燃料電池ワールド Vol.2253 (2016/12/16 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.2253
■2016年12月16日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

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■世界のヘッドライン
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■2016年12月15日のWEB LINK NEWS
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2016/12/15 ホンダ 八郷社長「夢にチャレンジを」…早稲田大で出張授業(レスポンス)

 ホンダの八郷隆弘社長は12月15日、早稲田大学の理工学部がある西早稲田キャンパス(東京都新宿区)で「自ら切り拓くものづくり」をテーマとした講演を行った。

 日本自動車工業会が、自動車産業やクルマへの関心を高めてもらう狙いで、2013年から自動車メーカーの首脳が行っている「出張授業」の一環。この日は約400人の学生や同大関係者らが参加した。

 これからの取り組みとして、CO2排出のゼロ、交通事故のゼロという「2つのゼロ」について、燃料電池自動車と自動運転技術の開発状況や課題を説明した。そのうえで、ものづくりは「より多くの人に喜んでいただける製品を通じ、世界や世の中を変えることができる。皆さんも自分の夢にチャレンジしていただきたい」と呼び掛けた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161215-00000040-rps-bus_all

2016/12/15 光を使って水から資源を作る「人工光合成」 大学や企業で研究進む(THE PAGE)

 植物などが行う自然の「光合成」は、光を使って水とCO2からデンプンなど、植物が自らの成長に必要な栄養分と酸素を作り出す仕組みです。これに対し、人工光合成は、天然の光合成の働きをすべて再現するわけではありません。井上特任教授が監修した書籍『夢の新エネルギー「人工光合成」とは何か 世界をリードする日本の科学技術』(講談社)では、太陽光(可視光)を使うこと、水を原料にすること、光エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄える「エネルギー蓄積反応」により、炭水化物、水素、その他の高エネルギー物質を生成するこことと定義しています。

 井上特任教授によると、現在、国内外の研究機関で進められている人工光合成研究の方向性は、おおむね次の3種類に分かれます。
(1) 天然の光合成の使用

 シアノバクテリアなどの光合成を行う生物を活用。遺伝子操作などによって、水素をできるだけ大量に生成させる研究などが進められています。
(2) 半導体触媒の使用

 水の電気分解において、電極に用いた二酸化チタンなどの半導体に光を当てると、水が分解されて半導体電極から酸素が、別の電極から水素が発生する「ホンダ?フジシマ効果」を応用。水素の生成に加え、アンモニアの合成を研究する動きもあるそうです。

 「触媒」とは、特定の化学反応をうながす物質です。(2)の場合、水の分解という化学反応をうながす半導体が「触媒」にあたります。
(3) 金属錯体・色素分子触媒の使用 

 金属錯体や色素分子を触媒に採用。水素の生成に加えて、水とCO2を使って人造石油の原料になるCOなどを生成する研究が行われています。なお、井上特任教授は、この(3)の分野の研究で、従来よりも光に対する反応性が高いアルミニウム?ポルフィリン錯体を開発。今後もさらに高い反応の実現を目指しています。

 民間企業でも人工光合成の研究が進みつつあります。トヨタ自動車グループの豊田中央研究所は2011年9月、太陽光を用いて水とCO2から有機物を合成する人工光合成の実証に成功したと発表しました。同研究所によると、現時点で植物の光合成反応に匹敵する太陽光変換効率4.6%に到達しているそうです。このほか、東芝やパナソニック、富士通でも人工光合成の研究に取り組んでいます。

 この人工光合成、いつ実用化されるのでしょうか。井上特任教授は、今から30数年後の2050年を目標年に設定しています。2020年ごろに研究の方向をある程度絞り込み、2030年ごろからの実証研究、2040年ごろからのインフラ整備を経て、2050年の段階で、人工光合成を基盤とするエネルギーシステムが社会のエネルギー需要の1/3以上をまかなえる体制を構築する、という構想を描きます。

 思わず、「結構かかりますね」と言葉を返したところ、井上特任教授は、「実際に各家庭で水素を使って発電したり、燃料として使ったりするような時代の到来を想定すると、それくらいの時間がかかります」と説明。それだけに、「今の中高生には、自分たちが実現する、という気持ちを持って、この分野に入ってきてほしいですね」と、2050年ごろに壮年期を迎える今の若い世代に期待を寄せていました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161213-00000006-wordleaf-sctch

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