燃料電池ワールド Vol.2214 (2016/10/20 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.2214
■2016年10月20日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

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■世界のヘッドライン(08月31日)
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2016/08/31 インフィニティ社、先進的燃料電池開発のためにアメリカ航空宇宙局の契約を授与される〈PT〉

〔訳注〕ウィンザー(WINDSOR、コネチカット州)発:インフィニティ燃料電池・水素社(Infinity Fuel Cell and Hydrogen, Inc.)は本日、航空宇宙局(NASA)グレン研究センター(Glenn Research Center)は、可能な大型打ち上げロケット(Space Launch Systems:SLS)車両用の、より具体的には検査アッパー・ステージ(Exploration Upper Stage:EUS)に電力を供給するための、非大気依存推進(air independent)燃料電池のさらなる発展に資金を提供する、と発表した。インフィニティ社は、高度な製品水分除去(Advanced Product Water Removal:APWR)技術を改善するためだけではなく、先進的な特許を取得した非フロースルー(Non Flow Through:NFT)燃料電池スタックを支援する小規模技術革新研究(Small Business Innovative Research:SBIR)フェーズ3の資金を活用する。

2016/08/31 ニコラ・モーター社、アメリカとカナダのクラス8トラックは水素燃料電池で駆動し、100%排出フリーであると発表〈PT〉

〔訳注〕ソルトレイク・シティ(SALT LAKE CITY)発:ニコラ・モーター社(Nikola Motor Company)はこのほど、同社の電動車両で排出ゼロを達成した、と発表した。ニコラ・モーター社は本日、アメリカとカナダの市場で使われる電動車両は、特注の水素電気800V燃料電池で駆動され、ニコラ社のクラス8(class 8)の水素トラックは他で作られたディーゼル・トラックより強力である、と発表した。

2016/08/31 ゼネラル・モーターズ社と米国陸軍、10月に燃料電池トラックを明らかにする〈PT〉

〔訳注〕ウォレン(WARREN、ミシガン州)発:ゼネラル・モーターズ社(General Motors)と米国陸軍戦車車両研究開発技術センター(U.S. Army Tank Automotive Research, Development and Engineering Center:TARDEC)は10月、ワシントン州の合衆国陸軍協会(Association of the United States Army:AUSA)秋季会合でシボレー コロラド(Chevrolet Colorado)ベースの燃料電池電気自動車を明らかにする。陸軍は2017年に、ユーザーの評価や実証を実施する予定である。

2016/08/31 中国広東省党書記胡主席、雲浮市にバラード社が計画している合弁会社の予定地を訪問〈PT〉

〔訳注〕バンクーバー and 雲浮市(VANCOUVER, British Columbia and YUNFU, China)発:バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は本日、広東省雲浮市(Yunfu, Guangdong Province)の雲浮市産業移転パークに広東共同新水素電力技術社(Guangdong Nation Synergy Hydrogen Power Technology Co. Ltd.:Synergy)とともにバラード社が計画している合弁会社の予定地を訪問するために、中国広東省党書記、胡春華主席(Mr. Hu Chunhua)と彼の代表団に合流した。胡主席の代表団は、広東共同新水素電力技術社の燃料電池モジュール組み立て工場と仏山市飛馳汽車製造有限公司(Foshan Feichi Automobile Manufacturing Co. Ltd.)の燃料電池バス組み立て作業を見学した。

■2016年10月19日のWEB LINK NEWS
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2016/10/19 迫り来る電力・ガス産業の構造変化、経営リスクと成長ポテンシャルが交錯(スマートジャパン)

 注目すべき「電力・ガス基本政策小委員会」の第1回会合が10月18日に開かれた。電力とガスの小売全面自由化の進展状況などを確認した最後に、電力・ガス産業の将来像の検討に着手する方針を打ち出した。2020年代の初めに完了する電力・ガスシステム改革の次の産業構造を描くことが目的だ。

 なぜ2030年に向けた産業構造の将来像を検討する必要があるのか。そこには政府の強い危機感が表れている。長年にわたって規制に守られてきた電力・ガス市場の改革を進める中で、想定以上の構造変化が起こり始めたからだ。需要の減少が続く一方、供給面では再生可能エネルギーの拡大と化石燃料の価格下落が急速に進んでいる。

 政府が2015年4月に策定した2030年度の電力需給構造の見通しは早くも修正を迫られている。経済成長に合わせて長期的に需要が増えていく予測を立てたものの、現実には省エネ技術の進展や企業・家庭の節電対策によって減少していく可能性が大きくなった。

 供給面では電源構成の見直しが避けられない。需要が減少すれば2030年度の発電量も少なくて済む。再生可能エネルギーの比率が想定を上回って、原子力の比率が大幅に下がることは確実な状況だ。

 さらに電源構成に入っていないガスコージェネレーション(熱電併給)や燃料電池の普及が見込まれる。再生可能エネルギーによる電源と合わせて、電力会社に依存しない分散型の電源が2030年度には30%以上に達している可能性が大きい。

 そうなると、大規模な火力発電所や原子力発電所を事業基盤に据える電力会社の経営は厳しくなるばかりだ。同様に需要の伸び悩みと自由化による市場競争にさらされるガス会社の経営環境も大きく変化していく。政府が電力・ガス産業の将来に不安を抱くのは当然である。
先端技術で海外市場を開拓できるか

 これから始まる将来像の検討の中で、重要なポイントは2つある。1つは海外を含めて成長のポテンシャルがある新市場の開拓、もう1つは電力市場を形成する発電・送配電・小売の枠組みが抜本的に変わる可能性だ。国内のみならず海外と結ぶ送配電ネットワークの拡大も現実味を帯びていく。

 ガスの市場では小売全面自由化が始まる前から、全国で200社を超える会社が都市ガスを販売してきた。今後は電力と都市ガスを組み合わせて地域密着型のサービスを展開していく。もはや大手の電力会社とガス会社は従来の事業構造のままで将来を生き抜くことはむずかしくなった。

 2030年に向けて海外に進出するか、地域の事業者と連携するか、あるいは大手同士で事業を統合してスケールメリットで勝負するか。長期の戦略を早く打ち出して、スピーディに構造改革を進めるターニングポイントが近づいている。政府の委員会は2016年度内に、電力・ガス産業の将来像をまとめる予定だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161019-00000009-biz_it_sj-bus_all

2016/10/19 横浜ゴム、ゴム・エラストマー技術展に BluEarth-1 EF20 などを出展(レスポンス)

 横浜ゴムは、10月25日から28日まで北九州市の西日本総合展示場・新館で開催される「IRC 2016 Kitakyushu ゴム・エラストマー技術展」に出展する。

 ホース配管では、燃料電池自動車向けの水素ガス充填用ホース「ibar HG」シリーズ、環境負荷が低い次世代冷媒「HFO-1234yf」に対応したカーエアコン用ホース「AC6B 11」を紹介。工業資材では優れた耐摩耗性を実現したコンベヤベルト「Tuftex α」や原油・石油製品の海上移送で使用するマリンホースの模型を展示する。新技術ではバイオマスから合成ゴムの原料となるブタジエンおよびイソプレンを合成することに成功した2つの技術を紹介。同技術によって石油への依存度が低減でき二酸化炭素削減に貢献できる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161019-00000012-rps-bus_all

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第9回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
テーマ:高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して (2)

 触媒学会燃料電池関連触媒研究会では燃料電池に関連した触媒技術を研究対象とし、高活性/高耐久性触媒、低コスト化を含めた触媒合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析技術等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナーは燃料電池用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションでは参加者が親しく討論します。FCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化は不十分であり、これらを同時に高めることが燃料電池の低コスト化と広い普及への鍵となります。

 第9回宿泊セミナーでは水素社会と水素製造用触媒の耐久性、エネファーム用セルの耐久性、IL SEMを用いたカソード環境でのPt系触媒の変化とその高耐久性化手法、in-situ TEMによるナノ材料観察、カーボン担体の高耐久性化、XAFSによるPt系触媒の解析およびナノクラスターPtの触媒活性について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇日 時:10月21日(金)12:30 ?10月22日(土)12:00
◇場 所:静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333

  アクセス https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇日 程:
1日目10/21 (金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)

 12:40〜13:40 定置用燃料電池水素製造用触媒の耐久性 (国際石油開発帝石 原田亮氏)

 13:40〜14:40 大阪ガスにおけるPEFCセルの耐久性評価研究 (大阪ガス 山崎修氏)

 15:00〜16:00 IL-FE-SEMによるPt触媒の劣化解析と表面修飾炭素材料を用いる触媒開発(大分大学 衣本先生)

 16:00〜17:00 TEM内その場観察法とそのナノ材料への応用 (大阪大学 保田先生)
・セッション2 (ナイトセッション) ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
 18:30〜21:00 ポスターセッション&自由討議
 〜22:30 自由討議
2日目10/22(土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)

 8:30〜9:30 マリモカーボンの特性と燃料電池への適用 (茨城大学 江口先生)

 9:30〜10:30 放射光X線吸収法による燃料電池Pt系触媒の解析と設計指針 (立命館大学 折笠先生)

 10:50〜11:50 非魔法数Ptクラスターが示す特異的な触媒活性 (東京工業大学 今岡先生)
◇お申込みについて:
・参加申し込みとポスター発表申し込み締め切り:10月14日 (金)
・発表要旨の締め切り:10月17日 (月)

 A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上、下記西村までメールで送付してください。
・参加費:一般会員 23,000円, 一般非会員30,000円, 学生5,000円
・宿泊費:7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先:氏名、所属、連絡先 (住所、電話、メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください。

 同志社大学 西村メール: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp  電話: 0774-65-6589
・セミナー開催案内web
http://www.cstf.kyushu-u.ac.jp/~ishihara-lab/FC_kenkyukai2/  

☆【燃料電池開発情報センター第31回セミナー】【再掲】
「これからの燃料電池 ?新材料から大型・高温システムまで?」
◇日 時:11月21日(月)10:00〜16:45
◇場 所:中央大学 駿河台記念館2F 285号室
◇定 員:120名 (定員になり次第締切りとさせて頂きます。)
◇プログラム:
・セッション1
 1.バイオ燃料電池の現状と将来について
  10:00〜10:50 東京農工大学 中村 暢文氏
 2.大型水素FC開発について
  10:50〜11:40 東芝燃料電池システム(株) 公野 元貴 氏
・セッション2
 3.高機能フッ素系新電解質ポリマー
  13:00〜13:50 旭硝子(株) 本村 了氏
 4.PEFC用高温膜:炭化水素系について
  13:50〜14:40 上智大学 陸川 政弘氏
・セッション3
 5. LAGaO3を用いる低温作動型SOFC
  14:50〜15:40 九州大学 石原 達己氏
 6. SOFCハイブリットシステムの分散化電源としての役割
  15:40〜16:30 三菱日立パワーシステムズ(株) 岩田 光由氏
◇参加費(税込)テキスト付: FCDIC会員:11,000円、非会員:21,000円、学生:5,000円
◇申込み:fc-seminar☆fcdic.jp (☆印は@に読み替て下さい)宛,11月11日(金)迄に、申込み用紙にご記入の上、メール添付にてお申し込みをお願い致します。
◇主催:一般社団法人燃料電池開発情報センター セミナー担当
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町一丁目19番地 お茶の水ビジネスビル1階TEL:03-6206-0231 FAX:03-6206-0232 
メール:fc-seminar☆fcdic.jp(☆を@にご変更ください) URL:http://www.fcdic.com/

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