燃料電池ワールド Vol.2245 (2016/12/06 08:30)

水素チャンネル Home

■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.2245
■2016年12月06日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

※ホームページがダウンしました。回復に数日かかりそうです。それまで、「世界のヘッドライン」はお休みします。【再掲】
                 ◇
■世界のヘッドライン
□□□───────────────────────────
ホームページがダウンしたため、回復するまで休みます。【再掲】

■2016年12月05日のWEB LINK NEWS
□□□───────────────────────────

2016/12/05 昭和シェル、人工光合成で水と二酸化炭素から直接合成に成功(レスポンス)

 昭和シェル石油は、太陽光エネルギーで水と二酸化炭素から有用物質を直接合成する研究開発において、ガス拡散電極を用いて、常温常圧下において太陽光エネルギーだけで、炭化水素などの有用な資源を合成することに世界で初めて成功した。

 今回、燃料電池で使用されているガス拡散電極を使って、気体の二酸化炭素を直接反応させることに成功した。二酸化炭素が反応する電極には独自に開発した触媒を使った「ガス拡散電極」を用い、「光陽極」には半導体光触媒とソーラーフロンティア製CIS薄膜太陽電池との積層構造を利用した電極を用いて、疑似太陽光の照射下、メタンを太陽光エネルギー変換効率0.61%、エチレンを同0.1%で合成することに成功した。

 炭化水素への太陽光エネルギー変換効率は0.71%となり、自然界の植物の光合成と同レベル。この技術は気体の二酸化炭素を直接利用できる。

 同社では、このガス拡散電極を用いた人工光合成の研究を進め、2030年までに二酸化炭素から高効率で炭化水素やアルコールなど、有用物質を製造する技術を確立することを目指している。二酸化炭素の再利用による持続可能な社会の実現を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161205-00000042-rps-bus_all

2016/12/05 JXエネルギー、福岡県5か所目の水素ステーションを古賀市に開所(レスポンス)

 JXエネルギーは12月5日、福岡県古賀市のサービスステーション「Dr.Driveセルフ古賀店」に水素ステーションしたと発表した。

 同ステーションは、「Dr.Driveセルフ八幡東田店」、「Dr.Driveセルフ伊都店」、「Dr.Driveセルフ福岡空港店」、「Dr.Driveセルフ太宰府インター店」に続く、福岡県における同社5か所目の水素ステーション。既存のサービスステーションにオンサイト方式の水素ステーションを追加した。

 同社は、次世代自動車振興センター「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の採択を受けて、四大都市圏を中心に商用水素ステーションの整備を進めている。今回開所したDr.Driveセルフ古賀店を含め、同社の開所済みの水素ステーションは合計38か所となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161205-00000043-rps-bus_all

2016/12/05 水素をもっと簡単に生成、低温で可能な新しい触媒反応(スマートジャパン)

 早稲田大学理工学術院 関根泰教授らの研究グループは2016年12月1日、150度程度の低温度でメタンから水素を生成することに成功したと発表した。メタンと水蒸気のパラジウム(Pd)触媒を用い、反応系に弱電場をかけると低温度でも十分な速度で水素を生成できることを立証。この技術を活用することで、水素を簡便に生成しやすくなるという。

 化学反応の約9割程度は触媒反応である。触媒は反応速度を向上させるが、反応速度は一般には温度と活性化エネルギーに依存する。そのため、多くの触媒反応は高温で実施される。現在の水素製造は天然ガスの水蒸気改質反応により行われるが、この反応は天然ガスの主成分であるメタンと水蒸気の反応により二酸化炭素と水素を得る吸熱反応だ。一般的にこの反応は700度以上で行われている。

 この場合、水素の生成には高温環境が必要になる。そのためには高い耐熱性を有する材料を用いて生成プロセスを構築する必要が有ること、高温に長時間さらすことによる触媒の劣化、高温の熱を使い切るための多段の熱交換器の設置など、コスト増につながる要素が多く、実用には大きな障害があった。

 研究グループではこうした課題を解決する方法の1つとして、以前から弱い電場中における触媒反応に着目。これによりメタンの水蒸気改質のような高温を必要としてきた反応を、150?200度といった低い温度でも充分に速い速度で進行させられることを発見していたが、そのメカニズムは明らかになっていなかった。

 今回の研究では、電場の中で反応中の触媒の状態を観察することで、触媒表面に吸着した水を介して、プロトンが速やかに動き、プロトンの表面ホッピングが低温でも反応を促進していること、さらにこのプロトンと吸着分子との衝突が不可逆過程を生み出していることを発見し、新しい触媒反応メカニズムの立証に成功した。

 この触媒反応の応用範囲は広く、プロトンが絡む触媒反応であれば、水素製造だけでなく、水素が絡む反応や水が絡む反応を低温化させられる可能性があるとしている。また、従来の触媒反応に対し、外部から電極を挿入して電場を印加するだけで簡易に実施できるメリットもある。なお、現時点では水素と窒素からアンモニアを創り出す反応にも本メカニズムが適用可能であることがわかっているという。研究グループでは排気ガスと燃料を低温で反応させて自動車の総合エネルギー効率の向上を狙った研究を展開中だ。

 なお今回の研究成果は英Nature Publishing Groupのオンライン科学雑誌「Scientific Reports」に、2016年12月1日(現地時間)に掲載された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161205-00000011-biz_it_sj-bus_all

2016/12/05 復興五輪は「世界へのメッセージ」 小池知事、再生エネ活用プラン(産経新聞)

 東京都の小池百合子知事は4日、都内で行われた2020年東京五輪・パラリンピックと環境をテーマにしたシンポジウムに出席し、福島県など東日本大震災の被災地で生産された再生可能エネルギーを東京五輪で積極活用する方針を示した。小池氏は「世界へのメッセージになる」と述べ、“復興五輪”実現への強い思いをにじませた。

 小池氏は、「都が水素(エネルギー)活用のコストを精査している」と述べ、東京五輪の選手村と会場などを結ぶバスに燃料電池車を用いるプランも明かした。その上で、「(東京五輪は)将来の日本と東京が持続可能になるチャンスだ。課題は多いが進めていく」とした。

 シンポでは、大学教授ら5人の有識者が東京五輪での環境対策について提言。競技施設の省エネ化に関する情報公開の徹底などを求めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161205-00000059-san-soci

2016/12/05 トヨタ自動車が「EV事業企画室」を始動!電動化加速へ(clicccar)

 そのトヨタが今度はEV(電気自動車)の開発に向けて大きく動き出しました。12月1日付けでEVの開発や戦略を担当する「EV事業企画室」を社内に設置したのです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161205-00423003-clicccarz-bus_all

2016/12/05 ホンダの燃料電池車 クラリティ、米国リース価格は月々369ドル(レスポンス)

 ホンダの米国法人、アメリカンホンダは11月末、新型燃料電池車、『クラリティ フューエル セル』の米国でのリース価格を公表した。

 クラリティ フューエル セルの米国発売は、2016年末の予定。カリフォルニア州ロサンゼルスとオレンジ郡の一部ディーラーで、取り扱いを開始する。今回、同車のリース価格が、3年契約で月々369ドル(約4万1880円)、初回のみ2499ドル(約28万円)が必要、と公表された。なお、リース価格には、最大1万5000ドル(約170万円)分の水素燃料代が含まれる。

 アメリカンホンダのスティーブ・センター副社長は、「手頃なリース価格によって、クラリティ フューエル セルは多くの顧客に支持されるだろう」コメントしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161205-00000017-rps-ind

2016/12/05 【エコプロ16】佐藤琢磨、エコドライブをテーマとしたトークショー…ブリヂストン(レスポンス)

 ブリヂストンは、12月8日から10日の3日間、東京ビッグサイトで開催される「エコプロ2016?環境とエネルギーの未来展」にブースを出展する。

 また、資源を大切に使う取り組みとして、ランフラットタイヤやエアフリーコンセプトなどの環境技術イノベーションを紹介するほか、同社独自のITシステム「Tirematics」を活用した運送ソリューション、水素ステーションなどで使用される高耐圧性の水素充填用ホースなど、クリーンエネルギーと低炭素社会に貢献する製品・サービスを紹介する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161205-00000036-rps-ent

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□───────────────────────────
☆燃料電池・FCH部会 公開シンポジウム【再掲】
『ここまできた燃料電池の実用技術?要素技術・構成材料の進展?』

 (一財)大阪科学技術センター 燃料電池・FCH部会では12月12日(月)に公開シンポジウム『ここまできた燃料電池の実用技術?要素技術・構成材料の進展?』を開催します。水素・燃料電池分野の取組みについて最新の動向を聞く機会ですので、ぜひご参加下さい。
◇日 時:12月12日(月)13:00?17:30(シンポジウム)
           17:30?(交流会)
◇場 所:大阪科学技術センター 4階401会議室
◇定 員:120名
◇プログラム:
講演1 「英国Intelligent Energyの空冷燃料電池について」
     山川正高氏((株)IE JAPAN 代表取締役)
講演2 「燃料電池車”MIRAI”に採用されたカソード触媒技術」

     寺田智明氏((株)キャタラー 先進材料開発部FC開発室室長)講演3 「実用化段階におけるPEFC用イオン交換膜の課題と展望」

     大島隆夫氏(日本ゴア(株)パフォーマンス・ソリューションズ・ディビジョン プロダクトマネジャー)
講演4 「京セラにおける燃料電池セルの開発について」

     堀雄一氏(京セラ(株)総合研究所 SOFC開発部SOFC開発1課責任者)総合質疑 進行:江口浩一氏(京都大学教授・燃料電池・FCH部会 代表)

        稲葉 稔氏(同志社大学教授・燃料電池・FCH部会 代表)[交流会]17:30? 7階レストラン
◇参加費(会員外有料)

 シンポジウム参加費:・OSTEC賛助会員および研究会等会員、協賛団体会員 (企業)10,000円、(大学・公的研究機関)5,000円 ・その他一般参加:15,000円
 交流会参加費:3,000円
◇申込等詳細:燃料電池・FCH部会ホームページ
  http://www.ostec-tec.info/08/
[問合先]燃料電池・FCH部会 事務局
(一財)大阪科学技術センター 技術振興部 増山 (吉岡)

  E-mail:masuyama@ostec.or.jp TEL:06-6443-5320 FAX:06-6443-5319
◇主 催:一般財団法人大阪科学技術センター 燃料電池・FCH部会
◇協 賛(予定):(一社)エネルギー・資源学会、(公社)化学工学会関西支部、(公社)化学工学会エネルギー部会、(一社)近畿化学協会、(公社)電気化学会関西支部、(公社)電気化学会電池技術委員会、(一社)日本電機工業会、(一社)燃料電池開発情報センター、燃料電池実用化推進協議会

───────────────────────────────────

■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO pemdream
  連絡先:http://pemdream.com/index.php?contact%20us

 □アドレスの変更・解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」
のどちらかで解除の手続きを行ってください。pemdreamでの代行はできません。
  まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065319.html
  melma! http://melma.com/backnumber_39824/


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1