燃料電池ワールド Vol.2133 (2016/06/17 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.2133
■2016年06月17日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

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■世界のヘッドライン(05月04日)
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2016/05/04 プラグパワー社、UTCテレコム&テクノロジー展で定置用電源水素と燃料電池製品を展示〈PT〉

〔訳注〕レーサム(LATHAM、ニューヨーク州)発:プラグパワー社(Plug Power Inc.)は、デンバー(Denver)のコロラド・コンベンション・センター(Colorado Convention Center)で開かれるUTCテレコム&テクノロジー見本市(UTC Telecom and Technology trade show)で定置用電源水素と燃料電池製品を展示する。同社の商標「ゲンキー(GenKey)」モデルをとおしてプラグパワー社は、定置用電源の顧客にワン・ストップ(one stop、一度で済ませる)を経験できるゲンシュア(GenSure)燃料電池、ゲンフュエル(GenFuel)水素、ゲンコア(GenCare)点検・修理サービスを組み合わせている。

2016/05/04 NEL社:水素製造設備を開発するためにグリーンスタット社との提携契約を発表〈PT〉

〔訳注〕オスロ(OSLO、ノルウェー)発:NEL社(NEL ASA)は、再生可能エネルギーを基礎にするノルウェーで大規模および小規模水素製造工場を開発するために、グリーンスタット社(GREENSTAT AS)とパートナーシップ契約の締結を発表した。〔訳語〕グリーンスタット社:Greenstatは、100%再生可能エネルギーを利用して電気分解に基づいて、水素製造と水素の分布に焦点を当てたノルウェーの新エネルギー会社です。 (ハノーバー・メッセの案内より)

2016/05/04 ITMパワー社、年末までに5カ所のイギリスの水素燃料補給ステーションを開設する〈PT〉

〔訳注〕ITMパワー社(ITM Power)は、イギリスで5カ所の水素燃料補給ステーションの開設を発表した。最初のステーションは、トヨタ(Toyota)、ヒュンダイ(Hyundai)、ホンダ(Honda)、シンビオFCell社(Symbio FCell)と共同で開始される。ITMパワー社は5月10日に、ハイファイブ(HyFive)プロジェクトでイギリス初のロンドン水素ステーションを開設する。それは、A316とA308幹線道路に近いテディントン(「Teddington」の国立物理学研究所(National Physical Laboratory)に位置し、一般に公開される。ITMパワー社とリンデ社(Linde)が協力して、この協力はITMパワー社が2016年末前にロンドンの周りにさらに4つの電解槽ベースの燃料補給ステーションを開くことにつながる。2番目のハイファイブ・ステーションは、カナリーワーフ(Canary Wharf)とM25道路の両方が交差するレインハム(Rainham)のA13高速道路に位置するエンジニアリングと製造のエクセレンス・センター(Centre for Engineering and Manufacturing Excellence:CEME)の敷地につくられる。3番目は、すでに計画が許可されているシェル社(Shell)の前庭に配置され、この二つは2016年夏に一般公開される。さらに二つの水素燃料補給ステーションは2016年に、燃料電池水素共同実施機構(Fuel Cells and Hydrogen Joint Undertaking:FCH JU)およびイギリス運輸省(Department for Transport)が取り組んでいるチームの低排出ガス車部(Officefor Low Emission Vehicles:OLEV)によって一部の資金が提供されている水素モビリティ・ヨーロッパ(Hydrogen Mobility Europe:H2ME)の異なる計画のもとで作られる。また、4月25日からのハノーバー・メッセ(Hannover Messe)で、ITMパワー社のMW級パワー・ツーガス製品(MW scale Power-to-Gas products)は多くの関心を集めた。

2016/05/04 アングロ・アメリカン・プラチナ社、ハイドロジェニックス・テクノロジーズ社に初の商用水素貯蔵システムを納入し、アメリカ市場への参入を計画〈PT〉

〔訳注〕ハイドロジェニックス・テクノロジーズ社(Hydrogenious Technologies)は、アメリカ市場への参入のためにアメリカで水素生産と流通事業を営むユナイテッド水素グループ社(United Hydrogen Group:UHG)とパートナーになっている。アングロ・アメリカン・プラチナ社(Anglo American Platinum)が2014年に初めて投資した会社の一つで、ドイツで水素貯蔵を始めたハイドロジェニックス・テクノロジーズ社は、革新的な液体有機水素担体(Liquid Organic Hydrogen Carrier:LOHC)技術を使い、最初の商用水素貯蔵と物流システムを開始した。

■2016年06月16日のWEB LINK NEWS
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2016/06/16 パナソニックと山梨県、太陽光で水素生成。「純水素」が新しいキーワードに!?(ニュースイッチ)
純水素型燃料電池の実証実験

 パナソニックは山梨県と共同で、太陽光発電を組み合わせた純水素型燃料電池の実証実験を始めた。パナソニックは水素を直接投入して発電する純水素型燃料電池を実証し、2020年以降の商品化を目指す。県は再生可能エネルギー由来の電気を水素に変え、電力の需給変動を抑えるエネルギー管理システムを構築する。家庭やビルに水素が供給される“水素社会”を見据え、新システムの実用化を狙う。

 純水素型燃料電池はガスを改質して水素を取り出す工程がなく、起動が速い。電力需要の増減に合わせて発電量を調整しやすい。東芝とパナソニックの2社が手がけており、東芝はすでに実証実験を始めている。

 甲府市にある県の施設「ゆめソーラー館やまなし」にパナソニックが出力700ワットの純水素型燃料電池1台(写真手前)を設置した。秋には2台を増設する。計3台を1台のように連携制御する技術を確立し、大きな電力量を賄えるようにする。

 施設の屋根にある太陽光パネルが発電した電気で水分解装置を動かし、水素を作る。燃料電池が発電した二酸化炭素排出ゼロの電気を施設に供給する。

 県は施設を再生エネの発電変動を抑える技術実証の場にしている。施設は再生エネで電力を自給自足しており、太陽光パネルの発電量が増えすぎたり、電力不足が予想されたりすると電気を水素として貯蔵する。周波数や電圧を乱す瞬間的な変動はコンデンサーの充電で緩やかにする。
<解説>

 「純水素」も水素社会のキーワードになりそう。ガスを改質で水素を取り出す現在のエネファームよりも発電効率が高く、東芝の純水素型燃料電池では50%を超えている。それだけ無駄なくエネルギーを電気に変えらる。

 太陽光パネルが電気を作りすぎしてしまった時、蓄電池に余った電気を充電するのが現在の一般的な方法。山梨県は水素として貯めよう実験をしている。水素は限られた場所にたくさんのエネルギーを貯えられ、劣化もしない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160616-00010001-newswitch-ind

2016/06/16 駅より気温5度低い熊谷ラグビー場に 知事、ラグビーW杯へ暑さ対策(埼玉新聞)

 夏の暑さが厳しいことで知られる埼玉県熊谷市で2019年に開催されるラグビーのワールドカップ(W杯)に向け、県がW杯会場となる熊谷ラグビー場のある県熊谷スポーツ文化公園を暑さ対策「見本市」として、さまざまなヒートアイランド対策を講じることが15日、県議会の一般質問で明らかになった。大島和浩県議(県民)に対する答弁。

 熊谷市は07年8月16日、岐阜県多治見市と並び40・9度という国内最高気温(当時)を記録するなど、夏の暑さが厳しい。19年のラグビーW杯は9?11月に行われることから、県が文化公園でヒートアイランド対策のモデル事業を実施することにした。

 対策は「木陰の創出」「涼しさの体感」「水素エネルギーの活用」が3本柱。高木、中木、低木の並木を配置したり、冷却ミストも設置。遮熱性の高い舗装を整備し、路面に熱がこもらないようにする。試合に必要な電力は燃料電池で水素から発電し、環境負荷の少ないエネルギー利用を目指す。

 上田清司知事は「暑さの見本市にしていく企画を考える。熊谷駅に降り立つと35度だった気温が、熊谷ラグビー場では30度に感じる、このような肌で実感できる体感型のモデルを目指してみたい」と答えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160616-00010002-saitama-l11

2016/06/16 メルセデス GLC に燃料電池車、外部充電が可能…世界初(レスポンス)

 ドイツの自動車大手、ダイムラーは6月13日、ドイツで開催した新技術発表会「Tec Day」において、メルセデスベンツの燃料電池車、『GLC F-CELL』のプロトタイプ車を初公開した。

 GLC F-CELLの大きな特徴は、世界初の外部充電が可能なプラグイン機能付きの燃料電池車という点。バッテリー(二次電池)は、家庭および充電ステーションで充電できる。二次電池は、蓄電容量およそ9kWhの大容量リチウムイオンバッテリーで、車体後部に搭載。この効果で、最大50kmのゼロエミッション走行を実現する。

 燃料電池スタックは、従来よりもおよそ30%コンパクトな設計。メルセデスベンツの燃料電池車として初めて、フロントのボンネット内に収めることに成功した。

 また、2本の水素タンクは床下に配置。強固なカーボンファイバー製のタンクには、およそ4kgの水素が700バールの高圧で充填される。水素の充填に要する時間は、およそ3分。50kmのEVモードに加えて、水素と酸素で発電することにより、GLC F-CELLは最大500kmの走行を可能にする。

 メルセデスベンツは、このGLC F-CELLを、2017年末までに市販する計画。現状では、水素ステーションの数が少ないのが、燃料電池車にとって普及のネック。メルセデスベンツは、プラグイン機能付きの燃料電池車を投入して、燃料電池車の普及を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160616-00000035-rps-ind

2016/06/16 <ガスパイプライン>整備支援で第三者会議設置へ(毎日新聞)

 経済産業省は16日、国内の天然ガスパイプライン網の整備に向けて、専門家で構成された第三者会議を年内にも設置する方針を明らかにした。これまでパイプラインはガス会社ごとに設置していたため分散しており、国が整備を主導することで全国的なガス供給網の構築を目指す。

 パイプライン網整備をリードする第三者会議は、全国レベルでの送電線網の需給管理や建設計画を立案する「電力広域的運営推進機関」をモデルに、技術系の専門家などを中心に構成される。ガス会社や国などが提案する建設計画の中から実施案を選定したり、費用負担割合などを決めたりする。

 また、経産省はパイプラインをガス業者が利用するための託送供給制度の準備も進めており、パイプラインの需要調査や整備費の一部は託送供給料金に上乗せする仕組みを検討する。
 ◇都市ガス小売り自由化

 また、電力の発送電分離と同じように、全面自由化では22年に都市ガス大手3社(東京、大阪、東邦)のガスパイプライン事業を分離し、別会社化することが義務付けられている。新規参入者が導管を公平に利用できるようにし、さらに新規参入を促して競争を促進させる狙いがある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160616-00000084-mai-bus_all

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