燃料電池ワールド Vol.2211 (2016/10/17 09:00)

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□燃料電池ワールド Vol.2211
■2016年10月17日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

【PR】自称、「燃料電池の駆け込み寺」 株式会社ケミックス

    TEL:042・765・8800 http://www.chemix.co.jp/
                 ◇
■世界のヘッドライン(08月26日)
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2016/08/26 アメリカ航空宇宙局、燃料電池で飛ぶ電気飛行機を研究〈PT〉

〔訳注〕アメリカ航空宇宙局(NASA)の研究者は、超効率的で低排出の航空用動力を促進する「FUELEAP (Fostering Ultra-Efficient Low-Emitting Aviation Power)」のアイデアの一つとして、標準的な炭化水素系航空ガスから水素を、そして空気から酸素を取り、その後、すべての電気またはハイブリッド電気飛行機に電力を供給するために電気を生成する二つの要素を結合する燃料電池の新しい種類(type)を探している。

2016/08/26 ITMパワー社、アルコラ・エナジー社と水素燃料供給契約を結ぶ〈PT〉

〔訳注〕ITMパワー社(ITM Power)は、アルコラ・エナジー社(Arcola Energy)と、kg当たり10ポンドで水素を供給する燃料契約を結んだ、と発表した。これは、シンビオ・エフセル社(Symbio FCell)とアルコラ・エナジー社が10月01日に契約した後続の契約である。「グリーン水素用のkg当たり10ポンドの価格は、イギリスで最も低価格の水素である」とアルコラ・エナジー社のCEOベン・トッド(Ben Todd)博士はコメントした。

2016/-8/26 ドイツ経済省、燃料電池暖房システムの新しい資金計画を始める〈PT〉

〔訳注〕ベルリン(Berlin)発:ドイツ経済省は、燃料電池暖房システムを支援するための新しい計画を始めた。「ボイラー室のエネルギー方向転換(The energy turnaround in the boiler room)」と題された新しい資金調達計画の目的は、市場で先駆的な燃料電池技術を確立することである。この技術は、高効率に、電力と熱の両方を同時に生産することができる。

■2016年10月14〜16日のWEB LINK NEWS
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2016/10/14 14日の朝刊(都内最終版)☆2(時事通信)
【日刊工業】
◆人工光合成 変換効率3% 水から水素 CO2有効活用へ NEDOなど(1)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161014-00000001-jijnb_he-bus_all

2016/10/14 大阪ガスが取り組む、IoTを活用した「エネファーム」の新たなバリュー創出(ビジネス+IT)

 IoTをビジネスに活用し、新たな価値を創造する企業が登場し始めている。その動きは、安価で拡張性に優れるクラウド基盤の台頭によってさらに加速している。AWSに関するさまざまな事例、最新技術等を紹介するカンファレンス「AWS Summit Tokyo 2016」に、大阪ガス リビング事業部 商品技術開発部の八木 政彦氏が登壇。同社の家庭用燃料電池「エネファーム」のIoTを活用した新サービスの構築について語った。
●家庭用燃料電池「エネファーム」のIoTの取り組み
●「コスト」と「実績」の2点が決め手
●オンプレだと1か月以上かかる本番環境のコピーが、AWSは「数時間」
●IoTで収集したデータからさらなる付加価値を創出
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161014-00032777-biz_plus-bus_all
※長文のため、本文を。

2016/10/14 BMWの燃料電池車はオリンピックの年に登場?(日経トレンディネット)

 BMWジャパンは2016年9月26日に、2020年の販売を目指して開発中の燃料電池車(FCV)を日本で初公開した。実験車のパワーソースは最高出力150kW(200ps)を発揮し、0-100km/h加速は8.4秒、最高速度は180km/hだという。
水素タンクなどのメカニズムはBMW独自開発

 BMWのFCV開発にはトヨタとの協業による部分が多いようで、例えば発電に必要なFCスタックはトヨタが開発したものだ。もちろん、システムすべてがトヨタの開発製品というわけではなく、駆動モーターや高電圧バッテリー、水素タンクなどはBMWが独自に開発している。

 またBMWは、水素を利用する2種類のシステムを開発中という。一つはトヨタが採用する700bar(約700気圧)という高圧の水素ガスを利用するシステム「CGH2(Compressedgaseous hydrogen;圧縮水素)」で、この場合、連続航続距離は約450kmだという。もう一つはBMWが独自に開発するとても低い温度(マイナス200℃以下)の水素ガスを350barまで圧縮して利用するシステム「CCH2(Cryo-compressed Hydrogen;極低温圧縮水素)」で、こちらの航続距離は約700km。両システムの違いは、水素タンクにためるときの水素の量にあり、CGH2システムの搭載量は4.5kgだが、CCH2のほうはより多くの7.1kgの水素を搭載できる。

 一見、CCH2のほうがよさそうだが、マイナス200℃以下という低い温度なので車載システムが複雑化するというデメリットがある。一方で水素ステーションは簡素化できるなど、インフラ面ではメリットがあるという。
ユーザーの環境意識は高いがコスト面では厳しい現実

 公開されたFCVはドイツ国内での公道実験だけでなく、既に海外での極寒テストや酷暑テストなども実施。技術的な問題はクリアしているというが、コストという大きな課題が残されている。BMWの調査によれば、顧客はゼロエミッションビークルに現行車同等以上の性能と、1割アップ程度の価格を望んでいる。また環境意識は高いものの、コストについては厳しい意識を持っていることが分かっているという。このためBMWとしては、2020年に市販化するFCVの価格は、既存のEVモデル+α程度に収まるようにしたいとのことだ。
●生産も含めて完全なゼロエミッションビークルを目指す

 トヨタと協業したのは燃料電池車開発の効率化だけでなく、インフラ整備を含め業界スタンダードを確立し、燃料電池車の普及を促進する狙いもある。

 ドイツは、政府主導で厳しい環境計画を打ち出しており、風力や太陽光発電などを積極的に取り入れ、自然エネルギーの安定した供給を目指している。この自然エネルギーの導入が計画通りに進めば、余剰電力を水素の生産に活用でき、製造から走行まで完全なゼロエミッションビークルが実現するとしている。そのためにはFCVの投入と同時に、再生可能なエネルギーによるインフラの構築を進める必要があるのだ。

 BMWは、製造から廃車まで環境負荷の少ないEVである「BMW i」を投入するなど、ゼロエミッションビークルの導入には意欲的なメーカーの一つである。まだ市場に投入はしていないが、市販車ベースのものを見せてくれたことで、より燃料電池車のリアルなものに感じさせてくれたのも確かだ。トヨタと手を携えて“燃料電池車のスタンダード”を構築できれば、世界各地の市場で、一気に主役へ躍り出る可能性も十分にありそうだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161014-44319164-trendy-ind

2016/10/14 電力を安定供給 自立型水素供給車公開/富山(チューリップテレビ)
 地震や災害が発生しライフラインが寸断されても安心です。

 再生可能エネルギーと水素を利用し電力を供給できる「自立型水素供給車(じりつがたすいそきょうきゅうしゃ)」が県内で、公開されました。

 この自立型水素供給車は電気メーカーの「東芝(とうしば)」が今年4月に開発したものです。

 車は、太陽光などの再生可能エネルギーと水素を利用して電力を生み出すため、地震や災害が発生しライフラインが切断した場合でもエネルギー供給が可能だということです。

 現在、車両は国内に1台しかないため、早期での導入は難しいものの、県では、今後、導入を検討していきたい考えです。

 この自立型水素供給車は15日から高岡テクノドームで開催される「とやま環境フェア」で展示されます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161014-00010004-tuliptv-l16

2016/10/15 光触媒は日本のお家芸!人工光合成で世界最高水準に(ニュースイッチ)NEDOなど、水から水素生成で変換効率3%達成

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と三菱化学などの研究グループは、光触媒を使って水から水素を生成する人工光合成で世界最高水準となる3%の太陽光エネルギー変換効率を達成した。2015年3月に2%へ到達後、光触媒の作り方を改善して1年半で1ポイント向上させ、植物の光合成の10倍に高めた。寿命も延ばし、水素発生を安定化させた。今後は21年度に実用化の水準となる10%を目指す。

 光触媒は光を吸収すると強力な酸化力が発生する物質。外壁のコーティング剤に使われる光触媒は酸化力で汚れを浄化する。NEDOの人工光合成装置は水中に光触媒を入れて光を照射し、酸化力で水を分解して水素を取り出す。

 30年ごろを想定する商業運転では、火力発電所の排気から回収した二酸化炭素(CO2)と、人工光合成プラントで生成した水素を合成し、化学原料のオレフィンを作る。実現すると温暖化を招くCO2、水、太陽光から樹脂製品を製造できるようになる。

 NEDOと開発する人工光合成化学プロセス技術研究組合には三菱化学、富士フイルム、三井化学、住友化学、TOTO、国際石油開発帝石、ファインセラミックスセンターが参画。東京大学の堂免一成教授らが協力する。

 日本では人工光合成の研究が活発で、パナソニック、東芝、豊田中央研究所がCO2と水から有機物を生成する装置の開発を進めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161015-00010004-newswitch-sctch

2016/10/15 多形構造社会に向けて?ポリモルフィック・プレイスの時代―(オルタナ)池田:山本さんは、スマートハウスとパッシブハウスという本を編集されていますね。冒頭に、住宅とエネルギー、そして、快適、健康という書き出しがありました。ハウスのスマート化とはどのようなことでしょう。
山本:スマート化と呼ばれる情報技術の進展、3.11を契機としたエネルギー問題、地球温暖化や高齢化の中で、これからの家について考え、二つの手法からアクセスしたのがスマートハウスとパッシブハウスです。この本の中で、「スマートハウス」とは、ソーラーパネルを屋根に設置したり、エネファームなどを使って創エネし、最新家電等により自ら積極的に快適な環境をつくる家を総称しています。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161015-00010000-alterna-soci

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第9回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
テーマ:高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して (2)

 触媒学会燃料電池関連触媒研究会では燃料電池に関連した触媒技術を研究対象とし、高活性/高耐久性触媒、低コスト化を含めた触媒合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析技術等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナーは燃料電池用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションでは参加者が親しく討論します。FCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化は不十分であり、これらを同時に高めることが燃料電池の低コスト化と広い普及への鍵となります。

 第9回宿泊セミナーでは水素社会と水素製造用触媒の耐久性、エネファーム用セルの耐久性、IL SEMを用いたカソード環境でのPt系触媒の変化とその高耐久性化手法、in-situ TEMによるナノ材料観察、カーボン担体の高耐久性化、XAFSによるPt系触媒の解析およびナノクラスターPtの触媒活性について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇日 時:10月21日(金)12:30 ?10月22日(土)12:00
◇場 所:静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333

  アクセス https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇日 程:
1日目10/21 (金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)

 12:40〜13:40 定置用燃料電池水素製造用触媒の耐久性 (国際石油開発帝石 原田亮氏)

 13:40〜14:40 大阪ガスにおけるPEFCセルの耐久性評価研究 (大阪ガス 山崎修氏)

 15:00〜16:00 IL-FE-SEMによるPt触媒の劣化解析と表面修飾炭素材料を用いる触媒開発(大分大学 衣本先生)

 16:00〜17:00 TEM内その場観察法とそのナノ材料への応用 (大阪大学 保田先生)
・セッション2 (ナイトセッション) ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
 18:30〜21:00 ポスターセッション&自由討議
 〜22:30 自由討議
2日目10/22(土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)

 8:30〜9:30 マリモカーボンの特性と燃料電池への適用 (茨城大学 江口先生)

 9:30〜10:30 放射光X線吸収法による燃料電池Pt系触媒の解析と設計指針 (立命館大学 折笠先生)

 10:50〜11:50 非魔法数Ptクラスターが示す特異的な触媒活性 (東京工業大学 今岡先生)
◇お申込みについて:
・参加申し込みとポスター発表申し込み締め切り:10月14日 (金)
・発表要旨の締め切り:10月17日 (月)

 A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上、下記西村までメールで送付してください。
・参加費:一般会員 23,000円, 一般非会員30,000円, 学生5,000円
・宿泊費:7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先:氏名、所属、連絡先 (住所、電話、メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください。

 同志社大学 西村メール: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp  電話: 0774-65-6589
・セミナー開催案内web
http://www.cstf.kyushu-u.ac.jp/~ishihara-lab/FC_kenkyukai2/  

☆【燃料電池開発情報センター第31回セミナー】【再掲】
「これからの燃料電池 ?新材料から大型・高温システムまで?」
◇日 時:11月21日(月)10:00〜16:45
◇場 所:中央大学 駿河台記念館2F 285号室
◇定 員:120名 (定員になり次第締切りとさせて頂きます。)
◇プログラム:
・セッション1
 1.バイオ燃料電池の現状と将来について
  10:00〜10:50 東京農工大学 中村 暢文氏
 2.大型水素FC開発について
  10:50〜11:40 東芝燃料電池システム(株) 公野 元貴 氏
・セッション2
 3.高機能フッ素系新電解質ポリマー
  13:00〜13:50 旭硝子(株) 本村 了氏
 4.PEFC用高温膜:炭化水素系について
  13:50〜14:40 上智大学 陸川 政弘氏
・セッション3
 5. LAGaO3を用いる低温作動型SOFC
  14:50〜15:40 九州大学 石原 達己氏
 6. SOFCハイブリットシステムの分散化電源としての役割
  15:40〜16:30 三菱日立パワーシステムズ(株) 岩田 光由氏
◇参加費(税込)テキスト付: FCDIC会員:11,000円、非会員:21,000円、学生:5,000円
◇申込み:fc-seminar☆fcdic.jp (☆印は@に読み替て下さい)宛,11月11日(金)迄に、申込み用紙にご記入の上、メール添付にてお申し込みをお願い致します。
◇主催:一般社団法人燃料電池開発情報センター セミナー担当
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町一丁目19番地 お茶の水ビジネスビル1階TEL:03-6206-0231 FAX:03-6206-0232 
メール:fc-seminar☆fcdic.jp(☆を@にご変更ください) URL:http://www.fcdic.com/

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