画局エナジー(Advanced Research Projects Agency-Energy:ARPA-E)から300万ドルの競争的な賞金を勝ち取ったと発表した。サフセル社はこの資金を、ノースウェスタン大学(Northwestern University)およびライオックス社(LiOX Inc.:Lionbridge Technologies)とチームを組んで、アンモニアを直接、固体酸電気化学水素コンプレッサー(solid acid electrochemical hydrogen compressor:EHC)の開発に使う予定である。高純度高圧水素に変換する固体酸電気化学水素コンプレッサー(EHC)ユニットは、アンモニアやバイオ・メタノールなどの再生可能でエネルギー密度の高い炭素中性液体燃料(carbon-neutral liquid fuels:CNLF)からのオンサイト水素生成と圧縮を可能にする。
2017/01/02 シャルジャ・アメリカン大学、水素燃料電池のマルチローター・ドローンの飛行を実施〈PT〉
〔訳注〕シャルジャ・アメリカン大学(American University of Sharjah:AUS)の研究チームは先週末、大学本館の前で、水素燃料電池駆動のマルチローター・ドローン(multi-rotor drone)の無人飛行を成功裏に実施した。これは、北アメリカで屋外の最初の飛行である。
■2017年01月13〜15日のWEB LINK NEWS
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2017/01/13 電力を地産地消する動きが加速、原子力に依存しない分散型へ移行(スマートジャパン)
現時点で原子力発電所が稼働している場所は全国で2カ所しかない。鹿児島県の薩摩川内市(さつませんだいし)と愛媛県の伊方町(いかたちょう)である。両県ともに住民の不安は根強く、原子力に依存しない地域社会を目指す動きがにわかに広がってきた。
原子力発電所に依存しない地域社会を構築する動きは滋賀県でも活発だ。2016年3月に「しがエネルギービジョン」を策定して、災害に強くて環境負荷の少ない社会に向けて対策を強化した。再生可能エネルギーの地産地消を通じて地域経済が循環すれば、地方創生にもつながる。
滋賀県の北部は原子力発電所が集中する福井県の若狭地域から10キロメートルほどの至近距離にある。今のところ福井県内の原子力発電所が再稼働する見通しは立っていないが、将来にわたって放射能汚染のリスクから逃れることはできない。再生可能エネルギーの発電設備を県内に拡大しながら、全国の先頭を切って原子力に依存しない社会を構築する意気込みは強い。
東日本大震災の前に原子力発電所から供給を受けていた電力量に相当する分を、2030年までに消費量の削減と分散型の電源の増加で確保する方針だ。分散型の電源は再生可能エネルギーに加えて、家庭向けの燃料電池などを拡大していく。たとえ災害が発生して大規模な停電が起こっても、地域内の電源で電力の供給を続けることができる。関西と九州で電力の地産地消が拡大
関西電力の管内では大阪ガスが2016年4月にユニークなサービスを開始した。家庭に設置した燃料電池のエネファームで発電した電力の余剰分を買い取るサービスだ。エネファームの発電能力は0.7kWあるが、1日のうちにフル稼働する時間帯は長くない。買取サービスを実施することでエネファームの稼働率を引き上げるのと同時に、大阪ガスが小売電気事業者として販売する電力量を増やすことができる。
エネファームの販売台数は全国各地で着実に伸びている。特に震災が発生した2011年度から増加して、2016年9月の時点で累計の販売台数が20万台に迫る勢いだ。政府は災害に強い分散型の電源としてエネファームを普及させる方針で、2030年には全国で530万台の導入を目指している。これだけ数多く普及すれば、原子力に依存しない地域社会の構築に大きく貢献する。
再生可能エネルギーで自給率100%へ
同様に再生可能エネルギーが豊富な北海道では、水素を活用して広い範囲でエネルギーを地産地消するプロジェクトが広がってきた。北海道には太陽光からバイオマスまで大量の電力を生み出せる資源が存在する。地域内で余った電力から水素を製造して、札幌市などの大消費地へ輸送して利用する試みだ。
こうして東北と北海道でも分散型の発電設備が急速に拡大していく。再生可能エネルギーの電力を地産地消しながら、余剰分を他の地域にも供給して日本全体で利用率を高めることができる。残る課題は送配電ネットワークの強化に尽きる。
分散型の発電設備を大量に接続しても安定して電力を供給できる送配電ネットワークを全国に展開する必要がある。2020年4月に電力会社の送配電部門を独立させる発送電分離を機に、国が主導する長期計画に基づいて送配電ネットワークの強化に取り組むことが求められる。再生可能エネルギーの電力を全国規模で地産地消できる時代は遠くない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170113-00000009-biz_it_sj-bus_all
2017/01/13 「もんじゅ」廃炉を機に脱原発へ舵をきれ(ニュースソクラ)火山・地震列島の日本に「第2もんじゅ」は要らない
もんじゅ廃炉は「核燃料サイクル」の事実上の破綻を意味しているにもかかわらず、政府は「高速炉開発の継続」を打ち出すなど矛盾する姿勢を示しているのはいかがなものか。ある時代に鉄壁と思われた考え方が次の時代に色あせてしまうことはよくあることだ。ここに至って過去に未練を残すべきではない。もんじゅ廃炉によって、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の安全廃棄は一段と難しくなる。それを無視し、原発再稼働を拡大させれば、核のごみは増え続け、将来世代に大きな負の遺産を押し付けることになる。
この際、脱原発、脱炭素化を大胆に推進し、新たに水素と再生可能エネルギーを軸とした脱原発、新エネルギー百年の計の構築を目指して、日本はエネルギー政策の舵を大きく切り換える時期がきているのではないだろうか。
■三橋 規宏(経済・環境ジャーナリスト、千葉商科大学名誉教授)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170113-00010001-socra-pol
2017/01/14 【東京オートサロン 2017】メルセデス・ベンツ、新型「スマート ブラバス」を日本初公開(Impress Watch)
1月13日に幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開幕した「東京オートサロン 2017」のメルセデス・ベンツブースでは、中央にメルセデス・ベンツ、その両サイドにメルセデスAMGとスマート ブラバスという配置でブースを構成。未来の東京をイメージしたコンセプトカー「Vision Tokyo」やプラグインハイブリッドカーの「S 500 e long」、限定モデルの「メルセデスAMG GT S Carbon Performance Limited」、日本初公開となる2台の「スマート ブラバス」など、多数のラインアップモデルが展示され、見応えがある内容となっている。また、ほとんどの展示モデルが車内を自由に確認できるようになっている。
■メルセデス・ベンツ
メルセデス・ベンツのコーナーでは、未来の東京をイメージし、燃料電池(FC)システムで自動運転を実現する2015年の東京モーターショーで初公開されたコンセプトカー「Vision Tokyo」のほか、現行のラインアップから6台を展示。展示モデルは、プラグインハイブリッドカーの「S 500 e long」をはじめ、「CLA 180 Sports Coupe」「GLA 180 Sports」「C 220 d STATIONWAGON Sports」「E 200 AVANGARDE Sports」「V 220 d AVANTGARDE long」となっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170114-00000020-impress-ind
2017/01/15 政治家の評価は「何を言ったか」ではなく「何をやったか」 --- 福田 峰之(アゴラ)
僕が担当する水素エネルギー政策は、日本国民全体の理解がないと進めることは出来ません。それ故に、政策の実務責任者として、全国でのシンポジウム参加、企業や大学の研究施設視察、自治体の取り組み状況視察、書籍出版、マスコミ対応、自民党の政策勉強会開催等、多くのことをしていかなければなりません。また、日本だけで実現できても二酸化炭素削減量には限りがあるので、世界中を巻き込んでいかなければなりません。海外での講演やシンポジウムの参加、水素関係者との意見交換等、世界中を飛び回わらなくてはいけないのです。フランス・ドイツ・アメリカ・イスラエル・台湾等、多くの国にこれまでも行ってきましたし、これからも積極的に出ていきます。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170115-00010004-agora-pol
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆平成28年度 次世代エネルギー産業創出セミナー<公益財団法人広島市産業振興センター> http://www.itc.city.hiroshima.jp/koshukai/h28-jisedai.html 【再掲】
次世代エネルギーとして普及が期待されている水素エネルギーの利用拡大が進んでいます。天然ガスなどから水素を取り出し発電と給湯を行うエネファームは18万台を超え、水素で走る燃料電池自動車も発売が開始されました。広島地区でも水素ステーションが開設され、ガス用超高圧容器の開発が進んでいます。さらに、再生可能エネルギーからの水素製造で世界最高効率が達成されました。
今回のセミナーを通して、将来の水素エネルギー社会を考えてみませんか。
◇日 時:平成29年1月17日(火)13:30〜17:15
◇場 所:広島市西区民文化センター(広島市西区)
◇参加費:無料(交流会は有料)
◇申込期限:平成29年1月13日(金)
◇申込方法:ウェブサイトをご覧ください
http://www.itc.city.hiroshima.jp/koshukai/h28-jisedai.html
◇問合せ先:(公財)広島市産業振興センター 技術振興部
◇主 催:広島市、公益財団法人広島市産業振興センター
◇共 催:水素・次世代エネルギー研究会(主催者他、広島大学、中国経済産業局、中国経済連合会、公益社団法人中国地方総合研究センター)、東広島市
◇後 援:一般社団法人水素エネルギー協会、一般社団法人日本エネルギー学会
◇連絡先:公益財団法人広島市産業振興センター 田村 誠
Tel:082-242-4170 Fax:082-245-7199
メールアドレス:tamura-mアットマークitc.city.hiroshima.jp
(アットマークは@に置き換えてください)
☆福岡水素エネルギー戦略会議 燃料電池(エネファーム)部品研究会【再掲】
http://www.f-suiso.jp/info/11976.html
水素・燃料電池関連の市場規模は、我が国だけでも2030年に1兆円程度、2050年に8兆円程度に拡大するとの試算がある中、当該市場への新規参入を促進するため、既に15万台以上が普及しているエネファームに関する部品研究会を開催します。部品研究会では、パナソニック(株)のご担当者様からエネファームで使用される関連部品の情報を提供していただくとともに、コストダウンに向けた取組みをご紹介いただきます。
参加者には、製造工程の見学など更に特別メニューを準備しておりますので、是非ご参加ください。
◇日 時:平成29年1月25日(水曜日)13:30 〜 16:30
◇場 所:博多バスターミナル 9階 第14ホール http://www.h-bt.jp/j21-access
(福岡県福岡市博多区博多駅中央街2?1) *JR博多駅横
◇日 程:
1,福岡水素エネルギー戦略会議の取組み
福岡水素エネルギー戦略会議 事務局
2,環境・エネルギーの状況と水素社会の道筋
清水 俊克氏(パナソニック(株) 燃料電池事業担当)
3,エネファームの進化とコストダウンの取組み
佐野 秀治氏(パナソニック(株) 原価推進課長)
4、特別メニュー「パナソニック工場見学(平成29年3月予定)」
※10社(各社1名)程度を予定。事前にヒアリング等実施させていただきます。5,特別メニュー「技術アドバイザーの派遣(日程調整の上、実施)」
◇お申込みについて:戦略会議ホームページから、オンラインでの申込みが可能です。
http://www.f-suiso.jp/info/11976.html
FAXまた、E-mailでのお申込をご希望の方は、上記URLより申込書をダウンロード後、必要事項をご記入いただき、下記までお送りください。
◇お問い合わせ・お申込先:
福岡水素エネルギー戦略会議事務局【担当:高木】(福岡県商工部新産業振興課内)
電話:092-643-3448 / FAX:092-643-3421 / メール:info@f-suiso.jp
☆福岡水素エネルギー戦略会議 第3回研究分科会
「燃料電池要素研究分科会/高効率水素製造研究分科会(合同開催)」【再掲】
◇日 時:平成29年1月27日(金) 13:00〜16:30
◇場 所:JR博多シティ 9階会議室2(福岡市博多区中央街1-1 JR博多駅ビル)
◇定 員:60名(定員になり次第締切りとさせて頂きます。)
◇参加費:無料
◇申 込:オンラインにてお申込ください。http://www.f-suiso.jp/info/11936.html
◇プログラム:
13:00〜13:05 燃料電池要素研究分科会 座長挨拶
伊藤 衡平氏(九州大学工学研究院 機械工学部門 教授)13:05〜13:45 「燃料電池の宇宙利用に向けた研究開発の状況」
内藤 均氏(宇宙航空研究開発機構(JAXA) 研究開発部門 第一研究ユニット研究領域主幹)
13:55〜14:35 「タイトル未定」
伊藤 衡平氏(九州大学大学院工学研究院機械工学部門 教授)(仮)14:35〜14:55 休憩(名刺交換等にご利用ください)
14:55〜15:35 「水素社会実現に向けたホンダの取組み」
中沢 孝治氏((株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター第5技術開発室 第3ブロック 主任研究員)
15:45〜16:25 「JAEAにおける原子力水素研究開発の現状」
竹上 弘彰氏((国研)日本原子力研究開発機構 高温ガス炉水素・熱利用研究センター 研究副主幹)
16:25〜16:30 高効率水素製造研究分科会 座長挨拶
松本 広重氏(九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 教授)
◇問い合わせ先:九州大学水素エネルギー国際研究センター 蓮尾
TEL:092-802-3303 Mail:info@h2.kyushu-u.ac.jp
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■メルマガ「燃料電池ワールド」
□毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
□編集・発行:燃料電池NPO pemdream
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