燃料電池ワールド Vol.2197 (2016/09/26 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.2197
■2016年09月26日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

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■世界のヘッドライン(08月05、08日)
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2016/08/05 韓国の研究者、海藻を水素に変える〈PT〉

〔訳注〕韓国の未来創造科学部(Ministry of Science, ICT and Future Planning)は8月4日、韓国の研究チームが海藻から水素を作る安くて効率的な方法を発見した、と発表した。同部によれば、大邱大学(Daegu University)の教授Kim Sang-hyoun率いるチームは、水素を海藻から作るために、一般的に見られるバクテリアを使う方法を開発した。大邱大学環境工学部(Department of Environmental Engineering)のKim教授と彼のチームは、寒天(agar-agar)や海人草(Corsican weeds)のような紅藻類(red algae)の主要物質であるガラクトーン(galactose)を水素に変える方法を見つけた。研究成果は、バイオ・エネルギーの分野で国際的に有名な雑誌「バイオリソース・テクノロジー(Bioresource Technology)」の表紙論文として月曜日に発表された。

2016/08/05 燃料電池の専門家AFCエナジー社、デ・ノラ社と戦略的提携契約を結ぶ〈PT〉

〔訳注〕AFCエナジー社(AFC Energy)は、インダストリー・デ・ノラ社(Industrie De Nora S.p.A.:De Nora)と共同開発契約を結んだ、と発表した。この共同は、AFCエナジー社の燃料電池システムの技術的充実と、さらに進んでAFCエナジー社の技術プラットフォームの商用化を加速することを目的としている。円滑な進展を条件として、AFCエナジー社の燃料電池システムをデ・ノラ社のシステムと結合した新製品を開発するために、そして共通の利益のための新しい市場を開拓するために自動車を提供する協力を広げることが提携の趣旨である。デ・ノラ社は、持続可能な技術でいくつかの電気化学的プロセスのためのエネルギー節約法を提供している多国籍企業のリーダーである。加えてデ・ノラ社は、アルカリ水電解用の商用電極や塩素アルカリ、直流電気プロセスを製造している。そして、海洋や電力、産業や自治体の市場のために、水や廃水処理、消毒や濾過について理解している世界的なプレーヤーである。

2016/08/06〜07 記事の配信はありません。

2016/08/08 デンマーク工科大学エネルギー変換貯蔵学部(DTUエネルギー)、燃料電池と電気分解で中国との連携を強化する〈PT〉

〔訳注〕デンマーク工科大学(Technical University of Denmark:DTU)エネルギー変換貯蔵学部(Department of Energy Conversion and Storage)の研究者は、両国にとってとても大切な技術分野で中国の研究者たちとの連携を強化するために、固体酸化物型(solid oxide)燃料電池と電気分解に関する中国とデンマークの共同フォーラムを開催した。中国とデンマーク両国は、再生可能エネルギー源をベースにしたエネルギー・システムに移行する大きな課題に直面している。今日、石油エネルギーは、デンマークやその他の国々と同様に中国でもまだ主要なエネルギー源である。しかしながら、両国は今後数年で再生可能エネルギーの供給を増やす野心的な計画を持っている。この計画は、後ほど使われるために貯蔵されている風力や太陽光のような変動する電力源を、大規模なエネルギー貯蔵の必要性として作り出す。もっとも見込みのある選択肢の一つは、固体酸化物型燃料電池である。これは、電気を水素やCOのような化合物として貯蔵する化学エネルギーに変換し、後ほど固体酸化物型燃料電池を使って電気に再変換する。このイベントの後、中国代表団は10月にDTUエネルギーを訪問することになっている。

2016/08/08 将来の水素レースカー、オランダのアッセンにあるガンマ・レース場で明らかになる〈PT〉

〔訳注〕アッセン(Assen、オランダ)発:水素燃料電池で駆動する試作車フォーゼ7号(Forze VII)は、オランダのアッセン(Assen)で行われるガンマ・レーシング・デー(Gamma Racing Days)の期間中にベールを脱ぐ。3月10日にデザインを明らかにした後、デルフト工科大学(TU Delft)の学生チーム「フォーゼ(Forze)」は、水素のスーパーカーを生産し、実現するために懸命に取り組んできた。フォーゼ7号はまだ、テストが必要である。

2016/08/08 H2エナジー社とIBアーラウ社、スイスのアーラウにある水力発電所から再生可能水素を生産する〈PT〉

〔訳注〕IBアーラウ社(IBAarau)とH2エナジー社(H2 Energy)は、スイスのIBアーラウ社が提供する地域エネルギーの水力発電所で水素製造プラントの建設を計画している。アーラウ川(river Aare)の水力発電所は、水素製造のための再生可能電力を提供する。発生した水素は、スイスで最初の公共水素ステーション用の燃料として使われる。充填ステーションは、スイスのフンツェンシュヴィル(Hunzenschwil)の協同組合MineraloelAG(Coop Mineraloel AG)によって運営される。

2016/08/08 東芝、日本の株式会社トクヤマから100kW級純水素燃料電池システムを受注〈PT〉

〔訳注〕東京(TOKYO)発:株式会社東芝(Toshiba Corporation)は、東京に本部を置く化学会社の株式会社トクヤマ(Tokuyama Corporation)から純水素燃料電池を受注した。これは、東芝の100kW級純水素燃料電池の最初の注文で、2017年2月までに納品される予定。トクヤマは、日本の本州の西端の地域である山口県の周南市(Shunan)にあるグループ会社の一つが管理するスイミングプールに、電力を提供する燃料電池として使う。水素は、トクヤマの苛性ソーダ工場から供給される。

■2016年09月23〜25日のWEB LINK NEWS
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2016/09/24 24日の朝刊(都内最終版)(時事通信)
【日刊自動車】
◆目標や夢のきっかけに トヨタが高校生向け職業体験 本社工場内で燃料電池など製作(1)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160924-00000000-jijnb_he-bus_all

2016/09/24 46.1倍! 燃料電池システム世界市場、2030年度の予測(レスポンス)

 富士経済は、燃料電池システムの世界市場を調査し、その結果を報告書「2016年版 燃料電池関連技術・市場の将来展望」にまとめた。

 報告書によると、2015年度の燃料電池システム世界市場は1064億円。産業・業務用と家庭用の2大用途分野が市場の8割を占める。2013年度と比較すると産業・業務用が3割以上減少したが、その他の用途分野がカバーし、全体的には横ばいとなっている。しかし、2016年度以降はフォークリフトやバスなどの駆動向けが実証段階から実用・普及段階へ移行して北米から欧州に広がり、燃料電池車市場も徐々に本格化、日本では家庭用燃料電池の普及が進むことで市場は拡大し、2030年度には2015年度比46.1倍の4兆9063億円が予測される。

 燃料電池車については、2020年度の世界累計出荷台数が約4万台、以降は日本、北米、欧州、アジアの主要自動車メーカーの燃料電池車がラインアップし、年間数万台のペースで出荷が拡大するとみられる。出荷拡大の時期は、やや遅れ気味ではあるが、2025年から2030年頃になるとみられる。

 地域別にみると、日本ではトヨタやホンダが政府・自治体による補助金や購入支援、水素ステーションの設置・運営支援を追い風に、市場拡大をけん引。当面は世界市場拡大の一翼を担う。北米ではアメリカでZEV(Zero Emission Vehicle)規制が広がる動きが見られ、2014年にはカリフォルニア、オレゴン、ニューヨーク、マサチューセッツ、コネチカット、メリーランド、バーモント、ロードアイランドの8州がZEV規制の普及・拡大を目指すために「Multi-State ZEV Action Plan」を策定し、行動を共にしている。これらの州では規制強化の動きが見られる一方、燃料電池車の普及に欠かせない水素ステーションの設置も急がれている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160924-00000005-rps-bus_all

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第13回STSフォーラム公開シンポジウム【再掲】
?「水素社会」の実現に向けた取組と展望?

 第13回科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)が10月2日から3日間、国立京都国際会館で開催されます。フォーラムには世界各国から著名な科学者、政治家、企業家等が集まり、「科学技術の光と影」をテーマに白熱した議論が展開されます。

 このフォーラムに先駆けて開催する当シンポジウムでは、くらしの様々な場面で安全・安心に水素が利活用される「水素社会」の実現に向けた取り組みについて、環境やエネルギーの分野の第一線で活躍されている研究者に講演いただきます。
◇日 時:10月1日(土曜日)14:00〜16:40
◇場 所:京都商工会議所講堂(JR京都駅・阪急烏丸駅より-地下鉄・烏丸線/国際会館行『丸太町』駅下車 南6番出口が商工会議所ビル地階に直結)
◇定 員:先着200名  
◇参加費:無料
◇日 程:
14:00〜15:10 基調講演1『京都における水素エネルギー研究と技術開発』
       平尾 一之氏(京都大学大学院工学研究科教授)
15:30〜16:40 基調講演2『CO2削減に向けた水素エネルギーの活用について』

       菊池 昇氏(株式会社豊田中央研究所代表取締役所長)
◇京都府の案内:http://www.pref.kyoto.jp/trade/news/27/documents/sts.html
◇申し込み方法:

 名前、電話番号を記入の上、「公開シンポジウム参加希望」と明記して下記までメールをお送りください。メール:411-5000@pref.kyoto.lg.jp
◇問い合わせ・申し込み先:

 STSフォーラム支援京都実行委員会【担当:上田】(京都府商工労働観光部海外経済課内) 電話:075-414-4845/FAX:075-414-4870/メール:kaigaikeizai@pref.kyoto.lg.jp

☆未来エネルギー環境リサイクルを遊んで学ぶ!【再掲】
東京タワー・キッズ環境科学博士2016
「東京タワー・キッズ環境科学博士2016」は、10月8日午後1時から10日午後6時まで3日間にわたり、大展望台、フットタウンの2階と地下、正面玄関前など4会場にて開催。未来の水素社会ジオラマ、驚きの巨大卵と恐竜化石の展示、遊んで学ぶ環境教室、持ち帰りありの工作教室、会場をめぐるエコ・スタンプラリーなどお楽しみ満載です。展望台以外は入場無料となっています。
 クラウドファンディングによる資金調達にご協力ください。
https://www.makuake.com/project/smartene/
◇日 時: 10月8日(土)?10日(祝)
◇対 象: 小学生・中学生 *一般も観覧可能
◇参加費: 無料 *展望台の費用は別途必要
◇事務局: 一般社団法人 スマートエネルギー産業振興機構
      URL:http://smartene.org/towerkids/
◇主 催: 「東京タワー・キッズ環境科学博士2016」実行委員会
◇共 催: 東京タワー(日本電波塔株式会社)
◇後 援: 一般財団法人 新エネルギー財団、一般社団法人 日本太陽エネルギー学会、一般社団法人 燃料電池開発情報センター、一般社団法人 水素エネルギー協会、一般社団法人 日本風力エネルギー学会、一般社団法人 日本作家クラブ
◇特別協力: みなと区民まつり
◇協 力: 一般社団法人 未踏科学技術協会 エコマテリアル・フォーラム、日本ボンド磁性材料協会、エコが見える学校、NPO国際薬膳協議会、IEEJプロフェッショナル 電気理科クラブ

☆第9回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
テーマ:高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して (2)

 触媒学会燃料電池関連触媒研究会では燃料電池に関連した触媒技術を研究対象とし、高活性/高耐久性触媒、低コスト化を含めた触媒合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析技術等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナーは燃料電池用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションでは参加者が親しく討論します。FCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化は不十分であり、これらを同時に高めることが燃料電池の低コスト化と広い普及への鍵となります。

 第9回宿泊セミナーでは水素社会と水素製造用触媒の耐久性、エネファーム用セルの耐久性、IL SEMを用いたカソード環境でのPt系触媒の変化とその高耐久性化手法、in-situ TEMによるナノ材料観察、カーボン担体の高耐久性化、XAFSによるPt系触媒の解析およびナノクラスターPtの触媒活性について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇日 時:10月21日(金)12:30 ?10月22日(土)12:00
◇場 所:静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333

  アクセス https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇日 程:
1日目10/21 (金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)

 12:40〜13:40 定置用燃料電池水素製造用触媒の耐久性 (国際石油開発帝石 原田亮氏)

 13:40〜14:40 大阪ガスにおけるPEFCセルの耐久性評価研究 (大阪ガス 山崎修氏)

 15:00〜16:00 IL-FE-SEMによるPt触媒の劣化解析と表面修飾炭素材料を用いる触媒開発(大分大学 衣本先生)

 16:00〜17:00 TEM内その場観察法とそのナノ材料への応用 (大阪大学 保田先生)
・セッション2 (ナイトセッション) ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
 18:30〜21:00 ポスターセッション&自由討議
 〜22:30 自由討議
2日目10/22(土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)

 8:30〜9:30 マリモカーボンの特性と燃料電池への適用 (茨城大学 江口先生)

 9:30〜10:30 放射光X線吸収法による燃料電池Pt系触媒の解析と設計指針 (立命館大学 折笠先生)

 10:50〜11:50 非魔法数Ptクラスターが示す特異的な触媒活性 (東京工業大学 今岡先生)
◇お申込みについて:
・参加申し込みとポスター発表申し込み締め切り:10月14日 (金)
・発表要旨の締め切り:10月17日 (月)

 A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上、下記西村までメールで送付してください。
・参加費:一般会員 23,000円, 一般非会員30,000円, 学生5,000円
・宿泊費:7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先:氏名、所属、連絡先 (住所、電話、メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください。

 同志社大学 西村メール: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp  電話: 0774-65-6589
・セミナー開催案内web
http://www.cstf.kyushu-u.ac.jp/~ishihara-lab/FC_kenkyukai2/  

☆【燃料電池開発情報センター第31回セミナー】【再掲】
「これからの燃料電池 ?新材料から大型・高温システムまで?」
◇日 時:11月21日(月)10:00〜16:45
◇場 所:中央大学 駿河台記念館2F 285号室
◇定 員:120名 (定員になり次第締切りとさせて頂きます。)
◇プログラム:
・セッション1
 1.バイオ燃料電池の現状と将来について
  10:00〜10:50 東京農工大学 中村 暢文氏
 2.大型水素FC開発について
  10:50〜11:40 東芝燃料電池システム(株) 公野 元貴 氏
・セッション2
 3.高機能フッ素系新電解質ポリマー
  13:00〜13:50 旭硝子(株) 本村 了氏
 4.PEFC用高温膜:炭化水素系について
  13:50〜14:40 上智大学 陸川 政弘氏
・セッション3
 5. LAGaO3を用いる低温作動型SOFC
  14:50〜15:40 九州大学 石原 達己氏
 6. SOFCハイブリットシステムの分散化電源としての役割
  15:40〜16:30 三菱日立パワーシステムズ(株) 岩田 光由氏
◇参加費(税込)テキスト付: FCDIC会員:11,000円、非会員:21,000円、学生:5,000円
◇申込み:fc-seminar☆fcdic.jp (☆印は@に読み替て下さい)宛,11月11日(金)迄に、申込み用紙にご記入の上、メール添付にてお申し込みをお願い致します。
◇主催:一般社団法人燃料電池開発情報センター セミナー担当
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町一丁目19番地 お茶の水ビジネスビル1階TEL:03-6206-0231 FAX:03-6206-0232 
メール:fc-seminar☆fcdic.jp(☆を@にご変更ください) URL:http://www.fcdic.com/

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