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□燃料電池ワールド Vol.2185
■2016年09月02日発行
◆燃料電池NPO pemdream
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TEL:042・765・8800 http://www.chemix.co.jp/
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■世界のヘッドライン(07月19日)
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2016/07/19 産業の広がりの幅と範囲を示す燃料電池・水素エネルギー協会の新しい出版物
〔訳注〕ワシントン(Washington、DC)発:燃料電池・水素エネルギー協会(Fuel Cell and Hydrogen Energy Association:FCHEA)は、2つの新しい出版物を発行した。一つは、協会メンバーの製品ガイドで、すべての燃料電池と水素の供給チェーンをカバーしている。今ひとつは、会員およびメディアのガイドである。これらは協会のウェブサイトhttp://www.fchea.org/media-kitからダウンロードできる。
2016/07/19 リンデ社、ウルムで水素燃料電池の充填可能インフラを作る〈PT〉
〔訳注〕7月15日付け(Vol.2183 2016/08/31発行)の記事「ウルムの水素燃料補給ステーションに別の水素燃料ステーションが正式に開設される」の再論。
2016/07/19 研究者たちは燃料電池のための必須の改善を確定〈PT〉
〔訳注〕パルマン(PULLMAN、ウォッシュ)発:ワシントン州立大学(Washington State University)の研究者たちは、市場で広く受け入れられるために苦労している固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cells:SOFCs)の重要な改善策を確定した。彼らの研究は、ジャーナル「物理化学(Physical Chemistry)」の最新号の表紙に紹介されている。
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acs.jpcc.6b01292
2016/07/19 ロシア、シリアで水素駆動ドローンをテスト〈PT〉
〔訳注〕モスクワ(MOSCOW、スプートニク)発:ロシアの航空宇宙軍(Russian Aerospace Forces)は、シリアで、砂嵐での遂行をふくめた新しい水素駆動無人航空機(unmanned aerial vehicles:UAV)の長時間飛行をテストした。
2016/07/19 プラグパワー社、ゲンドライブ燃料電池の消費者としてフランスで小売り業のカルフール社グループを手に入れる〈PT〉
〔訳注〕レーサム(LATHAM、ニューヨーク州)発:プラグパワー社(Plug Power Inc.)は、ヨーロッパにおけるゲンドライブ(GenDrive)燃料電池の新しい顧客にカルフール社グループ(Carrefour Group)を発表した。パリ(Paris)郊外に本社を置く世界で2番目に大きい小売業者は、150基以上のゲンドライブ・ユニットを購入する予定である。これらは、フランスのヴォンダン・レ・ベチューヌ(Vendin-l〓s-B〓thune)の新しい物流センターでスティル社(STILL)製電動フォークリフトに使われる。
■2016年09月01日のWEB LINK NEWS
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2016/09/01 日本のエネルギー問題は「地形」で解ける(東洋経済オンライン)
日本列島は水のエネルギー列島と言いながら、その制約もある。全国に多数ある水力発電所のほとんどは、それほど巨大なものではなく、規模が中小である。もちろんこの中小水力発電所では、東京や大阪など巨大都市の電力需要を賄えきれない。大都市を維持していくためには、どうしても発電出力の大きい発電所が必要となる。
つまり、東京や大阪、名古屋などの大都市圏は、水力発電だけでは無理がある。かつてのように再び、黒部ダム級の巨大ダムを建設して大都市圏に電力を送るという手法は、これまで述べてきたように無理である。大都市は火力発電などほかの電力供給に支えられていかざるをえない。
しかし、全国各地の中小都市に向けた電力としては、水力発電はうってつけだ。電力需要が小さいので、その都市を流れる川のダムからの電力でかなりの部分が賄えてしまう。また、地元の川で生まれる電力なので、送電距離が短くなり送電のロスが少ない。しかも水力発電は、24時間安定して発電していくことが可能である。いま話題の水素エネルギー、燃料電池などと組み合わせていくことも容易である。
これからの時代、地方の都市は、川の水力による電力を中心として、風力や太陽光、地熱など、その都市に合った再生可能型の電力を活かす道を模索することになるであろう。
世界的にも人類文明のエネルギーは、再生可能エネルギーへとシフトしてゆく。全国に山があり川があり、そしてダムがあるゆえに、無限に国産エネルギーの水力電力をタダで確保できる幸福を、50年後、100年後の日本人たちは、必ず、感じることとなる。竹村 公太郎
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160901-00129155-toyo-bus_all
2016/09/01 下水バイオガスの余剰分が2億円の収入に、400世帯分の電力を作る(スマートジャパン)
太平洋に面した仙台港の近くに、宮城県が運営する「仙塩(せんしお)浄化センター」がある。1978年に稼働した県内で最大の処理能力がある浄化センターで、1日に20万立方メートルにのぼる下水を処理している。
仙塩浄化センターには仙台市をはじめ、周辺の市と町を含めて6つの自治体から下水が送られてくる。下水は水と汚泥に分けたうえで、水は塩素で殺菌して海や川に放流する一方、汚泥は発酵させて容量を減らしてから焼却する方法が一般的だ。この過程で発酵に伴って大量のバイオガスが発生する。
仙塩浄化センターでは年間に245万立方メートルのバイオガスが発生する。そのうち7割を汚泥の焼却炉などの燃料に利用している。余った3割(約80万立方メートル)のバイオガスを発電用に供給する計画だ。
宮城県は県内7カ所で浄化センターを運営している。バイオガス発電を実施するのは仙塩浄化センターが初めてで、今後は他の浄化センターにも広げていく可能性がある。その一方でバイオガスから水素を製造することにも取り組んでいく。
国土交通省が推進する下水の汚泥から水素を製造する実証プロジェクトの一環で、7カ所の浄化センターを対象に実現可能性を調査する。燃料電池を利用した発電事業や水素ステーションを併設して燃料電池自動車に水素を供給する事業の採算性についても検証する予定だ。
すでに福岡市の「中部水処理センター」では国土交通省の実証プロジェクトの第1号として、下水バイオガスから水素を製造して燃料電池自動車に供給する設備が2015年11月に稼働している。生物由来のバイオガスから作った水素は製造段階と利用段階を通して二酸化炭素(CO2)を排出しないクリーンなエネルギーになる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160901-00000014-biz_it_sj-bus_all
2016/09/01 日本企業、露に攻勢 三井物産など 大手電力へ出資(産経新聞)
国際協力銀行(JBIC)と三井物産が、ロシア国営電力大手ルスギドロへの出資を検討していることが、31日分かった。また丸紅も、極東でメタノール生産プロジェクトや石炭積み出し港整備に関する協力協定を結ぶ方針。2日に極東ウラジオストクで予定される安倍晋三首相とプーチン大統領との首脳会談にあわせ、覚書(MOU)を交わす見通しだ。
ルスギドロは主力の水力発電に加え、火力発電や再生可能エネルギーへの取り組みを進めている。三井物産は、日本企業の設備機器の売り込みや、発電した電力を活用した水素製造事業などへの参画も検討する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160901-00000086-san-bus_all
2016/09/01 火星まで37時間、太陽系を移動する鉄道「ソーラー・エクスプレス」構想(Forbes JAPAN)
2016年1月、カナダの重工業大手ボンバルディア創業者の孫で工業デザイナーのチャールズ・ボンバルディアが、超音速ジェット機(ニューヨーク--ドバイ間を22分で結ぶ)の構想を発表した。だが彼は今、さらに大きな目標を持っているようだ。
地球の枠を飛び出したその新たな構想は「ソーラー・エクスプレス」。天体と宇宙ステーションの間を行き来して人やモノを運ぶ、未来の鉄道だ。
航路に沿って設置されたソーラーアレイ(太陽電池群)が吸収した太陽エネルギーは、照明設備や電子機器への電力供給に利用される可能性がある。乗客用の水は彗星や月から採取することになるだろう。また水は、代替燃料として使える「水素や推進剤をつくるのにも利用できる」とボンバルディア。さらに飛行中に捉えた小惑星は鉱物資源として利用できる可能性がある。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160901-00013405-forbes-bus_all
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第9回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
テーマ:高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して (2)
触媒学会燃料電池関連触媒研究会では燃料電池に関連した触媒技術を研究対象とし、高活性/高耐久性触媒、低コスト化を含めた触媒合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析技術等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナーは燃料電池用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションでは参加者が親しく討論します。FCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化は不十分であり、これらを同時に高めることが燃料電池の低コスト化と広い普及への鍵となります。
第9回宿泊セミナーでは水素社会と水素製造用触媒の耐久性、エネファーム用セルの耐久性、IL SEMを用いたカソード環境でのPt系触媒の変化とその高耐久性化手法、in-situ TEMによるナノ材料観察、カーボン担体の高耐久性化、XAFSによるPt系触媒の解析およびナノクラスターPtの触媒活性について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇日 時:10月21日(金)12:30 ?10月22日(土)12:00
◇場 所:静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
アクセス https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇日 程:
1日目10/21 (金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40〜13:40 定置用燃料電池水素製造用触媒の耐久性 (国際石油開発帝石 原田亮氏)
13:40〜14:40 大阪ガスにおけるPEFCセルの耐久性評価研究 (大阪ガス 山崎修氏)
15:00〜16:00 IL-FE-SEMによるPt触媒の劣化解析と表面修飾炭素材料を用いる触媒開発(大分大学 衣本先生)
16:00〜17:00 TEM内その場観察法とそのナノ材料への応用 (大阪大学 保田先生)
・セッション2 (ナイトセッション) ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
18:30〜21:00 ポスターセッション&自由討議
〜22:30 自由討議
2日目10/22(土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30〜9:30 マリモカーボンの特性と燃料電池への適用 (茨城大学 江口先生)
9:30〜10:30 放射光X線吸収法による燃料電池Pt系触媒の解析と設計指針 (立命館大学 折笠先生)
10:50〜11:50 非魔法数Ptクラスターが示す特異的な触媒活性 (東京工業大学 今岡先生)
◇お申込みについて:
・参加申し込みとポスター発表申し込み締め切り:10月14日 (金)
・発表要旨の締め切り:10月17日 (月)
A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上、下記西村までメールで送付してください。
・参加費:一般会員 23,000円, 一般非会員30,000円, 学生5,000円
・宿泊費:7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先:氏名、所属、連絡先 (住所、電話、メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください。
同志社大学 西村メール: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp 電話: 0774-65-6589
・セミナー開催案内web
http://www.cstf.kyushu-u.ac.jp/~ishihara-lab/FC_kenkyukai2/
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