燃料電池ワールド Vol.2241 (2016/11/30 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.2241
■2016年11月30日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

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■世界のヘッドライン(10月05日)
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2016/10/05 米国エネルギー省の高官、ワシントンDCのナショナル・プレス・クラブで燃料電池電気自動車の説明

〔訳注〕ワシントン(WASHINGTON)発:米国エネルギー省(U.S. Department of Energy)エネルギー効率と再生可能エネルギー局(Office of Energy Efficiency and Renewable Energy:EERE)のデビット・フリードマン(David Friedman)副長官は10月5日、ナショナル・プレス・クラブでエネルギー省の水素と燃料電池プログラムの今後の計画について説明する。自動車メーカーや水素インフラ供給者と細心の計画と進捗状況について話し合う予定である。

2016/10/05 燃料供給ステーションの開所式でスターク・エリア地域交通局の革新的な水素燃料電池プログラムが一歩近づく〈PT〉

〔訳注〕カリフォルニア州外で最大の水素燃料電池バス艦隊を開始するスターク・エリア地域交通局(SARTA)の動きでは、連邦、州、地方の公務員や公共交通機関支援者、地元の指導者が当局の最先端の水素燃料供給ステーション開所式典に参加した。オハイオ州カントン(Canton)のゲートウェイ大通り(Gateway Boulevard)にあるSARTAの本部に建設されたこの施設は、2018年末までにSARTAの路線で定期的に使用される10台の水素燃料電池自動車(HFC vehicle)にサービスを提供する予定。開所式に参加した人々は記念式典の後、記者会見を行った。

2016/10/05 静かで清潔で持続可能な水素動力の道路清掃車、デューベンドルフの通りをきれいにする〈PT〉

〔訳注〕水素駆動の道路清掃車(road sweeper)が8月末から、デューベンドルフ(D〓bendorf)の通りを清掃する。スイス連邦材料試験研究所(Empa)ドライブ・コンセプト(Empa drive concept)によって共同開発され、改訂されたのは、パウル・シェーラー研究所(Paul Scherrer Institute)と道路清掃車の製造業者ブーハー・マニシパル社(Bucher Municipal)の共同作業に基づいている。実際に車両は2年間、デューベンドルフ市で試験されている。充電は、水素が再生可能な電気から作られるスイス連邦材料試験研究所で行われる。

2016/10/05 ドイツ政府、2016年から2026年の水素・燃料電池技術プログラムを発表〈PT〉

〔訳注〕ドイツ水素・燃料電池研究開発推進機構(NOW)発:連邦政府は本日、2016年から2026年までの水素・燃料電池技術に関する政府プログラムを決定した。閣僚間プログラムは、研究開発の継続性を保護する一方で、他方では最初の製品の市場活性化のために必要とする支援を提供している。ドイツ水素・燃料電池研究開発推進機構(National Organization Hydrogen Fuel Cell technology:NOW)の議長であるクラウス・ボノフ(Klaus Bonhoff)博士は、「政府プログラムは、2007年から2016年までの水素と燃料電池技術のための国立イノベーション・プログラム(NIP)の第一段階の成功を基盤にしている。NIPでは、例えば燃料電池車や燃料電池加熱装置の技術的成熟度は技術的にも経済的にも大きく進歩し、約500社の企業や団体と最新式の産業部門が設立された。NIP継続のための政府プログラムで定義された活動分野は、すでに始まっている市場拡大のための枠組みを提供する」と語っている。

2016/10/05 ホンダは水素と燃料電池の日を祝う;2016年末に発売される全く新しいクラリティ・フュエルセル・セダン〈PT〉

〔訳注〕トーランス(TORRANCE、カリフォルニア州)発:ホンダ(Honda)は、国のエネルギー保障を確実にして温室効果ガスの排出を削減する燃料電池と水素技術の認知度を増すために、全米水素・燃料電池デー(National Hydrogen and Fuel Cell Day)を祝うアメリカ中の組織と連携している。ホンダは、カリフォルニア市場の顧客に小売りリースを開始し、今年末までに新しい5人乗りの水素駆動車「クラリティ・フュエルセル」セダン(Clarity Fuel Cell sedan)を導入する予定である。「クラリティ・フュエルセル」の充填時間は約3〜5分である。

2016/10/05 エヌ・イー・エル社、ベルゲンに水素製造と2つの燃料ステーションを展開するために1980万ノルウェークローネの助成金を授与される〈PT〉

〔訳注〕オスロ(OSLO、ノルウェー)発:エヌ・イー・エル社(Nel ASA)の合弁会社のウノックス水素社(Uno-X Hydrogen AS)は本日、ノルウェーの公営企業イノーバ社(Enova SF)から1980万ノルウェークローネ(NOK)の助成金を授与されたと発表した。ウノックス水素社は、ノルウェーの水素ネットワーク拡張のために1つの水素製造施設と2つの水素燃料ステーションをベルゲン(Bergen)に設置した。

■2016年11月29日のWEB LINK NEWS
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2016/11/29 トヨタ、国策推進役への期待?水素社会見据えた「ミライ」発表(Bloomberg)「発表してしまえば、必ずやるのがトヨタだ」?2010年夏、トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)投入計画は、内山田竹志副社長(当時)のこの言葉で本格化した。1台1億円と言われた車両で開発陣が燃料電池システムのコストを約20分の1に下げるめどを立てたのはわずか数カ月前。公表は性急過ぎるとの社内の反対を抑え、同年11月、トヨタは5年後に1000万円を切る価格でFCVを発売すると発表した。背景には水素インフラ整備に向けて世論を形成する狙いがあった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161129-03668000-bloom_st-bus_all
※長文のため本文を。

2016/11/29 持ち運べる水素製造装置に、微細な金の粒子が水と反応(スマートジャパン)

 大阪大学の研究グループが金を触媒に使って、水から水素を製造する手法を開発した。直径が1.9ナノメートル(1ナノメートル=10億分の1メートル)程度の微細な金の粒子が水と有機化合物を反応させて水素を発生させる。

 有機化合物は工業用のシリコーンを製造する時に生じる副産物で「ヒドロラシン類」と呼ばれている。安価に大量に入手できるうえに、大気中でも安定している点が特徴だ。ヒドロラシン類の溶液の中に、金ナノ粒子を付着させた触媒を入れると水素ガスを発生する。

 この水素製造方法の特徴の1つは、金ナノ粒子触媒を溶液に出し入れすることによって水素の発生を制御できる点にある。外部からエネルギーを加える必要がなく、水素を必要なときに簡単に製造することが可能だ。微細な金ナノ粒子触媒と有機化合物の溶液で構成できるため、軽量のパッケージに入れて持ち運べる。一般的な化石燃料から水素を作る方法と違って、CO2(二酸化炭素)を排出しないメリットもある。

 研究グループによると、小型で軽量のポータブル水素製造装置として実用化が期待できる。ポケットサイズの燃料電池に組み込んで電力を作ることも可能になる。安定した有機化合物を使って長期に保管できることから、災害時の非常用電源として避難所に常備する用途などを想定している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161129-00000006-biz_it_sj-bus_all

2016/11/29 【オーストラリア】豪トヨタ、初の移動式水素ステーション(NNA)

 トヨタ・オーストラリア(豪トヨタ)は28日までに、オーストラリア国内で初めて、燃料電池自動車(FCV)「ミライ」の試験走行用に、大型トラックに搭載した移動式水素ステーションを公開した。国内各地での試験走行が可能になり、政府などへの燃料電池車の利点の売り込みと関連インフラ建設の推進を図る。地元各紙が報じた。

 豪トヨタは「ミライがわが社に来てから数カ月、移動式水素ステーションについては数週間前に運用を始めた」と述べた。現在は緊急事故に対応する当局担当者と接触しており、コンプライアンスや規正順守に向けた対応を説明していくとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161129-00000009-nna-asia

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆【燃料電池開発情報センター第22回寺子屋式 燃料電池講習会】【再掲】
◇日 時:12月5日(月)10:00〜16:30
◇場 所:中央大学 駿河台記念館
◇定 員:30名前後(定員になり次第締切りとさせて頂きます。)
◇締 切:11月25日(金)
◇プログラム:
10:00〜10:10 挨拶及び概況説明 FCDIC 事務局
10:10〜11:15 基礎編1(原理?触媒) 横浜国大(グリーン水素研) 石原 顕光
11:15〜11:40 基礎編2(電解質) FCDIC常任理事 吉武 優
11:40〜12:00 質疑応答
13:00〜13:50 燃料電池(PEFC)キットの組立・発電体験 FCDIC 事務局
14:00〜15:00 応用紹介 スマート水素ステーションについて
        埼玉県 エコタウン環境課 吉野 徳幸
15:00〜16:00 応用紹介 エネファームについて(仮)
        大阪ガス(調整中)
16:00〜16:30 総合質問
◇参加費(税込):FCDIC会員:12,000円、非会員:22,000円、学生:6,000円
◇問い合わせ・申込み:一般社団法人燃料電池開発情報センター 松田/塩澤fccon-xp☆fcdic.jp (☆を@にご変更ください)宛に、申込み用紙にご記入の上、メール添付にてお申し込みをお願い致します。
◇主 催:一般社団法人燃料電池開発情報センター
      TEL:03-6206-0231 FAX:03-6206-0232 
      URL:http://www.fcdic.com/

☆燃料電池・FCH部会 公開シンポジウム【再掲】
『ここまできた燃料電池の実用技術?要素技術・構成材料の進展?』

 (一財)大阪科学技術センター 燃料電池・FCH部会では12月12日(月)に公開シンポジウム『ここまできた燃料電池の実用技術?要素技術・構成材料の進展?』を開催します。水素・燃料電池分野の取組みについて最新の動向を聞く機会ですので、ぜひご参加下さい。
◇日 時:12月12日(月)13:00?17:30(シンポジウム)
           17:30?(交流会)
◇場 所:大阪科学技術センター 4階401会議室
◇定 員:120名
◇プログラム:
講演1 「英国Intelligent Energyの空冷燃料電池について」
     山川正高氏((株)IE JAPAN 代表取締役)
講演2 「燃料電池車”MIRAI”に採用されたカソード触媒技術」

     寺田智明氏((株)キャタラー 先進材料開発部FC開発室室長)講演3 「実用化段階におけるPEFC用イオン交換膜の課題と展望」

     大島隆夫氏(日本ゴア(株)パフォーマンス・ソリューションズ・ディビジョン プロダクトマネジャー)
講演4 「京セラにおける燃料電池セルの開発について」

     堀雄一氏(京セラ(株)総合研究所 SOFC開発部SOFC開発1課責任者)総合質疑 進行:江口浩一氏(京都大学教授・燃料電池・FCH部会 代表)

        稲葉 稔氏(同志社大学教授・燃料電池・FCH部会 代表)[交流会]17:30? 7階レストラン
◇参加費(会員外有料)

 シンポジウム参加費:・OSTEC賛助会員および研究会等会員、協賛団体会員 (企業)10,000円、(大学・公的研究機関)5,000円 ・その他一般参加:15,000円
 交流会参加費:3,000円
◇申込等詳細:燃料電池・FCH部会ホームページ
  http://www.ostec-tec.info/08/
[問合先]燃料電池・FCH部会 事務局
(一財)大阪科学技術センター 技術振興部 増山 (吉岡)

  E-mail:masuyama@ostec.or.jp TEL:06-6443-5320 FAX:06-6443-5319
◇主 催:一般財団法人大阪科学技術センター 燃料電池・FCH部会
◇協 賛(予定):(一社)エネルギー・資源学会、(公社)化学工学会関西支部、(公社)化学工学会エネルギー部会、(一社)近畿化学協会、(公社)電気化学会関西支部、(公社)電気化学会電池技術委員会、(一社)日本電機工業会、(一社)燃料電池開発情報センター、燃料電池実用化推進協議会

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