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□燃料電池ワールド Vol.2240
■2016年11月29日発行
◆燃料電池NPO pemdream
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■世界のヘッドライン(10月04日)
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2016/10/04 イタリアのグッド・エネルギー賞2016:ソリッドパワー社が称賛される〈PT〉
〔訳注〕ミラノ(Milan)発:昨日、第16回イタリア・エネルギー首脳会議(Italian Energy Summit)の開会式の朝の会合で、今年のグッド・エネルギー賞2016が紹介された。今回は、産業界、サービス、行政、新興企業の40社が参加した。イタリア北部の企業ソリッドパワー社(SOLIDpower)は、産業界(Industry)の分野で決勝に進出した。
2016/10/04 水素輸送、4年プロジェクトで成功へ押し上げる〈PT〉
〔訳注〕ロンドン水素ネットワーク拡張(London Hydrogen Network Expansion:LHNE)プロジェクトは、首尾よく締結され、プロジェクトの調査結果の概要を発表した。ノベート英国(Innovate UK、以前の技術戦略委員会)が共同出資した英国政府主導のイニシアチブであるロンドン水素ネットワーク拡張プロジェクトは、最初の公的にアクセス可能な最先端の高速充填(350〜700バール)水素燃料補給ステーションを提供し、350〜700バールで燃料を補給する第2の燃料供給ステーションを格上げした。プロジェクトはまた、多数のヒュンダイ(Hyundai)の水素燃料電池電気自動車を含め、レボルブ社(Revolve)が水素とディーゼルで動く二重燃料バンを設計するなど、ロンドン(London)に新しい水素自動車を配備した。エア・プロダクツ社(Air Products)が率いるこの共同事業体は、さらなる水素自動車およびインフラ・プロジェクトのための報告書を発表している。
2016/10/04 ネッドスタック燃料電池社、オランダのソルバス社SM12バス・プロジェクトに電力供給〈PT〉
〔訳注〕アーネム(Arnhem)発:ネッドスタック燃料電池技術社(Nedstack fuel cell technology B.V.)は、同社の8つのXXL陽子交換膜型燃料電池スタック(XXL PEM fuel cell stacks)をオランダで使う226kW/307hp級ハイブリッド電気バスに装備した。これらの燃料電池は、合計60kW以上の電力をバッテリーに供給する。バスはポーランドのバスメーカー、ソルバス社(Solbus)が製造し、オランダのバス事業社シンタス社(Syntus)が運営する。ネッドスタック社は、このプロジェクトでオランダのハイムーブ社(HyMove)と協力している。ハイムーブ社は、ネッドスタック社の燃料電池スタックを使用する航続距離延長システム(range extender)を提供した。いろいろな試験の末にバスは、アーネム(Arnhem)とアペルドーン(Apeldoorn)間のヘルデルラント州(province of Gelderland)でフル稼働の準備が整った。バスはこの程、ドイツへのツアーに使用され、今月、ハノーバー(Hannover)のIAAハノーバー国際商用車モーターショー(Hannover IAA)で展示される。
■2016年11月28日のWEB LINK NEWS
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2016/11/28 CO2を排出しない生活は可能か、既存住宅で実証開始(スマートジャパン)
大阪ガスと積水ハウスは2016年11月24日、共同で既存住宅をリノベーションし、CO2排出量ゼロとゼロエネルギーの達成を目指す実証実験に着手すると発表した。リノベーションした住宅で、実際に人が居住しながらゼロエネルギーを目指す実証実験は国内初になるという。実証期間は2016年12月1日から約2年半を予定している。
両社ではこれまでも家庭用部門の省エネルギー化を目的に、2011年2月?2014年5月にかけて住宅に設置した燃料電池・太陽電池・蓄電池を最適に制御し、省エネを図る実証実験を行ってきた。この実証で使用したのは新築住宅だが、3つの電池を活用することで年間を通じてCO2排出量をゼロにすることに成功している。
この実証に続いて、今回は既存住宅の省エネルギー化を目的に、リノベーション住宅でもCO2排出量ゼロかつゼロエネルギーの達成が可能かを検証していく狙いだ。エネルギーの効率利用だけでなく、居住者が快適かつ健康的に生活を送れるかどうかも重要な検証のポイントになる。
なお、この実証におけるゼロエネルギーとは、省エネおよび太陽光発電などの創エネにより、年間の一次エネルギー消費量がネットでゼロとなる住宅(ZEH)を意味する。政府は2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す方針を掲げている。
実証実験は奈良県北葛城郡王寺町の住宅で行う。軽量鉄骨造2階建、間取りは4LDK(延床面積 138.8平方メートル)で、居住者は3人である。まずリノベーションで窓を真空複層ガラスに交換して、1階床下と2階天井裏に断熱材を追加。これにより断熱性能を約12%向上させた。さらに居室毎の空調方式から、室間の温度差が小さいデシカント式の全館空調に変更している。居住者が転居せずに工事ができる範囲の改修となっている。
燃料電池を常にフル回転
一般的に住宅を改修し、快適性を向上させると、エネルギー消費量は増える傾向にあるという。今回の実証では燃料電池と太陽光発電システムなどを活用することで、快適性も維持しながらゼロエネルギーを目指す。
燃料電池は定格出力700W(ワット)の固体酸化物形(SOFC)を設置。今回の実証ではその運転方法を工夫する。家庭の使用電力量に合わせて運転するのではなく、常時定格出力で運転を行う。これにより最も良い発電効率を維持し、生み出す電気と熱を増加させる。
燃料電池が生み出す電力と熱が余剰になった場合はどうするのか。まず熱については、空調と給湯に活用していく。床暖房にも利用し、室内の垂直温度差を低減することで室内空間の快適性を高める。
一方の余剰電力については、太陽光発電システムの電力とともに逆潮流する。なお現在のFIT法では、調達対象となる太陽光発電などの電源と、燃料電池などの調達対象外の電源を同時逆潮流させることは認められていない。そこで今回の実証においては、太陽電池の逆潮流は非FIT電源として扱う。
冬季や夏季など、季節ごとの生活スタイルに合わせ各居住スペースに対して個別空調を行うことで、省エネを図りながらでヒートショックなどによる健康被害の抑制も目指す。スマートフォンなどの通信機器を活用し、空調を行う部屋を判断していく仕組みだ。また中間期には、センサーで取得した気温や湿度、風速などの情報をもとに外部環境に応じてシャッター、サッシなどを最適に制御する。これにより日射や通風で快適に過ごせるようにし、省エネを図る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161128-00000019-biz_it_sj-bus_all
2016/11/28 水素も地産地消…東芝が府中事業所に供給システムを建設、FCフォークリフト向け(レスポンス)
東芝は11月28日、府中事業所にて「水素エネルギー利活用センター」の建設を開始、2017年4月に運転を開始すると発表した。
水素エネルギー利活用センターは、再生可能エネルギー由来の水素を燃料電池車に供給する地産地消型水素供給システム「H2One事業所モデル」として設計。事業所内の太陽光発電と新たに設置する太陽光発電により水素を製造、圧縮・蓄圧して、事業所内で運用する燃料電池フォークリフトに充填する。東芝では同センターを、「H2One事業所モデル」の営業活動に活用し、工場、物流拠点、空港等への同モデル納入を目指す。
H2Oneは、同社独自の水素エネルギーマネジメントシステム「H2EMS」により、再生可能エネルギーと水素を活用して、電力を安定的に供給できるCO2フリーの自立型水素エネルギー供給システム。H2One事業所モデルでは、H2EMSに、新たに車両用の「水素需要予測アルゴリズム」を搭載。燃料電池車側の水素需要を予測することで水素の製造・圧縮量を最適に管理し、車両の水素充填ニーズに対応するとともに、事業所全体の水素貯蔵量を低減するなど省スペース化にも貢献する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161128-00000035-rps-bus_all
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆【燃料電池開発情報センター第22回寺子屋式 燃料電池講習会】【再掲】
◇日 時:12月5日(月)10:00〜16:30
◇場 所:中央大学 駿河台記念館
◇定 員:30名前後(定員になり次第締切りとさせて頂きます。)
◇締 切:11月25日(金)
◇プログラム:
10:00〜10:10 挨拶及び概況説明 FCDIC 事務局
10:10〜11:15 基礎編1(原理?触媒) 横浜国大(グリーン水素研) 石原 顕光
11:15〜11:40 基礎編2(電解質) FCDIC常任理事 吉武 優
11:40〜12:00 質疑応答
13:00〜13:50 燃料電池(PEFC)キットの組立・発電体験 FCDIC 事務局
14:00〜15:00 応用紹介 スマート水素ステーションについて
埼玉県 エコタウン環境課 吉野 徳幸
15:00〜16:00 応用紹介 エネファームについて(仮)
大阪ガス(調整中)
16:00〜16:30 総合質問
◇参加費(税込):FCDIC会員:12,000円、非会員:22,000円、学生:6,000円
◇問い合わせ・申込み:一般社団法人燃料電池開発情報センター 松田/塩澤fccon-xp☆fcdic.jp (☆を@にご変更ください)宛に、申込み用紙にご記入の上、メール添付にてお申し込みをお願い致します。
◇主 催:一般社団法人燃料電池開発情報センター
TEL:03-6206-0231 FAX:03-6206-0232
URL:http://www.fcdic.com/
☆燃料電池・FCH部会 公開シンポジウム【再掲】
『ここまできた燃料電池の実用技術?要素技術・構成材料の進展?』
(一財)大阪科学技術センター 燃料電池・FCH部会では12月12日(月)に公開シンポジウム『ここまできた燃料電池の実用技術?要素技術・構成材料の進展?』を開催します。水素・燃料電池分野の取組みについて最新の動向を聞く機会ですので、ぜひご参加下さい。
◇日 時:12月12日(月)13:00?17:30(シンポジウム)
17:30?(交流会)
◇場 所:大阪科学技術センター 4階401会議室
◇定 員:120名
◇プログラム:
講演1 「英国Intelligent Energyの空冷燃料電池について」
山川正高氏((株)IE JAPAN 代表取締役)
講演2 「燃料電池車”MIRAI”に採用されたカソード触媒技術」
寺田智明氏((株)キャタラー 先進材料開発部FC開発室室長)講演3 「実用化段階におけるPEFC用イオン交換膜の課題と展望」
大島隆夫氏(日本ゴア(株)パフォーマンス・ソリューションズ・ディビジョ
ン プロダクトマネジャー)
講演4 「京セラにおける燃料電池セルの開発について」
堀雄一氏(京セラ(株)総合研究所 SOFC開発部SOFC開発1課責任者)総合質疑 進行:江口浩一氏(京都大学教授・燃料電池・FCH部会 代表)
稲葉 稔氏(同志社大学教授・燃料電池・FCH部会 代表)[交流会]17:30? 7階レストラン
◇参加費(会員外有料)
シンポジウム参加費:・OSTEC賛助会員および研究会等会員、協賛団体会員 (企業)10,000円、(大学・公的研究機関)5,000円 ・その他一般参加:15,000円
交流会参加費:3,000円
◇申込等詳細:燃料電池・FCH部会ホームページ
http://www.ostec-tec.info/08/
[問合先]燃料電池・FCH部会 事務局
(一財)大阪科学技術センター 技術振興部 増山 (吉岡)
E-mail:masuyama@ostec.or.jp TEL:06-6443-5320 FAX:06-6443-5319
◇主 催:一般財団法人大阪科学技術センター 燃料電池・FCH部会
◇協 賛(予定):(一社)エネルギー・資源学会、(公社)化学工学会関西支部、(公社)化学工学会エネルギー部会、(一社)近畿化学協会、(公社)電気化学会関西支部、(公社)電気化学会電池技術委員会、(一社)日本電機工業会、(一社)燃料電池開発情報センター、燃料電池実用化推進協議会
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□毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
□編集・発行:燃料電池NPO pemdream
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