燃料電池ワールド Vol.2179 (2016/08/25 09:01)

水素チャンネル Home

■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.2179
■2016年08月25日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

【PR】自称、「燃料電池の駆け込み寺」 株式会社ケミックス

    TEL:042・765・8800 http://www.chemix.co.jp/
                 ◇
■燃料電池関連イベント
□□□───────────────────────────
☆第9回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー
テーマ:高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して (2)

 触媒学会燃料電池関連触媒研究会では燃料電池に関連した触媒技術を研究対象とし、高活性/高耐久性触媒、低コスト化を含めた触媒合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析技術等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナーは燃料電池用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションでは参加者が親しく討論します。FCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化は不十分であり、これらを同時に高めることが燃料電池の低コスト化と広い普及への鍵となります。

 第9回宿泊セミナーでは水素社会と水素製造用触媒の耐久性、エネファーム用セルの耐久性、IL SEMを用いたカソード環境でのPt系触媒の変化とその高耐久性化手法、in-situ TEMによるナノ材料観察、カーボン担体の高耐久性化、XAFSによるPt系触媒の解析およびナノクラスターPtの触媒活性について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇日 時:10月21日(金)12:30 ?10月22日(土)12:00
◇場 所:静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333

  アクセス https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇日 程:
1日目10/21 (金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)

 12:40〜13:40 定置用燃料電池水素製造用触媒の耐久性 (国際石油開発帝石 原田亮氏)

 13:40〜14:40 大阪ガスにおけるPEFCセルの耐久性評価研究 (大阪ガス 山崎修氏)

 15:00〜16:00 IL-FE-SEMによるPt触媒の劣化解析と表面修飾炭素材料を用いる触媒開発(大分大学 衣本先生)

 16:00〜17:00 TEM内その場観察法とそのナノ材料への応用 (大阪大学 保田先生)
・セッション2 (ナイトセッション) ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
 18:30〜21:00 ポスターセッション&自由討議
 〜22:30 自由討議
2日目10/22(土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)

 8:30〜9:30 マリモカーボンの特性と燃料電池への適用 (茨城大学 江口先生)

 9:30〜10:30 放射光X線吸収法による燃料電池Pt系触媒の解析と設計指針 (立命館大学 折笠先生)

 10:50〜11:50 非魔法数Ptクラスターが示す特異的な触媒活性 (東京工業大学 今岡先生)
◇お申込みについて:
・参加申し込みとポスター発表申し込み締め切り:10月14日 (金)
・発表要旨の締め切り:10月17日 (月)

 A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上、下記西村までメールで送付してください。
・参加費:一般会員 23,000円, 一般非会員30,000円, 学生5,000円
・宿泊費:7,000円 (夕食・朝食込み)

 参加申し込み方法と問合せ先:氏名、所属、連絡先 (住所、電話、メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、西村までメールでお申し込みください。

  同志社大学 西村メール: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp  電話: 0774-65-6589
・セミナー開催案内web
http://www.cstf.kyushu-u.ac.jp/~ishihara-lab/FC_kenkyukai2/  

■世界のヘッドライン(07月11日)
□□□───────────────────────────

2016/07/11 ロシアとインド、水素エネルギーの躍進のために力を合わせる〈PT〉

〔訳注〕インドからの同僚とともにウラル(Ural)の科学者は、水素エネルギーの新素材を開発するロシア基礎研究財団(Russian Foundation for Basic Research:RFBR)の助成金を獲得できた。このプロジェクトは2年続き、最初の年の資金は100万または200万ルーブルだろう。プロジェクトは、ロシア側からウラル連邦大学(UrFU:Ural Federal University)の科学者と、インド側からバンガロール(Bangalore)にあるインド理科大学院(Indian Institute of Science)の科学者によって展開された。主な目的は、水素エネルギーのための最も有望な酸化物材料を開発することである。

2016/07/11 水素ワン・リーズ市ゲート・プロジェクトが発足〈PT〉

〔訳注〕欧州委員会(EC)消費者安全科学委員会(Scientific Committee on Consumer Safety:SCCS)発:英国のCO2排出量を大幅に削減する加熱用の水素を使用する新しい報告書が報告された。しかしこれは、重要な炭素回収・貯留(Carbon Capture and Storage:CCS)開発をバックアップした場合である。水素ワン・リーズ市ゲート・プロジェクト(H21 Leeds City Gate project)は本日7月11日、発足した。報告書は、「グリーン」水素と都市ガス網内の天然ガスを交換するメリットを概説する。熱や料理からCO2排出を削減する方法を提供するよりも、天然ガスの代わりに水素を燃やすことは、CO2を排出するよりも多くの純水を生産する。熱や料理は現在、英国の炭素排出量の30%以上を排出している。しかし、報告書が指摘するように、このCO2を生成するプロセスの間に化石燃料から生成された水素は真に低炭素であることが要求される。電気を使って水から水素を生産する伝統的な方法は、たとえ再生可能エネルギーを使って生産した場合でもはるかに高価である。報告書によると、CO2を捕獲したり、それを安全に地下に貯蔵するために沖合の場所に輸送することで、天然ガスの代わりにこの「グリーン」水素を使うことは、システム全体のCO2排出量の73%削減を達成できるだろう。この報告書の会議は、英国地質調査所(British Geological Survey)と消費者安全科学委員会で共催され、英国の二酸化炭素貯留研究センター(CCS Research Centre)、米国エネルギー省(US Department of Energy)、ロンドン地質学会(Geological Society of London)の海洋研究グループ(Marine Studies Group)が主催している。

2016/07/11 トヨタ・オーストラリア社、3台の燃料電池車を歓迎〈PT〉

〔訳注〕トヨタ・オーストラリア社(Toyota Australia)は、今後3年間独占的に使用する3台の「ミライ(Mirai)」燃料電池車を確保した。また、トラックに結合するポータブル燃料補給車(portable refueller)も参加するので、いつでもどこでも水素充填ができる。同社は今後数カ月にわたり全国の会議やイベントで燃料電池車を使用する。

2016/07/11 ヒュンダイと米国エネルギー省、新しい水素供給ステーションをもとにしたD.C.と協力して燃料電池自動車ローンのパートナーシップを拡張〈PT〉

〔訳注〕ワシントン(WASHINGTON)発:ヒュンダイ(Hyundai)と米国エネルギー省(U.S. Department of Energy:DOE)は、かつて2013年から2015年にかけての燃料電池自動車承認プログラム(fuel cell vehicle confirmation program)を第2段階である2016年から2017年に拡張している。プログラムの第2段階では、ワシントンD.C.地域で新しく開設した水素供給ステーションを使用する。

2016/07/09〜10 記事の配信はありません。

■2016年08月24日のWEB LINK NEWS
□□□───────────────────────────

2016/08/24 次世代の石炭火力発電が試運転、瀬戸内海の島で(スマートジャパン)

 瀬戸内海に浮かぶ大崎上島(おおさきかみじま)で2012年度に着手した「大崎クールジェンプロジェクト」の実証試験が本格的に始まろうとしている。

 次世代の石炭火力発電の技術開発を担うプロジェクトで、中核になるのは「酸素吹石炭ガス化複合発電」と呼ぶ方式だ。4年以上をかけて建設した実証試験設備が8月22日に試運転を開始した。2017年3月に開始する実証試験に向けて、発電能力を引き上げながら設備の確認・調整作業に入る。

 大崎上島で試運転を開始した酸素吹方式のIGCCは発電能力が16万6000kW(キロワット)の商用レベルの設備である。実証試験を通じて発電効率(熱エネルギーを電気エネルギーに変換できる割合)を40.5%まで高めることが目標になっている。

 現在の石炭火力発電で最先端の「超々臨界圧(USC:Ultra Super Critical)」の発電効率が40%程度で、それと同等の水準になる。大崎クールジェンのIGCCはガスタービンの燃焼温度が1300℃級で低めに設定されている。2020年代にIGCCを商用化する段階では燃焼温度を1700℃級に高めて、発電効率を46?50%に向上させる計画だ。CO2排出量を20%削減できる

 IGCCで発電効率を高めることができれば、石炭火力で最大の問題点になっているCO2(二酸化炭素)の排出量も低減する。現在の石炭火力で主流の「亜臨界圧(Sub-C:Sub-Critical)」と呼ぶ発電方式と比べて、CO2の排出量を約20%削減できる見通しだ。次世代の石炭火力発電にIGCCが求められる理由の1つである。

 IGCCの実証試験は2018年度末まで約2年間かけて実施する。並行して第2段階の実証試験設備の建設も進めていく。第2段階ではIGCCで発生させたガスからCO2を分離・回収する設備の実証に取り組む計画だ。

 さらに第3段階ではガスから水素を抽出して燃料電池で発電する「石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC:Integrated coal Gasification Fuel Cell combined cycle)」に挑む。IGFCは発電効率をLNG火力に匹敵する55%程度まで高めることができる。究極の石炭火力発電の技術である。2021年度にIGFCの実証試験を実施して、10年間の大崎クールジェンプロジェクトが完結する。

 大崎クールジェンは中国電力とJ-Power(電源開発)の合弁事業で、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)から支援を受けて2012年度に開始した。実証試験の場所は中国電力が運営する石炭火力の「大崎発電所」(2011年12月から運転休止中)の構内にある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160824-00000006-biz_it_sj-bus_all

2016/08/24 True Zero、燃料電池車100万マイル分の水素供給を達成(レスポンス)

 小売り水素供給ステーションの世界最大手ネットワークを運営するTrue Zeroは、燃料電池車によるゼロ排出距離数が100万マイルを超えたと発表した。

 True Zeroのネットワークは消費者向けにオープンして以来、6300台余りの車両に1万5900キログラム以上の水素を供給してきた。これはTrue Zeroの供給を受けた燃料電気車が、100万マイル以上走ったことを意味する。

 True Zeroは9カ月前に最初の水素ステーションを開設したばかりで、今回の成果は最近数カ月のカリフォルニア州道路で燃料電池車が急増していることを示すとしている。

 100万マイルの達成は、トヨタ、ホンダ、現代、メルセデスベンツなど、自動車メーカー各社が燃料電池車の開発を拡充しているため。トヨタは、水素供給ネットワークの進展に伴い、カリフォルニア州で燃料電池車『MIRAI』の販売を拡大してきた。ホンダは今年初め日本で市販を始めた後、今秋、同州で『クラリティ・フューエルセル』の販売を開始する。

 True Zeroは2015年11月から2016年5月の間、カリフォルニア州内に15の水素ステーションを設置した。このうち、14ステーションが小売りの燃料供給用に開放されている。True Zeroの水素供給ステーションのネットワークは、タホ湖からサンフランシスコ地域を通り、サンタバーバラ、ロサンゼルス、オレンジ郡に下っている。

 また、True Zeroでは、サンディエゴでもステーション建設に着手しており、ネットワークを広げる。Lindeもサクラメントで小売り水素供給ステーションを運営している。

 True Zero水素ネットワークの第1段階は、カリフォルニア州エネルギー委員会からの資金提供とともにトヨタ、ホンダ、サウスコーストAQMD(大気品質管理区域)とベイエリアAQMDの追加資金提供の結果として開発された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160824-00000027-rps-bus_all

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□───────────────────────────
☆福岡水素エネルギー戦略会議福岡水素エネルギー戦略会議 総会・講演会(8/31)【再掲】

 今年度の講演会では「再生可能エネルギー由来の水素」「新たなアプリケーション」をキーワードに、水素・燃料電池分野における最新の市場動向について、最前線で活躍されておられる企業等からご講演いただく予定にしております。
 当日は、情報交換・懇親の場となる交流会も開催します。

 会員以外の方もご参加いただけますので、皆様奮ってご参加ください。
◇日 時:8月31日(水曜日)14:00 ? 18:30
◇場 所:ホテルニューオータニ博多(JR博多駅からバス約7分、天神からバス約5分)

  アクセス http://www.kys-newotani.co.jp/hakata/info/access/index.html  
◇日 程:
14:00〜15:10 『福岡水素エネルギー戦略会議 総会』
         挨拶、議事 戦略会議28年度事業計画 等
15:20〜17:00 『講演会』

 講演1「再生可能エネルギー由来水素の活用に向けた国内外取組動向(仮)」

   大平英二様(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)燃料電池・水素グループ主任研究員 )

 講演2「スズキの燃料電池二輪車「バーグマンフューエルセル」開発(仮)」
   村松仁様(スズキ株式会社電動車開発部第九課専門職)
 講演3 地元企業の取組(調整中)
17:00〜18:30 『交流会』

 ※当日、受付にて5,000円/人のご負担をお願いいたします。(領収証をお渡しします。)
◇お申込みについて:
 戦略会議ホームページから、オンラインでの申込みが可能です。
  http://www.f-suiso.jp/info/11419.html

 FAXまた、E-mailでのお申込をご希望の方は、上記URLより申込書をダウンロード後、必要事項をご記入いただき、下記までお送りください。
◇お問い合わせ・お申込先:

  福岡水素エネルギー戦略会議事務局【担当:高木】(福岡県商工部新産業振興課内)

  電話:092-643-3448 / FAX:092-643-3421 / メール:info@f-suiso.jp

☆かながわ環境関連産業ネットワーク 第11回 創・蓄・省エネフォーラム【再掲】『新エネルギー技術習得講座』

 今回は二日間にわたり、フォーラムに参加される方々が実際に太陽光発電の発電計測やパワコンの運転試験、マイクロ燃料電池(MEA)の作成・発電試験、蓄電池の基礎、風力発電などの評価を体験して頂くための技術習得講座を開催いたします。

 新エネ関連開発などの部署に配属になった方、燃料電池の発電を体験されたい方などのお申し込みをお待ちしております。
◇日 時:8月30日(火)、31日(水) 10:00〜16:30
◇場 所:職業能力開発総合大学校 4号館 1階
◇交通案内:http://www.uitec.jeed.or.jp/access/index.html
◇キャンパスマップ:http://www.uitec.jeed.or.jp/schoolguide/campusmap.html
◇定 員:15名(定員となり次第締切)
◇参加費:無料
◇プログラム:
講師:清水洋隆氏(職業能力開発総合大学校能力開発院新成長分野(電気環境エネルギーユニット)教授)
〇8月30日(火)
10:00〜11:30 新エネルギー概論 ・新エネルギーとは(新エネルギーの種類と概要、太陽光発電システムの構成、パワーコンディショナーの運転試験)
12:30〜14:30 太陽光発電の発電実験(日射及び発電データ収集)
14:30〜16:00 風力発電の基本特性、風力発電実験装置による特性試験
16:00〜16:30 質疑応答 応用開発など技術相談
〇8月31日(水)
10:00〜11:30 蓄電池の基礎 充電回路について
12:30〜16:00 燃料電池の構造について

 燃料電池製作実習・MEA製作・発電実習、燃料電池評価装置の紹介 発電特性試験
16:00〜16:30 質疑応答 応用開発など技術相談
◇申し込みはこちらから↓
メールの件名を「第11回 創・蓄・省エネ フォーラム参加申込み」として、必要事項(1.会社・機関名、2.所属・役職名、3.貴名)をご記入いただき、かながわ環境関連産業ネットワーク事務局 kankyou@sic-sagamihara.jp へ直接お申し込みください。下記ホームページの申込みフォームからもお申し込みできます。
 http://www.sic-sagamihara.jp/enet/news/20160715.html
◇問い合わせ先:かながわ環境関連産業ネットワーク事務局
 (株)さがみはら産業創造センター 担当:安藤、荻島、永井

 TEL:042-770-9119 FAX:042-770-9077 E-mail: kankyou@sic-sagamihara.jp

───────────────────────────────────

■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO pemdream
  連絡先:http://pemdream.com/index.php?contact%20us

 □アドレスの変更・解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」
のどちらかで解除の手続きを行ってください。pemdreamでの代行はできません。
  まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065319.html
  melma! http://melma.com/backnumber_39824/
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1