燃料電池ワールド Vol.2198 (2016/09/27 09:24)

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□燃料電池ワールド Vol.2198
■2016年09月27日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

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    TEL:042・765・8800 http://www.chemix.co.jp/
                 ◇
■世界のヘッドライン(08月09日)
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2016/08/09 コスト効率に優れた高分子電解質型燃料電池に向けて〈PT〉

〔訳注〕我々は、ハイブリッドや電気、自動運転の車時代に入っているのだが、関心は次世代燃料電池技術を見つけることに留まっている。近年、燃料電池研究と開発努力は、新しい素材や適切な水と熱管理の開発をとおして性能の改善とコスト削減に集中されていた。この目的に向かって、バークレー研究所(Berkeley Lab)の科学技術計算施設であるNERSC (National Energy Research Scientific Computing Center) センターの研究チームは、密度関数理論(density functional theory:DFT)計算を使って、燃料電池の一つのタイプの高分子電解質型燃料電池(polymer electrolyte fuel cells:PEFCs)がより効率的にコストを削減できることを実証した。ただ一つの主要な材料であるプラチナ(platinum)の量を減らすことが、より効率的に、よりコスト削減を達成することができる。彼らの発見は、4月28日、ジャーナル「材料科学A(Materials Chemistry A )」の表紙論文として発表された。

2016/08/09 燃料電池にもっと活力をつけるためにナノテクノロジーを使う〈PT〉

〔訳注〕デビッド・ソールスベリー(David Salisbury、バンダービルド大学)発:ホンダ(Honda)とトヨタ(Toyota)が米国市場に燃料電池自動車を導入しているのと同時に、バンダービルト大学(Vanderbilt University)、日産北アメリカ社(Nissan North America)、ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)は、燃料電池にもっと活力をつけるよう設計した新技術を開発するチームを立ち上げた。このプロジェクトは、燃料電池能力と耐久性、水素貯蔵技術を前進させる先月発表した1300万ドルのエネルギー省(Department of Energy)プログラムの一環である。450万ドルの協力は、Peter Pintauroと、バンダービルド大学で化学工学(Chemical Engineering)の教授のH. Eugene McBrayerが開発した新しいナノ繊維マット技術に基づいている。それは、燃料電池に使う従来の触媒層より安く、より長持ちするナノファイバー電極は燃料電池の電圧出力を30%上げる。

2016/08/09 寧波SOFCMANエナジー社、燃料電池スタック・モジュールの効率で世界記録を達成〈PT〉

〔訳注〕SOFCMAN社は、単一のホット・ボックス構成で200kW級固体酸化物型燃料電池(SOFC)システムを開発している。システムは、192層のスタック・モジュールで構成される。これらのスタック・モジュールは14cm×14cmの大きさと、合計25セルを使用している。大電力SOFCシステムは、多くのスタック・モジュールの密度と安定性だけでなく、低コストであることを必要とする。最近SOFCMAN社は、世界記録性能を持つスタック・モジュールを測定した。炉の設定温度が700℃の時、スタックは、65Aの放電電流と20Aの動作電圧、0.8V以上の平均セル電圧、0.75V以上の全セル電圧、1300Wの電力出力、94.3%の燃料利用率、72.5%(LHV)の発電効率を示した。スタック中間層でカソード出口ガス温度は、安定した運転条件の820℃だった。

2016/08/09 USフュエルセル社、中・大型商用車のために冷凍可能な統合型燃料電池エンジンを発表〈PT〉

〔訳注〕統合された燃料電池エンジンの主要なサプライヤーであるUSフュエルセル社(US FuelCell)は、中・大型車両市場にために初めてとなるマイナス30℃で動作する冷凍可能な(freeze-capable)統合型燃料電池エンジンの市場導入を発表した。統合型発電プラントは、車両の統合を簡単にして、さらに燃料電池エンジンのサービスとメンテナンスも簡略化して、既存のJ1939車両診断で共存できる。

■2016年09月26日のWEB LINK NEWS
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2016/09/26 神奈川県やトヨタ、東芝などが水素サプライチェーン実験(SankeiBiz)

 神奈川県、横浜市、川崎市、トヨタ自動車、東芝、岩谷産業が風力発電で製造した水素を燃料電池フォークリフトに供給する実証実験を今秋に始める。二酸化炭素(CO2)を排出しない水素のサプライチェーン(供給網)を構築し、環境に優しい社会づくりを目指している。

 この実証実験は環境省の委託事業で、横浜市の風力発電所「ハマウィング」敷地内に風力発電で水を電気分解して水素を製造し、貯蔵・圧縮するシステムを整備。さらに、この水素を横浜市や川崎市の青果市場や工場・倉庫などに簡易水素充填(じゅうてん)車で輸送し、燃料電池フォークリフトで使用する取り組みだ。

 実際の燃料電池フォークリフトの導入先は、横浜市が中央卸売市場本場、キリンビール横浜工場、川崎市がナカムラロジスティックス(かわさきファズ物流センター)、ニチレイロジグループ東扇島物流センターの4施設。まずは今秋から中央卸売市場とナカムラロジで各1台を導入し、試験運用を始める。来春から4施設で各3台の計12台を稼働させ、本格的に運用を開始し、2018年度まで実証実験を行う予定だ。

 一方、再生可能エネルギーと蓄電システムを組み合わせた水素の活用は価格が高額になってしまうのが大きな課題となっている。岩谷産業の関係者は「実証実験を通じて、細かくコストを検証したい」としている。実証実験の期間中にコスト評価やコストを下げる技術の導入について検証する。

 トヨタの友山専務役員は「水素事業は補助金がない形で成立する必要がある。日本企業がよく指摘される技術で買って事業で負けることにならないように強固な産学連携の体制を構築し、最終的な実用化を見据えたい」と話す。

 政府は2020年開催の東京五輪・パラリンピックで日本の水素技術を世界にアピールしようとしている。昨年末に開かれた気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)では、今世紀後半に温室効果ガス排出量を実質的にゼロにする新たな国際枠組み「パリ協定」が採択された。水素を活用した環境技術はますます重要性が高まっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160925-00000010-fsi-bus_all

2016/09/26 燃料電池車の試作モデル公開=20年発売へ開発加速―独BMW(時事通信)

 独自動車大手のBMWは26日、水素を燃料とし、二酸化炭素(CO2)や有害物質を排出しない燃料電池車(FCV)の試作モデルを日本で初めて公開した。BMWはFCV開発でトヨタ自動車と提携しており、試作車に搭載した燃料電池システムはトヨタ製を改良した。

 2020年にもFCVを市販する計画。今後はトヨタとの新型燃料電池システムの共同開発を加速させるとともに、水素を補給するインフラの普及なども共同で進める。

 トヨタ製のFCV「ミライ」が前輪駆動方式なのに対し、BMWの試作車は後輪駆動方式を採用した。1回の水素補給で走行可能な距離は、水素タンク容量により450キロから700キロまで。BMWは、FCVの市販価格を同等クラスのガソリン車などと比べて1割高未満に抑えたい考えで、20年までに大幅なコスト低減を進める方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160926-00000110-jij-bus_all

2016/09/26 BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ?トヨタ協業によるFCスタック搭載?(オートックワン)

 翌26日月曜日、G7にあわせ来日したドイツ・BMW本社のエンジニアが東京にも訪問。同社の燃料電池車への取り組みについて、報道陣に対しプレゼンテーションを行った。

 BMWグループ リサーチ 新技術研究本部 マティアス・クリーツ パワートレイン研究部門執行役員は、ドイツの機構保護計画2050を受け、BMWのゼロエミッション(いわゆる「無公害車)モビリティ戦略について、「近距離移動はEV(電気自動車)、長距離移動はFCV(燃料電池車)」のそれぞれで実現させるとした。またEVとFCVは共存させることが可能だとも話す。

 既に日本においても「i3」でEVの市販化は行っているが、FCVについても2020年実用化に向け、現在積雪地から極寒の地まで世界の様々な環境下でのテストを実施している。

 マティアス・クリーツ氏は、これはあくまでもプロトタイプで、実際の市場導入モデルがどうなるかは未定としながらも、2020年に向けトヨタとは密接な協力体制にあり、FCスタックなどの大幅なコストダウン化のためにも、両社で業界スタンダードの構築を目指していると話す。
水素を生み出すための電力は全て「再生可能なエネルギー」由来

 ドイツにおける再生可能なエネルギーの割合はおよそ3割(2015年)。これを2030年には55%、2050年には80%まで引き上げようとしている。

 現在ドイツでは30の水素エネルギー生産設備が稼働もしくは建設中で、2015年時点で10万台のFCVが稼働出来る状態だ。これを2030年には90万台、2050年には760万台まで引き上げようとしている。もちろんこれは全て再生可能なエネルギーを利用して稼働させるという壮大な計画を持っているのだから凄い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160926-00010004-autoconen-bus_all

2016/09/26 <九州大>次世代エネルギー新組織 文理各学部が連携(毎日新聞)

 九州大学(福岡市)が次世代エネルギーシステム構築を目指す研究組織を設立することが関係者への取材で分かった。理系と文系の垣根を越えた、日本の大学におけるエネルギー分野の研究組織としては、異例の構成となる。千数百人が参画し、温室効果ガス排出ゼロの実現に向けた指針づくりを目指す。

 久保千春学長がトップを務める「エネルギー研究教育機構」で、農、経済、工の各学部や研究所の教授らが参加して、10月1日に設立。福岡市西区の伊都キャンパスに事務局を置く。今年度の予算は約2億円。今後、研究費を集中させるとともに、若手研究者10人程度を国際公募するなどして、育成にも力を入れる。

 当面の研究課題は(1)風力発電による電気を使って水を電気分解し、水素燃料として蓄積(2)人工知能でキャンパス内の電力の需給量を予測し、学内で生み出した再生可能エネルギーなどを効率的に運用して電力を供給(3)微生物を発酵させたメタンガスをエネルギーとして利用??など。年明けにエネルギーに関する国際シンポジウムも開く。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160926-00000010-mai-life

2016/09/26 理科実験中にフラスコ破裂、生徒3人けが 熊本の中学校(朝日新聞デジタル)

 26日午前10時25分ごろ、熊本市東区上南部2丁目の市立東部中学校(園田恭大校長)の理科室で、実験中にガラス製のフラスコが破裂し、生徒3人が手首や耳などに切り傷を負った。

 市教委によると、1年生のクラスで26人が6グループに分かれ、フラスコに塩酸と亜鉛を入れて水素を発生させる実験をしていた。水素はフラスコから管を通じて試験管に集めて着火する予定だった。このうち1グループの生徒が着火しようとした際、フラスコから漏れ出た水素に引火し、破裂したガラスが飛び散ったという。12?13歳の女子生徒2人と男子生徒1人が手首や指に2?6針縫うなどの切り傷を負った。

 授業を担当した40代の男性教諭は、水素の発生を早めるため指導書の基準より高い濃度の塩酸を使ったことを認めており、市教委は手順に問題があったかどうか調べている。市教委指導課は「子どもたちにけがをさせて申し訳ない。事故防止の指導を徹底したい」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160926-00000089-asahi-soci

2016/09/26 日本の再エネ比率は先進国で20位、火力発電は82%で5位(スマートジャパン)

 IEA(国際エネルギー機関)は加盟国のエネルギー政策を定期的に分析・評価してレポートを発行している。日本のエネルギー政策に関して2008年以来8年ぶりに評価した結果を9月21日に公表した。その中で東日本大震災後の火力発電の増加を第1の問題点として取り上げている。

 日本では震災後の火力発電の増加に伴ってCO2排出量も拡大した。電力1kWh(キロワット時)あたりのCO2排出係数は2014年に554 gCO2(CO2換算グラム)に上昇して、500gCO2以下の米国・ドイツ・英国を大きく上回っている。ただし震災前の20年間もCO2排出係数は横ばいの状態で、長年にわたってCO2削減の取り組みが進んでいなかったことがわかる。

 IEAは再生可能エネルギーの導入状況についても各国を比較している。日本の電源構成に占める再生可能エネルギーの比率は水力や廃棄物発電を加えると2015年に17%まで上昇した。それでも29カ国中で20番目にとどまる。最下位は韓国で、欧米に比べてアジアの先進国の遅れが目立つ。
日本のエネルギー予算の68%が原子力に

 さらにIEAは日本の電気料金が高水準で、しかも安定していないことを問題点の1つとして指摘した。化石燃料の輸入価格が大きく変動するためで、CO2排出量の抑制と合わせて対策の必要性を強調している。

 加盟国のうちIEAがデータを入手できた20数カ国の電気料金を比較すると、日本は企業向けが2番目に高く、家庭向けは8番目に高い。税金を除くと家庭向けの料金も最高レベルの水準になっている。改善には電力市場の自由化を徹底的に進めて、競争状態を作り出す必要があるとIEAは指摘した。電力会社の発電と送配電の分離を進める一方、健全な競争を阻害するような企業合併を防止するように求めている。

 日本がエネルギー分野の研究開発・普及に投じた国家予算は、2014年に3460億ドル(約36兆円)にのぼるとIEAは推定している。これは名目GDP(国内総生産)の488兆円に対して0.7%に相当する。IEA加盟国の中ではノルウエイとフィンランドに次いで3番目に高い比率だ。

 ただし内訳を見ると、原子力が全体の47%を占めていて、IEAがデータを収集できた23カ国の中では最大の国家予算を費やしている。原子力発電の比率が80%に達するフランスさえも上回る。その影響で再生可能エネルギーには21%しか投入できていない。

 IEAの分析では、1990年から2014年までの25年間を平均すると、日本のエネルギー分野の研究開発・普及費の68%が原子力に使われている。震災が発生した2011年からは原子力が減って再生可能エネルギーが増えているものの、国のエネルギー戦略に見合っていないことは明らかだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160926-00000008-biz_it_sj-bus_all

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第13回STSフォーラム公開シンポジウム【再掲】
?「水素社会」の実現に向けた取組と展望?

 第13回科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)が10月2日から3日間、国立京都国際会館で開催されます。フォーラムには世界各国から著名な科学者、政治家、企業家等が集まり、「科学技術の光と影」をテーマに白熱した議論が展開されます。

 このフォーラムに先駆けて開催する当シンポジウムでは、くらしの様々な場面で安全・安心に水素が利活用される「水素社会」の実現に向けた取り組みについて、環境やエネルギーの分野の第一線で活躍されている研究者に講演いただきます。
◇日 時:10月1日(土曜日)14:00〜16:40
◇場 所:京都商工会議所講堂(JR京都駅・阪急烏丸駅より-地下鉄・烏丸線/国際会館行『丸太町』駅下車 南6番出口が商工会議所ビル地階に直結)
◇定 員:先着200名  
◇参加費:無料
◇日 程:
14:00〜15:10 基調講演1『京都における水素エネルギー研究と技術開発』
       平尾 一之氏(京都大学大学院工学研究科教授)
15:30〜16:40 基調講演2『CO2削減に向けた水素エネルギーの活用について』

       菊池 昇氏(株式会社豊田中央研究所代表取締役所長)
◇京都府の案内:http://www.pref.kyoto.jp/trade/news/27/documents/sts.html
◇申し込み方法:

 名前、電話番号を記入の上、「公開シンポジウム参加希望」と明記して下記までメールをお送りください。メール:411-5000@pref.kyoto.lg.jp
◇問い合わせ・申し込み先:

 STSフォーラム支援京都実行委員会【担当:上田】(京都府商工労働観光部海外経済課内) 電話:075-414-4845/FAX:075-414-4870/メール:kaigaikeizai@pref.kyoto.lg.jp

☆未来エネルギー環境リサイクルを遊んで学ぶ!【再掲】
東京タワー・キッズ環境科学博士2016
「東京タワー・キッズ環境科学博士2016」は、10月8日午後1時から10日午後6時まで3日間にわたり、大展望台、フットタウンの2階と地下、正面玄関前など4会場にて開催。未来の水素社会ジオラマ、驚きの巨大卵と恐竜化石の展示、遊んで学ぶ環境教室、持ち帰りありの工作教室、会場をめぐるエコ・スタンプラリーなどお楽しみ満載です。展望台以外は入場無料となっています。
 クラウドファンディングによる資金調達にご協力ください。
https://www.makuake.com/project/smartene/
◇日 時: 10月8日(土)?10日(祝)
◇対 象: 小学生・中学生 *一般も観覧可能
◇参加費: 無料 *展望台の費用は別途必要
◇事務局: 一般社団法人 スマートエネルギー産業振興機構
      URL:http://smartene.org/towerkids/
◇主 催: 「東京タワー・キッズ環境科学博士2016」実行委員会
◇共 催: 東京タワー(日本電波塔株式会社)
◇後 援: 一般財団法人 新エネルギー財団、一般社団法人 日本太陽エネルギー学会、一般社団法人 燃料電池開発情報センター、一般社団法人 水素エネルギー協会、一般社団法人 日本風力エネルギー学会、一般社団法人 日本作家クラブ
◇特別協力: みなと区民まつり
◇協 力: 一般社団法人 未踏科学技術協会 エコマテリアル・フォーラム、日本ボンド磁性材料協会、エコが見える学校、NPO国際薬膳協議会、IEEJプロフェッショナル 電気理科クラブ

☆第9回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
テーマ:高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して (2)

 触媒学会燃料電池関連触媒研究会では燃料電池に関連した触媒技術を研究対象とし、高活性/高耐久性触媒、低コスト化を含めた触媒合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析技術等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナーは燃料電池用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションでは参加者が親しく討論します。FCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化は不十分であり、これらを同時に高めることが燃料電池の低コスト化と広い普及への鍵となります。

 第9回宿泊セミナーでは水素社会と水素製造用触媒の耐久性、エネファーム用セルの耐久性、IL SEMを用いたカソード環境でのPt系触媒の変化とその高耐久性化手法、in-situ TEMによるナノ材料観察、カーボン担体の高耐久性化、XAFSによるPt系触媒の解析およびナノクラスターPtの触媒活性について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇日 時:10月21日(金)12:30 ?10月22日(土)12:00
◇場 所:静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333

  アクセス https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇日 程:
1日目10/21 (金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)

 12:40〜13:40 定置用燃料電池水素製造用触媒の耐久性 (国際石油開発帝石 原田亮氏)

 13:40〜14:40 大阪ガスにおけるPEFCセルの耐久性評価研究 (大阪ガス 山崎修氏)

 15:00〜16:00 IL-FE-SEMによるPt触媒の劣化解析と表面修飾炭素材料を用いる触媒開発(大分大学 衣本先生)

 16:00〜17:00 TEM内その場観察法とそのナノ材料への応用 (大阪大学 保田先生)
・セッション2 (ナイトセッション) ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
 18:30〜21:00 ポスターセッション&自由討議
 〜22:30 自由討議
2日目10/22(土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)

 8:30〜9:30 マリモカーボンの特性と燃料電池への適用 (茨城大学 江口先生)

 9:30〜10:30 放射光X線吸収法による燃料電池Pt系触媒の解析と設計指針 (立命館大学 折笠先生)

 10:50〜11:50 非魔法数Ptクラスターが示す特異的な触媒活性 (東京工業大学 今岡先生)
◇お申込みについて:
・参加申し込みとポスター発表申し込み締め切り:10月14日 (金)
・発表要旨の締め切り:10月17日 (月)

 A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上、下記西村までメールで送付してください。
・参加費:一般会員 23,000円, 一般非会員30,000円, 学生5,000円
・宿泊費:7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先:氏名、所属、連絡先 (住所、電話、メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください。

 同志社大学 西村メール: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp  電話: 0774-65-6589
・セミナー開催案内web
http://www.cstf.kyushu-u.ac.jp/~ishihara-lab/FC_kenkyukai2/  

☆【燃料電池開発情報センター第31回セミナー】【再掲】
「これからの燃料電池 ?新材料から大型・高温システムまで?」
◇日 時:11月21日(月)10:00〜16:45
◇場 所:中央大学 駿河台記念館2F 285号室
◇定 員:120名 (定員になり次第締切りとさせて頂きます。)
◇プログラム:
・セッション1
 1.バイオ燃料電池の現状と将来について
  10:00〜10:50 東京農工大学 中村 暢文氏
 2.大型水素FC開発について
  10:50〜11:40 東芝燃料電池システム(株) 公野 元貴 氏
・セッション2
 3.高機能フッ素系新電解質ポリマー
  13:00〜13:50 旭硝子(株) 本村 了氏
 4.PEFC用高温膜:炭化水素系について
  13:50〜14:40 上智大学 陸川 政弘氏
・セッション3
 5. LAGaO3を用いる低温作動型SOFC
  14:50〜15:40 九州大学 石原 達己氏
 6. SOFCハイブリットシステムの分散化電源としての役割
  15:40〜16:30 三菱日立パワーシステムズ(株) 岩田 光由氏
◇参加費(税込)テキスト付: FCDIC会員:11,000円、非会員:21,000円、学生:5,000円
◇申込み:fc-seminar☆fcdic.jp (☆印は@に読み替て下さい)宛,11月11日(金)迄に、申込み用紙にご記入の上、メール添付にてお申し込みをお願い致します。
◇主催:一般社団法人燃料電池開発情報センター セミナー担当
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町一丁目19番地 お茶の水ビジネスビル1階TEL:03-6206-0231 FAX:03-6206-0232 
メール:fc-seminar☆fcdic.jp(☆を@にご変更ください) URL:http://www.fcdic.com/

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