燃料電池ワールド Vol.2134 (2016/06/20 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.2134
■2016年06月20日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

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■世界のヘッドライン(05月05日)
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2016/05/05 ハイライト:オレンジ郡の水素燃料電池電気バス〈PT〉

〔訳注〕環境に優しくて排出ガスのない代替輸送をオレンジ郡(Orange County)の住民に提供するために、オレンジ郡交通公社(OCTA:Orange County Transportation Authority)は、この水素燃料電池電気バスを試験して持続可能な交通の未来を構築している。あなたは数カ月以内に、43、51、72、145のバス路線でこのバスを見つけることができる。

2016/05/05 ドイツ:H2モビリティは2023年に向けて400基の水素燃料補給ステーションを作る〈PT〉

〔訳注〕石油産業の小売りや洗車などに関するヨーロッパ見本市のUNITIエキスポ2016(UNITI expo 2016)で、H2モビリティ・ドイツ社(H2 MOBILITY Deutschland GmbH & Co. KG)は、2023年までにドイツに400基の水素燃料補給ステーションを構築して運用する計画を展示する。H2モビリティ・ドイツ社は、エア・リキード社(Air Liquide)、ダイムラー社(Daimler)、リンデ社(Linde)、オーエムブイ社(OMV)、シェル社(Shell)、トタル社(Total)の6つの企業からなる合弁会社である。

2016/05/05 H2エナジー・ルネッサンス社は水素生産の突破口となる〈PT〉

〔訳注〕ロサンゼルス(LOS ANGELES)発:特許取得済みのH2エナジー・ルネッサンス社(H2 Energy Renaissance)の水素発生器(hydrogen generator)は、製造が安価で、オンサイトの購入しやすい水素を生成する。この技術は、少なくとも50%まで電力と燃料輸送のコストを削減しなければならない。発生器はキログラムあたり1ドル50セントの手ごろな価格で水素を生成する。燃料の供給源として車上に置かれ、60マイル駆動するために1ドルの費用がかかる。トヨタ・ミライ(Toyota Mirai)は水素1キログラムで67マイルを走る。電気を生成するために自宅に置いた場合は、1kWhは5
〜7セントの費用がかかる。カリフォルニア州民は、キロワット時あたり約20セント、欧州と日本では1kWhの費用は20〜30セントを支払う。まもなく大量生産される水素発生器の大量使用は、私たちがエネルギーを使う方法を変える。重要なアメリカ合衆国環境保護庁(United States Environmental Protection Agency:EPA) 認定試験官による公式テスト証明書は、http://h2energyrenaissance.com/pdf/TRC.pdf で見られる。

2016/05/05 エクソンモービル社とフュエルセル・エナジー社、炭素捕獲に新しい技術を追求〈PT〉

〔訳注〕ダンベリー(DANBURY、コネチカット州)発:フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy, Inc.)は本日、エクソンモービル社(Exxon Mobil Corporation)と、実質的にコストを削減でき、大規模な製品に向けてより経済的な方法を世界的に引き起こせる新しい炭酸塩型燃料電池(carbonate fuel cells)製品をとおして発電所の二酸化炭素捕獲の新しい技術を追求することを発表した。炭酸塩型燃料電池の発電は、大規模な発電所から発生する窒素酸化物(nitrogen oxide)の約70%を除去する。両社は今後1〜2年をかけて天然ガス燃料の発電タービンから二酸化炭素を分離し、濃縮率を向上させる。

2016/05/05 ループ・エナジー社と中国中車社、燃料電池と電気駆動を組み合わせた大型輸送用の列車を開発〈PT〉

〔訳注〕バンクーバー(VANCOUVER、ブリティッシュコロンビア州)発:ループ・エナジー社(Loop Energy)は、大型輸送用のゼロ・エミッション電源システムを開発するために、中国中車社(China Railway Rolling Stock Corporation:CRRS)の子会社である湖南省CRRCタイムズ電気自動車株式会社(Hunan CRRC Times Electric Vehicle Co.,Ltd.)と提携契約を発表した。最初のプロジェクトでは、従来のディーゼル・エンジンと比較して大型トラックをより高性能にする中国中車社の電動システムとループ社の燃料電池技術を組み合わせる。

2016/05/05 バーミンガム大学、ヒュンダイの燃料電池車ix35が納車される〈PT〉

〔訳注〕バーミンガム大学(University of Birmingham)は、レックス・オートリース社(Lex Autolease)をとおして燃料電池自動車ヒュンダイ(Hyundai)ix35を引き渡された。これは、イギリスの大学で燃料電池自動車を採用する最初の事例である。水素は、大学が2008年に作ったオンサイト型水素燃料電池ステーションを使って充填される。

■2016年06月17〜19日のWEB LINK NEWS
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2016/06/17 17日の朝刊(都内最終版)☆2(時事通信)
【日刊工業】
◆液化水素 国内1.5倍 18年度まで 岩谷産業、FCV照準(1)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160617-00000001-jijnb_he-bus_all

2016/06/17 【池原照雄の単眼複眼】日産が2020年の商品化めざす“古くて新しい”FCV(レスポンス)
◆現行FCVとは異なるFCスタックによるコストの優位性

 これに対し、トヨタ自動車とホンダが販売を始めているFCVは、燃料の水素を700気圧の高圧でタンクに充てんし、FCスタックで発電する。この電気は一部をバッテリーに回すこともあるが、基本はモーターに直接供給される。つまり、アクセルとFCスタック制御が直結状態になっている。

 これら2方式のFCスタックは発電メカニズムが異なっており、今回日産が発表したのは「固体酸化物型」、一方の市販車用は「固体高分子型」。それぞれ長所短所があるが、固体酸化物型は純度の低い水素でも発電でき、タンク(メタノール)→改質器という車載装置で生産が完結する水素も使える。

 ただ、「瞬発力のある発電は苦手であり、またスタックは高温と低温を繰り返すので熱疲労の破壊に耐える素材の開発が課題」(日産の坂本秀行副社長)という。高温時には700?800度Cに達するそうだ。だが、これによる利点もある。もう一方の固体高分子型は反応(発電)を進めるため、プラチナという高価な希少金属を触媒に使っているが、固体酸化物型には不要だ。

 高圧水素を蓄える高強度のタンクも不要なため、坂本氏は「普通の安い材料を使える」と、コスト面の利点を強調する。また、ランニングコスト(燃費)も、水を混ぜた「エタノール混合水」を燃料にした場合、EV並みという。同社の試算だと、EVはガソリン車のほぼ3分の1のランニングコストとしている。
◆化学プラントのような改質器を車載するのは大変…

 このシステムでは、燃料はエタノールだけでなく、都市ガス(天然ガス)なども使える。日産がバイオエタノールにこだわっているのは、環境上の均衡(=カーボン・ニュートラル)を保つと考えられているからだ。つまり、サトウキビなどは生育段階でCO2(二酸化炭素)を吸収するので、エタノールにして燃やしたり、水素に改質したりする際に発生するCO2と相殺されるというものである。

 現行のFCVの燃料である水素は、まだ製造過程での環境負荷が決して小さくないという課題もあるので、その点でもバイオエタノールを使う意義はある。

 日産による「新しいFCV」という表現もできるこの技術だが、実は、改質器を車に積む方式は、以前からあった。世界の自動車メーカーがFCVの研究に着手して間もない1990年代半ばごろには、内外のメーカーが試作しており、日産もそのころから手掛けてきた。結局「化学プラントのような改質器を車に積むのは大変」(当時の各社の担当技術者)ということで、本命は高圧水素を車載する今のFCVに移った。かつては「大変」だったことを地道に研究してきたことが開花するのか---日産が今夏に体験させてくれるという試作モデル(商用バンタイプ)の試乗が楽しみだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160617-00000009-rps-bus_all

2016/06/17 燃料電池自動車1万台分!「水素製造」2020年までに開始(福島民友新聞)

 本県を新エネルギーの先進地とするため、経済産業省など関係省庁や県などが協議する「福島新エネ社会構想実現会議」は16日、都内で第2回会合を開いた。風力発電などの再生可能エネルギーを使って燃料電池自動車1万台分(年間使用量)の水素を製造する施設を2020年までに運転開始する構想の「骨子」を了承した。夏までに構想の最終案をまとめる方針。

 構想骨子では、(1)水素社会の実現(2)再生可能エネルギーの導入拡大(3)省エネによる復興まちづくり「スマートコミュニティー」を柱とした。

 関係省庁は8月末までに提出する来年度の概算要求で、同構想に関連した事業を「福島新エネ構想関連予算」枠として明示し、確実な予算確保につなげることも申し合わせた。

 このうち、水素社会の実現では、経済産業省や民間企業などが連携し、再生可能エネルギーを使った水素製造施設を実現するための検討会を設置する。実証試験を経て2020年には施設を稼働させ、製造した水素を燃料電池として使う燃料電池バス、燃料電池フォークリフトの県内導入も推進する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160617-00010010-minyu-l07

2016/06/18 ロッテ「非交流戦士マジワラン」空飛べることが判明(日刊スポーツ)

 ロッテは18日、球団の交流戦挑発ポスターに登場する「非交流戦士マジワラン」が空を飛べることが判明したと発表した。

 飛行の際は背中にバックパックを装着。20分間の飛行が可能となる。ただし、宇宙空間での飛行に関してはテストを行っていないため不明という。バックパックは燃料電池を採用しているため、飛行にはかなりのコストがかかり、基本的には使用していない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160618-00000058-nksports-base

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