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□燃料電池ワールド Vol.2153
■2016年07月15日発行
◆燃料電池NPO pemdream
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■世界のヘッドライン(06月03、04日)
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2016/06/03 上院議員ドーガンと担当次官補フリードマン、2016燃料電池技術と自動車技術成果評価会議で論評〈PT〉
〔訳注〕米国エネルギー省(U.S. Department of Energy:DOE)燃料電池技術局(Fuel Cell Technologies Office:FCTO)と車両技術局(Vehicle Technologies Office:VTO)は、上院議員バイロンL.ローガン(Byron L. Dorgan)と、エネルギー省のエネルギー効率と再生可能エネルギー局(Office of Energy Efficiency and Renewable Energy:EERE)担当次官補(Acting Assistant Secretary)デビッド・フリードマン(David Friedman)が6月6日(月)、2016水素・燃料電池プログラムおよび車両技術局成果評価会議(2016 Fuel Cell Technologies and Vehicle Technologies Annual Merit Review)と上院議員反省会(Peer Evaluation Meeting)で発言すると発表した。この会議は、各年度の燃料電池技術局と車両技術局が資金を提供したプロジェクトの技術的な進歩を評価するもの。今年は1800人以上が参加し、約400のプロジェクトはほぼ300人の専門家の査読で審査される。会議はワシントンD.C.で6月6日から10日まで開催される。
2016/06/03 バラード社、最高610万ドルにのぼる中興電工社へのメタノール・テレコム電源事業の売却を締め切る〈PT〉
〔訳注〕バンクーバー(VANCOUVER、カナダ)発:バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は本日、台湾の大手電力設備会社である中興電源社(Chung-Hsin Electric & Machinery Manufacturing Corporation)に対するバラード社のメタノール・テレコム・バックアップ電源事業資産の一部の売却の終了を発表した。5月17日のバラード社の報道資料に記載されているように、中興電工社は今日までに支払われた300万ドルに加えて、最大310万ドルの追加の購入価格を支払う。また、中興電工社は最大200万ドルでアーンオウト(earnout)期間中、バラード社から燃料電池スタックを購入することに合意した。
2016/06/03 水素のヒーロー、再生可能エネルギー賞で栄誉を飾る〈PT〉
〔訳注〕世界初の水素デュアル燃料ゴミ箱大型トラック(bin lorry)の燃料を支援しているグリーン・エネルギーのヒーローは5月26日、「権威のある若い専門家」授賞式で9つの受賞者の一つとなった。2016年の「スコットランドの再生可能エネルギー若手専門職グリーン・エネルギー賞(Scottish Renewables Young Professionals Green Energy Awards)」で、世界有数のエネルギー・ハブである「ファイフ(Fife)」を動かしているダビッド・ホッグ(David Hogg)は、EU最大の水素自動車艦隊の一つに電力を供給するために使用する再生可能エネルギーに取り組んでいる。
2016/06/03 燃料電池駆動車トヨタ「ミライ」がカナダの道路で披露〈PT〉
〔訳注〕トロント(TORONTO、オンタリオ州)発:カナダの自動車ジャーナリスト協会(Automobile Journalists Association of Canada:AJAC)が毎年実施している恒例のイベント「エコラン(EcoRun)」は6月1日から3日まで、トロント(Toronto)とオタワ(Ottawa)間で実施される。トヨタ・カナダ社(Toyota Canada Inc.)副社長シリル・ディミトリス(Cyril Dimitris)は、「この機会にカナダ人に実車のミライ(Mirai)をご覧いただく」と語った。
2016/06/04 穏やかなモナコのアルベール王子殿下、トヨタ「ミライ」でモナコグランプリを開会〈PT〉
〔訳注〕ブリュッセル(Brussels、ベルギー)発:2016年モナコグランプリ(Monaco Grand Prix)は5月29日、開催された。モナコ大公アルベール王子(Prince Albert II of Monaco)は彼の妻プリンセス・シャルレーヌ(Princess Charl〓ne)をともない、ヨーロッパに導入された最初のトヨタの燃料電池自動車「ミライ(Mirai)」で名誉のラップ(lap)を完走した。
■2016年07月14日のWEB LINK NEWS
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2016/07/14 いきなり導入事例を披露、ブラザーが新規事業で燃料電池市場を開拓へ(スマートジャパン)
ブラザー工業は(以下、ブラザー)は「第10回 オフィス防災EXPO」(2016年7月13?15日、東京ビッグサイト)に出展し、2016年7月8日に発表したばかりの燃料電池システムを展示した。既に一部をサンプル販売しているが、本格的な展開は2017年からになるという。既に複数の導入事例もあり、ブースではその内容も披露された。
開発した燃料電池システムの1つである「BFC2-W700MH」は「発電ユニット」と水素燃料を入れる「燃料ユニット」の2つで構成される。定格出力はDC12?21V(ボルト)、最大負荷容量は880W(ワット)、マイナス15?40度の範囲内で利用できる。電源容量は15.8kWh(キロワット時)である。重量は発電ユニットが78kg(キログラム)、燃料ユニットが41kgだ。
120×70センチメートルほどの広さがあれば、2つのユニットを並べて設置できるというコンパクトなシステムである点が大きな特徴だ。同じ給電量のリチウムイオン電池を利用した非常用電源と比較して、体積は6分の1、重さは4分の1になるという。水素吸蔵合金を活用
燃料ユニットには、水素燃料ケースを6個収納する構成になっている。水素燃料ケース1個の中には、水素吸蔵合金のボトルが4本入っている。ボトル1本で燃料電池システムを約1時間稼働させられるという。ケース6個(ボトル24本)を全て使うと、丸1日給電できる計算だ。
ブラザーが燃料電池システムの開発において1つの目標としたのが、「72時間以上」の連続運転性能だという。長時間の運転でも電圧が下がりにくい燃料電池スタックを開発することで、燃料ケースを交換していけば72時間以上の連続運転を可能にしている。すでに複数の導入事例あり
本格的な展開は2017年前半の予定だが、すでにBFC2-W700MHはサンプル販売を開始している。現時点で複数の導入事例があり、ブースではその一部を紹介した。1つがデータセンターの非常用電源としての活用だ。インターネット関連事業を手掛けるIIJが島根県松江市で運営する「松江データセンターパーク」(以下、松江DCP)に実証導入されている。販路を活用してオフィスの中へ
ブラザーは開発した燃料電池システムを、さまざまな用途に向けて最適化し、拡販していく考えだ。今回「第10回 オフィス防災EXPO」では先述したBFC2-W700MHの他、2つのコンセプトモデルを披露した。1つがオフィス内での利用を想定した「BCP対策モデル」だ。ブラザーがオフィス機器で開拓した販路を活用できる製品でもある。
BCP対策モデルは発電ユニットと燃料ユニットを一体化しており、キャスターが付いているため押して運搬することができる。「燃料電池システムはディーゼル発電機などと異なり、排気ガスもでない。オフィス内だけでなく、野外のイベントなどでも活用できるのではないかと考えている」(ブース担当者)。
燃料別置きの大型モデル
もう1つのモデルがより高出力なモデルの「BFC-X」だ。DC出力5kWで、遠隔運転機能も搭載する予定だ。燃料ユニットは別置きとなり、水素ボンベの利用を想定した製品になるという。
ブラザーはこうした複数のモデルを用意し、オフィスから工場・データセンター、さらにはビルなどの建築物まで、さまざまな領域を対象に非常用電源としての燃料電池システムの拡販を目指していく方針だ。「発表したばかりだが、企業や官公庁などからさまざまな用途で利用してみたいという引き合いがある」(ブース担当者)
コージェネレーションシステムも開発
さらにブラザーでは開発した燃料電池システムのさらなる活用を目指し、水素関連事業を行う 清流パワーエナジー、建築設備や上下水道製品などを取り扱う森松工業株式会社と提携し、燃料電池システムの排熱も活用したコージェネレーションシステムの開発も推進する。新規事業の柱として、本格的に燃料電池システム市場を開拓していく計画だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160714-00000019-biz_it_sj-bus_all
2016/07/14 地域交通をグリーン化へ、バスやタクシーに電気自動車の導入を支援(スマートジャパン)
国土交通省では「地域交通グリーン化事業」として、自動車運送事業者などに対して、電気自動車(EV)バス・タクシー・トラック、燃料電池自動車(FCV)バス・タクシーおよび、超小型モビリティの導入を重点的に支援している。
「地域交通グリーン化事業」はEVを活用した多様な交通サービスの展開やFCVをはじめとするEVの集中的導入など、他の地域や事業者による導入を誘発・促進するような先駆的取り組みを支援するというもの(図1)。車両の導入、充電設備の導入それぞれに補助金を用意している。バスは本体価格の2分の1、タクシーやトラックは本体価格の3分の1を支援する。充電設備もバスは導入費用の2分の1、タクシーやトラックは導入費用の3分の1を補助する。
今回、国土交通省では2016年4月1日?5月9日までの公募を終えて、応募のあった事業計画について外部有識者による評価結果をふまえて選定し、支援対象案件14件を決めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160714-00000026-biz_it_sj-bus_all
2016/07/14 東芝の水素製造装置、1時間でFCV 2台分---国内最大のアルカリ水電解式(レスポンス)
東芝は7月14日、1時間で燃料電池自動車(FCV)2台分の燃料にあたる約100Nm3の水素を製造できるアルカリ水電解式の水素製造装置を開発したと発表した。
アルカリ水電解式の水素製造装置は、電極基材に貴金属を使用していないため、貴金属を使用する他方式よりも低コストで電極を大型化でき、装置の大規模化に適している。東芝は同社が保有する整流器や水素精製の技術を水電解技術と組み合わせることで、装置を大型化しても、全体のエネルギー効率を低コストで最適化することに成功した。
近年、定置用燃料電池やFCV、水素発電など、水素を利活用する場面が増えてきており、大量の水素を製造し、水素ステーションなどで活用することが期待されている。同社は、大型化に適したアルカリ水電解式の水素製造装置を提供することで、水素利活用の多様なニーズに対応していく。
また東芝は、同方式を用いて1時間に約35Nm3の水素を製造する装置を、同社が受託している環境省委託事業「地域連携・低炭素水素技術実証事業」に導入。北海道白糠町の庶路ダムで小水力発電により水素を製造し、同町と釧路市で利用する実証事業を実施し、水素サプライチェーンの構築による環境負荷低減や利便性についての検証を行う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160714-00000050-rps-bus_all
2016/07/14 水素がもれるトンネル内も行ける防爆ロボ、作業人員・時間も削減…2000万円から(レスポンス)
三菱重工業と千葉工業大学が共同開発した防爆仕様遠隔操縦ロボット「桜II号」は、国内で初めて防爆型式検定に合格した『Ex px[d] II B+H2 T4 Gb』という仕様で、さらに今後「欧州防爆規格ATEX指令にもとづいた防爆認証も取得し、海外へも売り出していく」という。
「たとえば、トンネル内で水素タンクローリーが転倒、ガソリンも飛散しているという状況では、緊急車両とロボットが到着し、消防関係者がロボットを操作。探査開始から安全確認、救急隊が入坑するまで1時間として、すべての作業が4時間で済む想定。ロボットなしの場合、少なくとも5人が必要だったが、ロボット導入で作業員が5人から2人に、入坑までの時間が10時間から4時間に短縮できる」
「作業時間の短縮、作業人員の削減にも貢献する」という防爆仕様ロボ「桜II号」。その値段は「2千万から」。その市場規模については「全世界で3000台。国内ではその1割から2割ほどを想定している」とも伝えていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160714-00000013-rps-bus_all
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