燃料電池ワールド Vol.2154 (2016/07/19 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.2154
■2016年07月19日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

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■世界のヘッドライン(06月06日)
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2016/06/06 電池や燃料電池に大きな改善をもたらす小型の探針具〈PT〉

〔訳注〕ワシントン大学(University of Washington)のエンジニアが率いるチームが、より良い電池や燃料電池の探求に役立つ可能性がある新しい道具を開発した。同大学機械工学の教授ジアング・リ(Jiangyu Li)は、「キーはおそらく、ナノスケールにある」と語った。5月31日に学術誌「応用物理学(Journal of Applied Physics)」に発表された論文では、彼と彼の同僚は、バッテリーが実際にどのように機能するかを理解するための新しい窓となる「ナノスケールの探針具(nanoscale probe)」を説明している。

2016/06/06 プロトン・パワーシステムズ社、燃料電池緊急電源ユニットの1500万ユーロの受注を発表〈PT〉

〔訳注〕プロトン・パワーシステムズ社(Proton Power Systems plc)は、ドイツの優良な顧客と、燃料電池非常用電源ユニットの7年間総額1500万ユーロの枠組み合意を結んだことを発表した。この契約は現在、ドイツのバイエルン州(Bavaria)の一つだけをカバーしており、2016年中に合計180万ユーロのシステムを納品するために、この顧客から4月に受注した最初の拘束力のある注文である。この記事は、4月29日付け(Vol.2130 2016/06/14発行)の「プロトン・パワーシステムズ社、燃料電池緊急電源ユニットの180万ユーロを受注」の続きである。

2016/06/06 最初のロンドン水素燃料補給ステーションが「カングー」に充填〈PT〉

〔訳注〕このステーションは、欧州燃料電池水素共同実施機構(European Fuel Cell and Hydrogen Joint Undertaking:FCHJU)と英国政府低排出ガス車部(UK Government Office of Low Emission Vehicles:OLEV)によって資金を供給された汎ヨーロッパ・ハイファイブ・プロジェクト(pan European HyFive project)の一部として配置される3つの英国ステーションの最初のものである。テディントン(Teddington)の国立物理研究所(National Physical Laboratory)に開設したステーションでは、交通大臣(Transport Minister)アンドリュー・ジョーンズMP(Andrew Jones MP)と、シンビオ・エフセル社(Symbio FCell)の最高経営責任者ファビオ・フェラーリ(Fabio Ferrari)が「カングー・バン(Kangoo ZE H2 700 bar van)」に水素充填を行った。

2016/06/06 プラチナ燃料電池の本格展開に南アフリカの道筋がつけるもう一つのステップ〈PT〉

〔訳注〕ヨハネスブルグ(JOHANNESBURG)発:南アフリカは、クリーンな電力を求めてプラチナを使う燃料電池の地域開発のもう一つの道筋に新たな一歩を踏み出した。西ケープ州(University of the Western Cape)が主催して州が応援している「水素南アフリカ(Hydrogen South Africa:HySA)システムは、陽子交換膜型(proton exchange membrane:PEM)燃料電池部品とシステムの地域での製造のために、ヨーロッパの燃料電池スタック提供者のネッドスタック社(Nedstack BV)およびケープタウンの会社アフリカ・グリーン・エナジー・テクノロジーズ社(Africa Green Energy Technologies:AGET)とともに3つの部分からなる契約を締結した。「水素南アフリカ・システム」とオランダのネッドスタック社は、南アフリカとアフリカ大陸における燃料電池の市場機会を開発するためにアフリカ・グリーン・エナジー・テクノロジーズ社と緊密に協力する。

2016/06/06 エア・リキード社、フランスのグルノーブルで韓国大統領朴槿惠を歓迎〈PT〉

〔訳注〕韓国大統領朴槿惠(Park Geun-hye)は6月4日、フランス、グルノーブル(Grenoble)近郊にあるエア・リキード社のサッスナージ(Sassenage site)に、エア・リキード・グループ(Air Liquide Group)の会長兼最高経営責任者Beno〓t Potierを訪問した。この訪問でエア・リキード社とヒュンダイ(Hyundai)は、韓国とヨーロッパでの水素インフラおよび燃料電池電気自動車(FCEV)の展開を加速することを約束した。

2016/06/06 燃料電池駆動車トヨタ・ミライはモーター・スポーツの歴史を作る〈PT〉

〔訳注〕6月4日付け記事「穏やかなモナコのアルベール王子殿下、トヨタ「ミライ」でモナコグランプリを開会」(Vol.2153 2016/07/15発行)の再論。

2016/06/05 記事の配信はありません。

■2016年07月15〜18日のWEB LINK NEWS
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2016/07/15 【夏休み2016】ものづくりやMIRAI試乗、県庁で福岡県を知ろう8/1-26(リセマム)

 福岡県では、小学生が県について知ることのできる「わたしたちの福岡県展2016」を、8月1日から8月26日まで福岡県庁にて開催する。県の歴史や自然、農林水産業、文化・スポーツ、国際協力など15のテーマをパネルや実物で展示。来庁した小学生には「福岡県庁自由研究ノート」をプレゼントする。

 福岡県展の期間中、8月1・5・12・22日の4日間は「夏休み県庁見学」として知事室や応接室を見学できる「知事室見学」と、県が公用車として導入している水素で走る燃料電池車「MIRAI(みらい)」の試乗体験を実施する。

 「わたしたちの福岡県展2016」への申込みは不要だが、「知事室見学」と「よかもん体験ひろば」の参加には事前申込みが必要。7月20日より、県庁Webサイトで先着順に受け付ける。対象はすべて小学生。プログラムにより保護者の同伴が必要となる。各プログラムの詳細は県Webサイトにて確認できる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160715-00000004-resemom-life

2016/07/16 パナヘルス西条工場跡 レクザム(大阪)買収(愛媛新聞ONLINE)

 電子制御機器などを製造するレクザム(大阪市)は15日、パナソニックヘルスケア西条工場跡(愛媛県西条市福武)を買収し、家庭用燃料電池(エネファーム)製造や水素エネルギー事業構築の新工場を設置すると発表した。地元から数十人を新規雇用し、将来は200人規模での操業を目指している。

 レクザムによると、燃料電池車実用化やエネファーム浸透などで水素・燃料電池の需要増を見込み、新規事業の工場用地としてヘルスケア社(本店・東温市)と今春から売買交渉を開始。過去にも愛南町などのパナソニック関係の工場跡を買収したり、西条市が新エネルギーへの取り組みに積極的だったりしたため取得を決めた。

 用地は約11万3500平方メートル。建物を含めた取得額は非公開。新工場名は「レクザム西条工場」で、既存建物を活用し来年以降、順次設備を導入する。今後、数十億円規模の投資を実施。燃料電池に加え、水素製造から出荷まで行える体制構築を図る。将来は新工場で売上高100億円以上を目指しており、レ社は「新分野なので研究などを進め、早期に稼働させたい」とした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160716-10362101-ehime-l38

2016/07/16 おいらせに固定型水素ステーション 寒さ対策地中熱活用 三沢の民間組合建設 北海道・北東北で初(デーリー東北新聞社)

 太陽光発電のメンテナンスや売電事業を手掛ける「三沢市ソーラーシステムメンテナンス事業協同組合」(相場博代表)が、北海道・北東北では初となる固定型水素ステーションを、おいらせ町に建設する。次世代の燃料電池自動車(FCV)に欠かせない水素ステーションだが、寒冷地での運用実績はない。障害となる寒さ対策として地中熱を活用。データを収集、ノウハウを企業に提供し、低炭素社会の実現に向けたモデルケースとして、北国からの技術発信を目指す。加えて、再利用した太陽光発電パネルで発電した電気を使い、より環境に配慮した事業を展開する。

 民間の組合が水素ステーションを開設するのは全国で初めて。総事業費約2億円。15日に環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」1億2千万円の交付が決まった。来年3月末に完成、4月以降の供用開始を見込む。

 同町豊原2丁目に組合員が所有する24・47アールの予定地に、自動車メーカー・ホンダ(東京)と、産業ガス大手・岩谷産業(大阪市)が共同開発した「スマート水素ステーション」(SHS)を設置する。

 水を扱うため、SHSは低温下での運用が課題とされている。寒冷地の場合、凍結の恐れがあり、製造効率の低下も懸念されるという。

 その解決策として、冬期間は内部の空調に地中熱を用い、温度低下を防ぐ。年間を通じて温度が安定している地中にパイプを通し、地上から取り込んだ空気を暖めてコンテナ内部へ送風する仕組み。NPO法人地中熱利用促進協会(東京)によると、地中熱を水素ステーションで活用するのは全国的に例がないという。

 組合は水素製造と併せて、ホンダのFCV「クラリティ・フューエル・セル」1台を導入し、希望する企業などに貸与する。クラリティは機器を接続することで、外部に給電することもできる。病院や公共施設が災害時の非常電源として活用することも想定している。

 SHSが立地するおいらせ町は、小中学校で環境教育への活用を計画している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160716-00010001-dtohoku-l02

2016/07/16 オーストラリアに「トヨタ・MIRAI」を試験的導入(clicccar)

 トヨタ自動車(トヨタ)のオーストラリアの現地会社Toyota Motor Corporation Australia Ltd.(TMCA)は、将来技術に対する関心を高めることを目的に、3台の「MIRAI(ミライ)」を試験的に導入し、FCVの理解活動や試験走行に活用すると発表しました。

 オーストラリアでは今年末に移動式水素ステーションが導入され、FCVを導入する環境が整うことを機会に、TMCAでは本格的に「MIRAI」の路上走行などを開始する予定です。

 この移動式水素ステーションは、地上据え付けも、トラックの荷台に据え付けて運ぶことも可能になっており、様々な場所で「MIRAI」の燃料補給が可能になります。「MIRAI」は現在、米国のカリフォルニア州、日本、ならびに欧州各国で販売されていますが、オーストラリアでは水素ステーションの整備が進んでおらず、一般販売はされていません。
 バトナー社長は、
「我々は燃料電池技術には非常に高い関心を持っているものの、実際にオーストラリアで販売できるようにするにはインフラ整備が必要である。そのため、業界全体が一丸となり、極力早く、インフラ整備の計画を進めることが重要だと考えている。この技術は将来有望であり、オーストラリアの方々にも、ぜひご注目頂きたい」
 とコメントしています。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160716-00385857-clicccarz-bus_all

2016/07/18 燃料電池向け樹脂の製造を支える旭硝子の若きリケジョ(ニュースイッチ)日高未央さん(29)「材料を通じ社会に貢献したい」

 「材料を通じ社会に貢献したい」と熱意を示すのは、旭硝子の日高未央さん(29)。ラボスケール(実験室規模)で開発した燃料電池向けのフッ素系樹脂を、量産に移行するための製造工程を考案する役割を担う。入社5年目。「抱えている仕事に優先順位をつけ、相手が求めるデータを期限内に用意することにはまだ難しさを感じる」と試行錯誤は続くが、「実力を磨き、将来は製品開発に一から携わりたい」と明確なビジョンを描く。

 開発品を量産に落とし込むのはメーカーにとって、製品をお客さまに届けるという意味で重要な作業です。担当する新開発のフッ素系樹脂では、実際に大型設備で製造する際に発生する熱のバラつきを抑え、均質性を担保する必要があります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160718-00010004-newswitch-ind

2016/07/18 夏休みの子どもにオススメ!電気自動車組み立て体験イベントがお台場で開催(clicccar)
■お台場にあるクルマのテーマパーク「MEGA WEB」

 8月2日(火)?5日(金)の4日間「PIUSで学ぼう!あそぼう!」が開催されます。

 4日(木)と5日(金)の「FC-PIUSのしくみをしろう!のってみよう!」では、燃料電池で動くクルマの仕組みやFC-PIUSについて学ぶことができ、その後に実際にFC-PIUSに乗ることができます。

 普段なかなか体験することができない、クルマの物作りなどを学べるという貴重な機会です。どちらも参加費は無料となっているので、気軽に参加することができます。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160718-00386216-clicccarz-bus_all

2016/07/18 理研、光合成反応の可視化に成功。共焦点顕微鏡システムを利用(日刊工業新聞電子版)

 理化学研究所光量子工学研究領域の岩井優和客員研究員や中野明彦チームリーダーらは、植物の光合成反応に関わる葉緑体内の「光エネルギー移動」の様子を可視化することに成功した。一度に複数の色を3次元的に高速で観察できる「共焦点顕微鏡システム(SCLIM)」で3次元方向に植物のコケを高速スキャンし高解像画像にすることで可能にした。

 太陽光を水素やメタノールなど人間が利用できるエネルギーに変換する「人工光合成」の実現には、太陽からの光エネルギーを利用し、糖などを生み出す光合成反応の仕組みを明らかにする必要がある。今回の成果は光合成反応の初期に起こる光エネルギー移動の速い変化を追跡でき、今後の光合成研究の進展につながると期待される。

 研究チームは、SCLIMを使い生命科学研究のモデル生物である「ヒメツリガネゴケ」の葉緑体を生きたまま観察し、内部構造を明らかにした。さらにSCLIMによる3次元空間の高速スキャン技術を生かした画像化手法を使用した。30秒間で20枚の3次元画像を得ることに成功し、正確な構造変化を追跡できた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160718-00010001-nkogyo-sctch

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